米国株

アルファベット(GOOGL)の株価・見通し・決算情報

アルファベット(Alphabet)とは

グーグル 株価 見通し
アルファベット(Alphabet)は、グーグルの親会社です。
グーグルは、世界最大の検索エンジン「Google」を運営している企業です。
検索エンジンで有名ですが、実は検索以外にも様々なサービスを提供しています。

グーグルの最大の強みは、利用者が10億人を超えるサービスを7つも保有していることです。
サービスはすべて無料で利用することができます。
とにかく利用者を増やして、デジタル広告で稼いでいく戦略のようですね。

~グーグルのもつ7つのビリオンサービス(利用者10億人超え)~

Google
Googleは、世界最大の検索エンジンです。
検索エンジンの世界シェアは90%を超えており、ダントツのシェアをもっています。
※日本のYahoo!は、グーグルの検索エンジンを採用しています。

アンドロイド
アンドロイド(android)は、スマートフォン用のOSです。
※OSとは、スマートフォンを動かすための基本ソフトです。

YouTube
YouTubeは、2005年に開始した動画共有サービスです。
Googleは2006年に16億5,000万ドルでYouTubeを買収しました。
買収直後は金額が高すぎると言われましたが、結果的に大成功でした。

Gmail
Gmail(ジーメール)は、グーグルの提供する世界最大のメールサービスです。

Google Play
Google Playは、アンドロイド端末向けのコンテンツ配信サービスです。
アプリや映画、音楽、書籍などをダウンロードすることができます。

Chrome
Chrome(クローム)は、グーグルが提供しているWebブラウザです。
現在ではInternet Explorer(IE)を超えて、世界でトップとなっています。

Googleマップ
Googleが提供している地図サービスです。


アルファベットには、“A株”と“B株”、“C株”の3種類があります。
それぞれの株は、以下のように議決権のルールがちがいます。

アルファベットA株(GOOGL)
アルファベットA株は、議決権のある通常の株式です。
一般的にA株を購入する人が多いですね。
アルファベットB株(上場していない)
アルファベットB株は、議決権が通常の10倍ある株式です。
主に創業者が保有している特殊な株式です。
アルファベットC株(GOOG)
アルファベットC株は、議決権のない株式です。

アルファベットが様々の種類株を発行している理由は、”創業者がいつまでも会社を支配することができるようにするため”です。
Googleの創業者(ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン)は、クラスB株を保有することでアルファベットの議決権の7割近くを保有しています。
アルファベットは会社の買収(M&A)をする際、クラスC株を使えば議決権を渡さずに会社を買収することができます。
グーグルの創業者にとって、非常に使い勝手の良いシステムですね。
A株とB株、C株を駆使することで、創業者の2人は依然として絶大な権力をもつことができています。


Google事業は大きな黒字ですが、他の事業は赤字です。
検索エンジンの「Google」で稼いだお金をもとに、以下のような将来性のある事業に投資をおこなっています。
アルファベット 傘下の企業

~アルファベット傘下の新事業~

ウェイモ(Waymo)
ウェイモは、自動運転を開発している企業です。
現在、自動運転事業で最も有利な位置にいます。
カリコ(Calico)
カリコは、老化と病気の解決に取り組んでいる企業です。
ハッキリとした発表がないので分かりませんが、長寿関連の遺伝子の研究をおこなっています。
ベリリー(Verily)
ベリリーは、スマートコンタクトレンズの開発をすすめています。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社と手術支援ロボットの企業を設立したことでも有名ですね。
ファイバー(Fiber)
ファイバーは、高速インターネットの接続事業を展開しています。
ネスト(Nest)
ネストは、スマートホームを事業展開しています。

現在、最も注目されているのが自動運転企業の「ウェイモ」です。
アルファベットは2009年から自動運転の開発をしており、現在では分社化してウェイモに自動運転の開発をさせています。
ほとんどが秘密裏でおこなわれてきましたが、2018年12月に自動運転の配車サービスを開始しました。


