P&G(PG)とは
P&G(Procter & Gamble)は、世界最大の一般消費財を提供する企業です。
実は、P&Gはもともとローソクや石鹸を販売していた小さな企業です。
しかし、洗剤「Ted」の大ヒットによる、世界最大の一般消費財メーカーになりました。
P&Gは、誰もが知る製品を数多く手がけています。
ヘアケア製品
…パンテーン、h&s、SK-Ⅱ
ハブラシ
…ブラウン
オーラルケア
…クレスト
台所用洗剤
…ジョイ
エアケア
…ファブリーズ
幼児おむつ
…パンパース
生理用品
…ウィスパー
シェービング
…ジレット
洗剤
…タイド
P&Gは、誰もが知る有力ブランドをいくつも手がけています。
生活に溶け込んでいるロングセラーをおさえているのは、最大の強みですね。
ジレット…1901年発売
タイド…1946年発売
ブラウン…1950年発売
ダウニー…1961年発売
パンパース…1961年発売
ウィスパー…1986年発売
ファブリーズ…1998年発売
直近10年間でP&Gが発売した新商品でうまくいったのは「h&s for men」くらいのイメージがあります。
現在のP&Gは、かつて発売した製品を改良し続けているイメージが強いです。
新しい大ヒット商品は、生み出せていない気がします。
P&Gを代表する3ブランドをピックアップしました。
パンパース
パンパースは、赤ちゃん用の紙おむつといえば、必ず名前のあがるブランドです。
P&Gの技術者だったヴィクター・ミルズ氏が発明した使い捨ての紙オムツです。
ミルズ氏は自分の孫で試しつつ、開発に取り組んだそうです。
パンパースは、性能とコストパフォーマンスの高さから爆発的に販売を伸ばしました。
1990年代に入るとおしっこを吸収体を閉じ込める「モレない超うす型」として改良をすすめました。
タイド
タイド(Tide)は、米国で最も売れている洗濯用洗剤です。
日本では販売していませんが、米国や新興国では洗濯用洗剤でトップを走り続けている製品です。
タイドが発売される前、一般家庭では石鹸で洗濯をおこなっていました。
今までの石鹸と比べてタイドの洗浄力は画期的で、爆発的に大ヒットしました。
P&Gは石鹸事業を手がける企業の1社でしかありませんでしたが、タイドの大ヒットによる大きく成長しました。
ジレット
P&Gは2005年、ジレットを570億ドルで買収しました。
ジレットは、T字型髭剃りで首位のブランドです。
ジレットは、1901年にキング・C・ジレット氏が設立した企業です。
もともと一般家庭ではI字型のカミソリを使っており、剃り味が悪くなったら研いでいました。
1903年にジレットがT字型のカミソリを発売し、このT字型カミソリは世界中で大ヒットしました。
ジレットは、女性用シェーバーやブラシ不要のシェービングクリームなど新しい製品を展開する業界のパイオニアとして成長しています。
直近の決算
2021年10月19日(火)の寄付き前、P&Gが2022年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…203億38百万ドル(前年同期比5.3%増)
純利益
…41億12百万ドル(前年同期比3.9%減)
EPS
…1.61ドル
市場予想では、売上高199億10百万ドル EPS 1.59ドルだったので、予想を上回る内容でした。
サプライチェーンの影響で、会社が慎重な見通しを示していることが嫌気されています。
決算を受けて、株価は -1.18%で引けました。
直近の株価
直近1年間の株価はこちらです(2021年10月22日終値)。
P&G株価:▲1.1%
S&P500指数:+31.3%
直近5年間の株価はこちらです(2021年10月22日終値)。
P&G株価:+67.0%
S&P500指数:+112.5%
事業別の売上高
事業別の売上高はこちらです(2018年6月期)。
美容事業
…124億6百万ドル
グルーミング事業
…65億51百万ドル
ヘルスケア事業
…78億57百万ドル
ファブリック&ホームケア
…214億41百万ドル
ベビーフェミニン&ファミリーケア
…180億80百万ドル
本社
…4億97百万ドル
美容事業
美容事業(BEAUTY)では、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケアやスキンケア用品を提供しています。
グルーミング事業
グルーミング事業(GROOMING)では、シェービング用のカミソリや、シェービング前後のケア用品になります。
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業(HEALTH CARE)では、歯ブラシや歯磨き粉などのオーラルケア用品や、ミネラルサプリメントなどのパーソナルヘルスケア用品を提供しています。
ファブリック&ホームケア事業
ファブリック&ホームケア事業(FABRIC & HOME CARE)では、洗剤や柔軟剤などの洗濯関係用品や、食器洗い用洗剤などのキッチン・ホーム用品を提供しています。
ベビー、フェミニン&ファミリーケア事業
ベビー、フェミニン&ファミリーケア(BABY, FEMININE & FAMILY CARE)では、紙オムツや生理用品などを提供しています。
決算
今回のまとめ
今回の記事のポイントは、こちらです。
・P&Gは、世界最大の一般消費財を提供する企業
・有力なブランドを数多く抱えています
・毎年安定した事業を展開している
P&G(Procter & Gamble)は、世界最大の一般消費財を提供する企業です。
誰もが知っている製品を数多く提供しています。
ロングセラー商品をいくつも提供しているため、毎年安定した事業を展開しています。
関連資料
P&G:『公式HP』
P&G:『Annual Report』
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過去の決算
2021年第4四半期の決算
2021年07月30日(金)の寄付き前、P&Gが2021年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…189億46百万ドル(前年同期比7.1%増)
純利益
…29億6百万ドル(前年同期比3.8%増)
EPS
…1.13ドル
市場予想では、売上高183億60百万ドル EPS 1.09ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+1.97%で引けました。
2021年第3四半期の決算
2021年04月20日(火)の寄付き前、P&Gが2021年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…181億9百万ドル(前年同期比5.2%増)
純利益
…32億69百万ドル(前年同期比12.1%増)
