BPとは
BPは、英国に本社を置く民間石油会社です。
エクソン・モービルやシェブロンと同じく石油メジャーのうちの1社です。
BPは世界各地で石油の掘削や生産、輸送、販売までを一貫して手がけています。
もともとアングロ・ペルシアン・オイル・カンパニーと呼ばれていたイギリスの企業なので、本社もロンドンにあります。
メキシコ湾原油流出事故、200万バレルが海底に沈殿か 米研究 http://t.co/6kyvf3s96M 世界の最新ニュースはこちら→ http://t.co/89EqvyqpaN :写真 pic.twitter.com/3iBaoWTynp
— AFPBB News (@afpbbcom) October 28, 2014
BPといえば、忘れてはいけないのが「メキシコ湾流出事故」です。
2010年4月20日メキシコ湾沖合80kmで、技術的な不手際から天然ガスが引火爆発を起こして、大量の原油がメキシコ湾に流出しました。
「メキシコ湾流出事故」は、BPと契約しているトランスオーシャンのもとで起こった事故です。
しかし、BPが作業の遅れを取り戻すために急がせたことが原因といわれており、BPはかなりの批判を受けました。
結局、BPはアメリカ政府やメキシコ湾岸の自治体と最大187億ドルを18年間にわたって支払うことで和解しました。
2014年4月に汚染浄化作業を完了させているので、BPは経営上の危機を一応は乗り切ったことになります。
この「メキシコ湾原油流出事故」は、2017年4月に『バーニング・オーシャン』という題名で映画化されています。
上の動画は予告編です。
映画の中では、会社が利益追求のためずさんな管理をしており、原油流出事故につながる大爆発が起きてしまうという説明になっています。
かなり脚色があると思いますが、結構良い映画だと思います。
BPは2010年に起きた「メキシコ湾原油流出事故」のせいで、訴訟関連費用130億ドル、清掃関連費用140億ドル以上かかったといわれています。
そのため、良好だった財務体質は痛み、原油生産量も落ち込みました。
BPといえば、良好な財務で知られていましたが、このメキシコ湾原油流出事故で会社の良さが失われてしまいました。
直近の株価(2018/12/19 更新)
直近6カ月間のBPの株価チャートです。
(直近6カ月間のBPの株価チャート)
直近6カ月間のパフォーマンスをS&P500と比較しました。
・BPの株価:-16.23%
・S&P500指数:-7.84%
(青色:BPの株価、赤色:S&P500)
事業別の売上高
事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。
・原油 496億70百万ドル
・石油製品 1,598億21百万ドル
・天然ガスとNGLs 161億96百万ドル
・非石油製品系 125億38百万ドル
・その他 19億83百万ドル
地域別の売上高
地域別の売上高はこちらです(2017年通期)。
・米国 832億69百万ドル
・米国以外 1,569億39百万ドル
決算
今回のまとめ
今回の記事のポイントは、こちらです。
・BPは石油メジャーのうちの1社
・2010年にメキシコ湾原油流出事故が起きて大ダメージ
・もともと財務内容の良い企業でしたが、メキシコ湾の事件で一気に悪くなる
・米国以外の売上高が多い
BPは、石油メジャーのうちの1社です。
史上最悪の人災事故といわれている”メキシコ湾原油流出事故”を起こした原因の1社です。
もともと財務内容の良い企業でしたが、メキシコ湾の事故の賠償金や裁判費用で一気に財務内容が悪化しました。
上記で紹介している映画「バーニング・オーシャン」をみると、BPに投資したくなくなるかもしれませんね。
関連資料
BP:『公式HP』
BP:『Annual Report』
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