米国株

IBM(IBM)の株価・見通し・決算情報

IBMとは

IBM 株価 見通し
IBMは、米国のIT大手企業です。
コンピュータ製品やITコンサルティングサービスを提供しています。

IBMは、もともと1911年に設立されたコンピューティング・タビューレーティング・レコーディング・カンパニー(CTR)が前身です。
CTRは、パンチカードによるデータ処理機をつくる小さな企業でした。
現在のIBMは、クラウドやIoT、ITインフラなどのサービスを提供する世界最大級のシステム開発企業に成長しました。


IBMは、高い技術力と開発力で知られています。
2018年の米国特許商標庁(USPTO)登録特許件数をみると、IBMは1位(9,100件)でした。
26年連続でトップを維持しており、AIやクラウドなどの研究に強みをもっています。


IBMの主力サービスは、AIのワトソン(Watson)です。
ワトソンの由来は、初代社長のトーマス・J・ワトソン氏です。
ワトソンは、数多くの日本企業でも利用されています。

JR東日本
…お問い合わせ業務でワトソンを活用
あいおいニッセイ同和損保保険
…社内照会応答システムでワトソンを活用
金沢工業大学
…ワトソンを活用して、学生一人ひとりにあったアドバイスを提供

IBMは、買収戦略にも力を入れています。
2018年10月、IBMはレッドハットを買収する方針を発表しました。
買収金額は340億ドルになり、手続きは2019年後半に完了する予定です。
レッドハットはLinuxで圧倒的なシェアをもっています。
買収金額が大きいですが、IBMはレッドハットのシステムを活用している1,500社以上の顧客を一気に得たことになります。


私がIBMのおこなっている研究で興味があるのは、量子コンピューターです。
量子コンピューターは、量子学の原理を応用して超高速で計算することができます。

現在普及しているコンピューターは、『0』と『1』の2つの数字で処理されています。
一方で量子コンピューターは、“量子ビット”により情報が処理できます。
量子ビットは『0』と同時に『1』を共存させることができるため、従来のコンピューターとは比較にならない速度で演算処理します。
その演算処理能力を活かして、AIや機械学習などへの応用が期待されています。


現在、量子コンピューターの開発で先行しているのは、カナダの「D-Wave System」とIBMの2社です。
IBMは、2017年に量子コンピューターの活用を目指す企業“IBM Q Network”を設立しました。
“IBM Q Network”には、JPモルガンやダイムラー、サムソン、JCR、バークレイズ、日立金属、ホンダ、慶應義塾大学、オークリッジ国立研究所、オックスフォード大学、メルボルン大学などが参画しています。
IBMは、2021年までに量子コンピューターを商品化する予定です。

直近の決算

2019年4月16日(火)の引け後、IBMが2019年第1四半期の決算を発表しました。

売上高
…181億82百万ドル(前年同期比4.7%減)
純利益
…15億91百万ドル(前年同期比5.2%減)
EPS
…2.25ドル

市場予想は、売上高194億10百万ドル EPS 3.25ドルだったので、予想を下回る内容でした。
決算を受けて、翌日の株価は-4.2%と大きく下落しました。
IBM 米国株 決算

直近の株価

直近1年間の株価をS&P500と比較しました(2019年4月11日終値)。
IBM株価:-7.9%
S&P500:+9.3%
IBM 株価 米国株
(青色:IBM株価、赤色:S&P500)

事業別の売上高

事業別の売上高はこちらです(2018年通期)。

コグニティブ・ソリューション事業(Cognitive Solutions)
…184億81百万ドル(前年同期比0.2%増)
グローバル・ビジネス・サービス事業(Global Business Services)
…168億17百万ドル(前年同期比2.9%増)
テクノロジーサービス&クラウドプラットフォーム事業(Technology Services & Cloud Platforms)
…344億62百万ドル(前年同期比0.5%増)
システム事業(Systems)
…80億34百万ドル(前年同期比2.0%減)
国際金融事業(Global Financing)
…15億90百万ドル(前年同期比6.3%減)
その他(Other)
…2億7百万ドル(前年同期比21.0%増)

IBM 決算 米国株

業種別の売上高

業種別の売上高はこちらです(2018年通期)。

サービス(Services)
…513億50百万ドル(前年同期比1.3%増)
販売(Sales)
…266億41百万ドル(前年同期比0.3%減)
金融(Financing)
…15億99百万ドル(前年同期比6.8%減)

IBM 米国株 決算

地域別の売上高

地域別の売上高はこちらです(2018年通期)。

アメリカ地域(Americas)
…369億94百万ドル(前年同期比1.7%減)
欧州/中東/アフリカ(Europe/Middle East/Africa)
…254億91百万ドル(前年同期比4.5%増)
アジア太平洋(Asia Pacific)
…171億6百万ドル(前年同期比0.02%増)

IBM 米国株 決算

決算

IBM 米国株 決算

今回のまとめ


今回の記事のポイントはこちらです。

・AIのワトソンは様々な企業に導入されている
・IBMは、26年連続特許件数が世界で1番の企業
・量子コンピューターには期待
・レッドハットの買収が業績が好転するか

IBMは、コンピュータ製品やITコンサルティングサービスを提供している企業です。
もともとハードウェアに強みをもっていた企業ですが、現在ではサービスの方が売上高が大きくなっています。
レッドハットを買収することで、利益率が高くなる可能性がありますね。

関連資料

IBM:『公式HP』
IBM:『Annual Report』

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過去の決算

2018年第4四半期の決算

2019年1月23日(水)の引け後、IBMは2018年第4四半期の決算を発表しました。

売上高
…217億60百万ドル(前年同期比3.5%減)
純利益
…19億51百万ドル(前年同期は10億54百万ドルの赤字)
EPS
…4.87ドル

市場予想は 売上高217億50百万ドル EPS4.84ドルだったので、予想を上回る内容でした。
さらに、クラウド関連のサービスの売上高が12%増の192億ドルでした。
AI(ワトソン)関連の売上高は54億60百万ドルとなり、市場予想を上回る内容でした。
決算を受けて、IBMの株価は時間外で+6.2%程度で推移しています。
IBM 決算

2018年第3四半期の決算(2018/10/17 更新)

IBMは第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 187億56百万ドル(前年同期比2.1%減)
・純利益 26億94百万ドル(前年同期比1.2%減)
・EPS 3.42ドル
…でした。
市場予想は 売上高191億ドル EPS 3.4ドルだったので、まちまちでした。
決算を受けて、株価は時間外で-4.84%下落して推移しています。
IBM 決算

2018年第2四半期の決算(2018/07/18 更新)

IBM(IBM)は、引け後に第2四半期の決算を発表しました。
売上高200億3百万ドル(前期比3.7%増)、純利益24億4百万ドル(前期比3.1%増)、EPS3.08ドルでした。
市場予想は、売上高198億80百万ドル EPS3.04ドルだったので、市場予想を上回る内容でした。
この決算を受けて、時間外で株価は+2.6%となっています。
IBM(IBM) 決算IBM(IBM)

2018年第1四半期の決算(2018/04/18 更新)

IBMは、引け後に第1四半期の決算を発表しました。
売上高190億72百万ドル、純利益16億79百万ドル、EPS2.45ドルでした。

減益の決算でしたが、利益は市場予想を上回りました。
しかし、クラウド事業の利益率が低下したため、期待はずれの内容でした。
第1四半期の決算を受けて、株価は時間外で-5%程度で推移しています。
IBM(IBM) 決算