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【インテュイティブサージカル(ISRG)】の株価・決算情報・銘柄紹介

インテュイティブ・サージカルってどんな会社?


インテュイティブ・サージカル(Intuitive Surgical)は、手術用ロボット「ダヴィンチ」を展開している会社です。
手術用ロボット業界で、「ダヴィンチ」のブランド力は圧倒的で、ライバルは見当たりません。

ダ・ヴィンチは、世界中で使われており世界のあらゆる地域で4,409台稼働しています(2017年12月末時点)。
一般的に手術用ロボットというと、「ダ・ヴィンチ」のことを指すくらい世界中に浸透しています。
今後の成長が期待できますね。

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インテュイティブ・サージカルは、独自のビジネスモデルを作り上げています。
業績はダヴィンチの『本体装置』『消耗品』『メンテナンスサービス』の3つであげています。
ダヴィンチの『本体装置』は価格が1億円以上するため、導入できる病院は限られています。
さらに価格が高いため、景気の動向によって販売が大きく振れます。

実は、インテュイティブサージカルは、消耗品で稼いでいる企業です。
ダヴィンチに付いている消耗品は、何回かは継続して使うことができます。
しかし、使用回数制限が付いているものがほとんどです。
そのため、1度ダヴィンチを導入した病院からは継続して消耗品とメンテナンスサービスを受注することができます。
下の図の通り、大半は消耗品とメンテナンスサービスで儲けています。
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ダヴィンチ専用のメスや鉗子などの消耗品は、インテュイティブサージカルから購入するしかありません
消耗品とメンテナンスは、景気に左右されないため、安定して利益を計上することができます。
そのため、安定して事業を展開することができています。

直近の決算(2018/07/20 更新)

インテュイティブ・サージカルが第2四半期の決算を発表しました。
売上高9億930万ドル(前期比19.8%増)、純利益2億5,530万ドル(前期比14.5%増)、EPS2.76ドルでした。
市場予想は、売上高8億7,756万ドル EPS 2.5ドルだったので、市場予想を上回る内容でした。
この決算を受けて、時間外で+3.2%程度で推移しています。

世界的に手術ロボット「ダヴィンチ」の販売が好調です。
「ダヴィンチ」の出荷台数は200台(前期比+32%増)でした。
相変わらず絶好調ですね。
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直近の株価(2018/07/24 更新)

インテュイティブ・サージカルの株価は、きれいな右肩上がりのチャートです。
事業が安定しているので、しっかりと株価も上昇しています。
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(直近6カ月間のインテュイティブ・サージカルの株価チャート)

直近6カ月間のパフォーマンスをダウ平均とS&P500を比較しました。
インテュイティブ・サージカルが+18.83%ダウ平均が−4.55%、S&P500が−1.26%となっています。
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(直近6カ月間の株価チャート)
※青がインテュイティブ・サージカル株、赤がダウ平均、緑がS&P500

事業

事業を確認すると、「製品(Product)」と「サービス(Service)」で構成されています。

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インテュイティブ・サージカルは、手術用ロボット「ダヴィンチ」を販売するだけではありません。
事業構成を細かくみると、下の図のようになっています。
「ダヴィンチ」を販売して稼いでいるのではなく、ダヴィンチ専用のメスや鉗子(器具)を販売して稼ぐビジネスモデルです。
手術ごとにダヴィンチ専用のメスや鉗子(ハサミ)等を交換しなくてはいけないので、その交換販売で継続的に収益が発生するビジネスモデルとなっています。
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ダヴィンチ


インテュイティブ・サージカルの主力製品は、「ダヴィンチ・サージカル・システム」です。
一般的には「ダヴィンチ」と呼ばれています。
もちろん解剖学に多くの貢献をしたレオナルド・ダヴィンチが由来です。

「ダヴィンチ」は、現在世界で最も売れているロボット手術装置です。
ロボット手術装置と聞くと「手術をしてくれるロボット」を想像するかもしれませんが、あくまでも医師の手術をサポートする機械です。

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「ダヴィンチ」は、以下の3つの装置で構成されています。
執刀医が映像を見ながらロボットアームを操作するコクピット部分
鉗子などの手術道具の付いたロボットアーム部分
他の医師や看護師が確認する内視鏡画面を映し出すモニター部分

ロボットアームの先端にはメスや鉗子(ハサミ)が装着されており、医師は画面を確認しながらロボットアームを動かして患者にメスを入れます。
そのため、医師は基本的に患者に手を付けません。

ダヴィンチを使う最大のメリットは“難易度が高いといわれる手術”を医師の技術力に依存せずにおこなうことができる点です。
一部の技術力の高い”スター医師”のみが実施していた手術を「ダヴィンチ」を使えば一般的な医師でも執刀することができるようになります。

他のダヴィンチを使うメリットとしては、以下があげられます。
・手術時間が短くなる
・出血や痛みが少なくなる
・傷口が小さいため回復が早い
・スタッフの負担が軽減される
病院側と患者側にとっても、良いことばかりです。

低侵襲手術


身体にとって害のあることを医学用語で侵襲(しんしゅう)といいます。
例えば採血だけでも針を刺す痛みに耐えなければなりませんし、レントゲン撮影でもX線が体を通過します。
そのため、どんな治療でもある程度の侵襲は起こります。

近年では、ただ治療をおこなうだけでなく、できるだけ侵襲を抑えることが医療の流れになってきました。
ダヴィンチを利用した手術では、傷口の小さい低侵襲手術を行うことができます。
そのため出血量が少なく、入院期間が短く、合併症のリスクを抑えることができるなどのメリットがあります。

ダヴィンチのリスク

価格が高すぎ!