ウェイモが独自開発した「LiDARセンサー」は、周囲300メートルの範囲の情報を取得できます。
トヨタやGM、VWが自動運転の開発をしていますが、ウェイモはかなり先行しているイメージがあります。

現時点で、グーグルの業績が下がるような悪い材料は見当たりませんね。
しかし、あまりにも長い1人勝ち状態に、様々なところから反感を買っています。
特にヨーロッパを中心に”グーグルなどの企業のせいで、健全な競争がおこなわれていない”という報道が増えてきました。


2018年7月欧州委員会はグーグルが“EU競争法”に違反したとして、43億40百万ユーロ(約5,700億円)の支払いを命じました。
EU競争法とは、日本の独占禁止法です。
グーグルは「アンドロイド」を搭載しているスマホメーカーに対して、自社OS「Chrome」の搭載を強制したといわれています。
制裁金を発表したのは、上の動画のベステアー委員です。
グーグル 対 ベステアー委員の戦いは、これからも色々な場で見ることができると思います。


Googleは、検索の”次”のサービスにもキチンと布石を打っています。
2018年6月、Googleは「グーグルレンズ(Google Lens)」というアプリをリリースしました。
グーグルレンズは、スマホのカメラで”ビジュアル検索”できるアプリです。
カンタンに説明すると、スマホのカメラを向けたモノをカンタンに調べることができます。

グーグルレンズを使えば、可愛い犬にカメラを向けると”どういう犬種”なのか教えてくれます。
オシャレな風や建築物もカメラを向けるだけで、詳細な情報が分かります。
上の動画のように、街で美味しそうな店をみつけたら、スマホのレンズを向けるだけでその店の詳細が分かるのは便利ですね。

Yahoo!はなぜ負けたのか

2017年6月、米Yahoo!はベライゾンに買収されました。
ネット業界のフロントランナーだったYahoo!が、創業から23年で完全に表舞台から消えたことになります。

グーグルの登場前、検索エンジンといえばYahoo!でした。
1995年に創業されたYahoo!は、様々な情報を並べたポータルサイトとして大人気となりました。
実は、Yahoo!がグーグルに負けたのには、キチンとした理由があります

1990年代、ネット検索には”ディレクトリ検索”と”ロボット型検索”の2種類がありました。

『ディレクトリ検索』とは、1つ1つカテゴリを探して、ほしい情報までたどり着くという方法です。
いちいちカテゴリを指定しなければいけません。
例えば、広島でお好み焼きを食べようと思い、ディレクトリ検索をする場合を考えましょう。
まずは”地域情報”というカテゴリを押します。
そして、”広島”というカテゴリを押して、”グルメ”、”お好み焼き”という風に情報を深堀していきます。
そのため、”地域情報”⇒”広島”⇒”グルメ”⇒”お好み焼き”の順番でクリックしていく必要があります。
時間はかかりますが、ほしい情報にたどり着いたので、Yahoo!は利用者が数億人になるなど、ポータルサイトとして絶対的な地位にいました。
その当時のYahoo!のポータル画面はこんな感じでした(懐かしい…)。
Yahoo! 過去のポータル画面

しかし、グーグルの登場で事態は一変します。
グーグルの新しい「ロボット型検索エンジン」は、かなり高い確率で探している情報を上位表示してくれました。
「広島 お好み焼き」で文字検索すると、きちんと探している情報が表示されるというものでした。
使い物にならないとあきらめられていた「ロボット型検索」で、高い精度をもつ新しい検索エンジンを提供したことで、グーグルは現在の地位を築きました。

直近の決算(2018/10/26 更新)

アルファベットは引け後、第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 337億4,000万ドル(前年同期比21.5%増)
・純利益 91億9,200万ドル(前年同期比36.5%増)
・EPS 13.06ドル