EPS
…1.26ドル
市場予想では、売上高179億ドル EPS 1.19ドルだったので、予想を上回る内容でした。
見通しは据え置いています。
決算を受けて、株価は+0.83%で引けました。
2021年第2四半期の決算
2021年1月20日(水)の寄付き前、P&Gが2021年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…197億45百万ドル(前年同期比8.3%増)
純利益
…38億54百万ドル(前年同期比3.7%増)
EPS
…1.64ドル
2021年第1四半期の決算
2020年10月20日(火)の寄付き前、P&Gが2021年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…193億18百万ドル(前年同期比8.5%増)
純利益
…42億77百万ドル(前年同期比19.0%増)
EPS
…1.63ドル
市場予想では、売上高183億50百万ドル EPS 1.41ドルだったので、予想を上回る内容でした。
2021年6月期の売上高見通しを上方修正しています。
決算を受けて、株価は+0.40%で引けました。
2020年第4四半期の決算
2020年7月30日(木)の寄付き前、P&Gが2020年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…176億98百万ドル(前年同期比3.5%増)
純利益
…28億ドル(前年同期は52億41百万ドルの赤字)
EPS
…1.16ドル
市場予想では、売上高169億70百万ドル EPS 1.01ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+2.42%で引けました。
2020年第3四半期の決算
2020年4月17日(金)の寄付き前、P&Gが2020年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…172億14百万ドル(前年同期比4.6%増)
純利益
…29億17百万ドル(前年同期比6.3%増)
EPS
…1.17ドル
市場予想では、売上高174億60百万ドル EPS 1.13ドルだったので、まちまちでした。
コロナウイルスの影響で、生活必需品の販売が伸びています。
決算を受けて、株価は+2.63%で引けました。
2020年第2四半期の決算
2020年1月23日(木)の寄付き前、P&Gが2020年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…182億40百万ドル(前年同期比4.6%増)
純利益
…37億17百万ドル(前年同期比16.4%増)
EPS
…1.42ドル
市場予想では、売上高183億70百万ドル EPS 1.37ドルだったので、まちまちでした。
歯磨き粉などのヘルスケア部門が+14%、スキンケアなどの化粧品部門が+7%でした。
決算を受けて、株価は-0.46%で引けました。
2019年第4四半期の決算
2019年7月30日(火)の寄付き前、P&Gが2019年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…170億94百万ドル(前年同期比3.6%増)
純損益
…52億41百万ドルの赤字(前年同期は18億91百万ドルの黒字)
EPS
…1.10ドル
市場予想は、売上高168億60百万ドル EPS 1.05ドルだったので、予想を上回る内容でした。
好調な決算を受けて、株価は+3.8%で引けました。
2019年第3四半期の決算
2019年4月23日(火)の寄付き前、P&Gが2019年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…164億62百万ドル(前年同期比1.1%増)
純利益
…27億45百万ドル(前年同期比9.3%増)
EPS
…1.06ドル
市場予想は、売上高163億40百万ドル EPS 1.03ドルだったので、予想を上回る内容でした。
ただし、売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気されています。
決算を受けて、株価は-2.71%と大きく下落しました。
2019年第2四半期の決算
2019年1月23日(水)、P&Gが2019年第2四半期の決算を発表しました。
・売上高
…174億38百万ドル(前年同期比0.2%増)
・純利益
…31億94百万ドル(前年同期比28.0%増)
・EPS
…1.25ドル
市場予想は 売上高171億50百万ドル EPS1.21ドルだったので、予想を上回る内容でした。
主力製品を値上げしたことが業績に寄与しました。
決算を受けて、株価は+4.87%で引けました。
2019年通期の売上高見通しを引き上げていることも好感されています。
2019年第1四半期の決算(2018/10/20 更新)
昨晩の寄付き前、P&Gが2019年第1四半期の決算を発表しました。
・売上高 166億90百万ドル
・純利益 31億99百万ドル(前年同期比12%増)
・EPS 1.12ドル
市場予想は 売上高164億60百万ドル EPS 1.09ドルだったため、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+8.80%と急上昇しました。
通期の売上高や利益見通しを据え置いています。
もともと市場では利益を下方修正すると予想されていたので、ポジティブサプライズでした。
2018年第4四半期の決算(2018/08/01 更新)
昨晩の寄り前、P&Gは第4四半期の決算を発表しました。
・売上高 165億3百万ドル(前年同期比2.6%増)
・純利益 18億91百万ドル(前年同期比14.6%減)
・EPS 0.94ドル
市場予想は、売上高165億40百万ドル EPS 0.9ドルだったので、まちまちの内容でした。
アマゾンなどのPB商品にシェアを奪われつつあり、売上高は鈍化しています。
決算を受けて一時株価が下落しましたが、持ち直して結局+0.85%で引けています。
2018年第3四半期の決算(2018/04/20 更新)
昨晩P&Gは、第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 162億8,100万ドル(前期比4.3%増)
・純利益 25億1,100万ドル(前期比0.4%減)
・EPS 1.0ドル
今回は減益の決算となりました。
独製薬大手メルクのヘルスケア事業の買収も発表しています。
P&Gは北米地域に強いです。
アジアや欧州に強いメルクのヘルスケア事業を買収したことは、相乗効果が見込めますね。
上のチャートの通り、第3四半期の決算を受けて株価は-3.27%下落しました。