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現時点での「ダヴィンチ」は非常に高価です。
1台に約1億円以上かかり、維持費も年間で約1,000万円近くかかるものもあります。
導入できる病院は規模の大きなところになってしまいます。
従来よりも価格が安い「ダヴィンチX」について、2017年4月に欧州当局から、5月には米食品医薬品局(FDA)から相次いで販売の許可を取得したと発表しています。
これからダヴィンチの普及がすすんでくれば価格も下がるかもしれませんが、いつまでも今くらいの価格で推移すると政府のほうから値下げ圧力がかかってくる可能性もあると思います。

医療リスク

インテュイティブ・サージカルには医療リスクがあることも忘れてはいけません。
米国は訴訟社会なので、手術により患者が負傷もしくは死亡した場合に、遺族から訴訟を起こされるリスクがあります。
ロボット手術をおこなう中で事故があった場合、医師と機械のどちらが事故を起こしたと判断するのはかなりグレーな部分だと思います。
病院は絶対に医師の側に立つと思うので、訴訟リスクは一定の割合で今後もある可能性は高いと思います。

インテュイティブ・サージカルの歴史

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「ダヴィンチ」はインテュイティブ・サージカルが開発したものです。
しかし、もともとのオリジナルは1980年代「旧スタンフォード研究所」が米軍と契約して開発されたものです。
米軍では、1980年代後半から遠隔操作で戦場の負傷者に対して必要な手術をおこなうことのできる遠隔外科手術のシステムの研究をすすめてきました。
1995年にこの技術をもとにインテュイティブ・サージカル社が設立され、1999年に「ダヴィンチ」が完成しました。
そして2000年にはロボット手術装置として、はじめてFDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認されました。

ダヴィンチのライバルは?

現在、ダヴィンチの有力なライバルはいません。
しかし、ダヴィンチの価格が高止まりしていることもあり、様々な会社が手術ロボットに進出をし始めています。


最大のライバルになりそうなのは、アルファベット(グーグル)の子会社の「Verily」ですね。
上の動画の会社ですが、Verilyは網膜をスキャンすることによって心臓病のリスクを評価する方法を発見したと発表するなど、医療業界で話題の会社です。

現在、上記のVerilyジョンソンエンドジョンソンの子会社が、共同でジョイントベンチャーを立ち上げ、手術ロボットを開発しています。
短期的にはライバルにならないと思います。
しかし、グーグルとジョンソンエンドジョンソンという資金が豊富な2社が参入してきたことで、長期的には厳しい戦いを強いられる可能性がありますね。


自動車部品メーカーのデンソーも手術支援ロボット「iArmS(アイアームス)」を発表しています。
上の動画の製品ですが、デンソーが自動車の分野で培ってきたセンシング技術とロボット技術を活かした製品になります。
医師の震えと疲れを減らすことに重点を置いたロボットです。

手術用ロボット市場は有望なので、今後ますます参入してくる会社は多くなると予想されます。
インテュイティブ・サージカルとしては、圧倒的なリードを活かして引き離していきたいですね。

過去の出来事

ロボット手術の時代が到来!(2018/06/07 更新)

これからロボット手術が急速にすすんでくる可能性があります。
2018年の4月から、ロボット手術の保険の適用対象が拡大します。
2018年3月までは前立腺がんと腎臓がんだけでした。
しかし、2018年4月から胃や肺、心臓、食道、直腸、子宮、膀胱などに保険が適用となります。
一気にロボット手術がすすんでくるかもしれませんね。

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過去の決算

2018年第1四半期の決算(2018/04/18 更新)

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(直近3ヶ月間の株価チャート)
※今回の決算内容は加味されていません。

インテュイティブ・サージカルは、引け後に第1四半期の決算を発表しました。
売上高8億4,750万ドル、純利益2億8,760万ドル、EPS2.44ドルでした。

決算をみると、『ダヴィンチ』は185台出荷されました。
2017年第1四半期は133台なので、大幅に増加しています。
世界的にロボット手術が拡大していることが、最大の追い風となっていますね。

決算(通期)

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関連資料

インテュイティブサージカル「Annual Report 2017」より引用
インテュイティブサージカル「Investor Presentation Q1 2018」より引用
インテュイティブサージカル「Intuitive Surgical Investor Presentation」より引用

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