市場予想は、売上高 340億40百万ドル EPS 10.42ドルだったので、まちまちでした。
決算を受けて、株価はアフターマーケットは-3.9%程度で推移しています。
アルファベット 決算
アルファベットの決算をみると、相変わらずグーグルが圧倒的です。
グーグルの売上高が335億94百万ドルなのに対して、他の事業(Other Bets)は1億46百万ドルしか占めていません。
アルファベット 決算
グーグルが広告の提携先に支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は65億82百万ドルに増加しています。
自社の検索エンジンを使ってもらうために、アップルなどの提携先へ支払うコストが増えていることになります。
アルファベット 決算
1クリックあたりの単価は28%減少しています。
クリック単価が下がり続けているのが気になりますね。
アルファベット 決算

直近の株価(2018/12/07 更新)

直近6カ月間のアルファベット(Alphabet)の株価チャートです。
アルファベット 株価チャート
(直近6カ月間のアルファベットの株価チャート)

直近6カ月間のパフォーマンスをS&P500と比較しました。
アルファベットの株価:-4.97%
S&P500指数:-2.54%
アルファベット 株価チャート
(青色:アルファベット株価赤色:S&P500)

事業別の売上高

事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。
・Google事業 1,096億52百万ドル
・その他事業 12億3百万ドル

グーグル(Google) Alphabet 決算

決算

この業績の規模で、高い成長率を維持していることが1番すごいですね。
ヤフーも広告から撤退したので、検索エンジンに関しては敵なしの状況です。
検索広告以外の事業がどれだけ伸びてくるかで、これからのグーグルの成長が決まってきます。

アルファベット 決算

今回のまとめ


今回の記事のポイントは、こちらです。

・アルファベットは利用者10億人以上のサービスを7つもっている
・アルファベットは、グーグル事業に依存している
・傘下のウェイモは自動運転で世界でも有利な位置にいる企業
・グーグルレンズは検索の未来
・欧州から巨額の制裁金を命じられて今後まだまだあるかも…

アルファベット(Alphabet)は、グーグルの親会社です。
グーグルの強みは、利用者が10億人を超えるサービスを7つも保有していることです。
ただ、利益のほとんどが”広告収入”なので、収益の多角化が必要です。
傘下のウェイモが自動運転の商用化サービスを開始しているので、要注目ですね。

関連資料

アルファベット:『公式HP』
アルファベット:『Annual Report』

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過去の決算

2018年第2四半期の決算(2018/07/24 更新)

アルファベットは、引け後に第2四半期の決算を発表しました。
・売上高326億57百万ドル(前年同期比25.6%増)
・純利益31億95百万ドル(前年同期比9.3%減)
・EPS 11.75ドル
市場予想は、売上高321億70百万ドル EPS 9.59ドルだったので、市場予想を上回る内容でした。
グーグル(Google) Alphabet 決算
減益決算だったのは、欧州委員会に科された50億70百万ドルの制裁金を計上したからです。
この制裁金がなければ、3割近く増益だったことになります。

グーグル部門がほとんど稼ぎ出している現状は変わりないですね。
グーグル(Google) Alphabet 決算
ペイドクリック(Paid clicks)は、前年比58%増、前期比15%増です。
広告単価(Cost-per-click)は、前年比22%減、前期比10%減です。
広告単価が下がってますね。
グーグル(Google) Alphabet 決算
今回の決算を受けて、アルファベットの株価は時間外で+3.6%程度で推移しています。

第1四半期の決算(2018/04/24 更新)

アルファベットは、引け後に第1四半期の決算を発表しました。
・売上高 311億46百万ドル(前年同期比25.8%増)
・純利益 94億1百万ドル(前年同期比73.3%増)
・EPS 9.93ドル
グーグル(Google) Alphabet 決算
注目のクリック状況はこちらです。
クリック数 +59%増、クリック単価 -19%減でした。
スマホユーザーが増えているため、クリック単価が下がっていますね。
グーグル(Google) Alphabet
アルファベットはグーグル1本足打法です。
グーグルの売上高が309億96百万ドルに対して、その他事業(Other Bets)は1億50百万ドルでした。
グーグル(Google) Alphabet