米国株

イルミナ(ILMN)の株価・見通し・決算情報

イルミナ(ILMN)とは


イルミナ(ILMN)は、DNAのすべての遺伝情報であるゲノムを解析する装置メーカーの最大手の会社です。
ヒトゲノム計画では、1人のゲノム解析をするのに、30億ドルのお金と13年の年月がかかりました。
しかし、イルミナのシーケンサーでは1日あれば1000ドルで解析できます。
今後、ゲノム編集市場が伸びていく中で、実験に必要なシーケンサーを販売しているイルミナの活躍が期待できそうですね。

直近の決算(2018/10/24 更新)

引け後、イルミナは第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 8億5,300万ドル(前年同期比19.5%増)
・純利益 1億9,900万ドル(前年同期比22.1%増)
・EPS 1.52ドル
…でした。
市場予想は 売上高8億28百万ドル EPS 1.26ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて株価は一時上昇しましたが、時間外は-1.1%程度で推移しています。
イルミナ 決算

直近の株価(2018/10/07 更新)

直近6カ月間のイルミナ株の推移です。
イルミナ 株価チャート
(直近6カ月間のイルミナの株価チャート)

直近6カ月間のパフォーマンスをダウ平均とS&P500を比較しました。
イルミナ株価:+43.16%、S&P500:+11.04%となっています。
株価の比較チャート
(直近6カ月間の株価チャート)
※青色:イルミナ株、赤色:S&P500

事業

事業別売上高は…
・製品事業(Product revenue) 22億89百万ドル
・サービス・その他事業(Service and other revenue) 4億63百万ドル
となっています(2017年通期)。

34

製品事業(Product revenue)は、消耗品(Consumables)と機器(Instrument)に分かれています。
シーケンサー(機器)を販売するというよりもシーケンサー(機器)に使われる消耗品で稼ぐビジネスモデルです。
売上高の構成比はこちらになります。
・消耗品(Consumables) 64%
・機器(Instrument) 19%
・サービス・その他 17%です。
イルミナ(Illumina)

地域別売上高

地域別の売上高は…
・米国(United States) 15億11百万ドル
・欧州(Europe) 6億32百万ドル
・中国(Greater China) 2億92百万ドル
・アジア・太平洋(Asia-Pacific) 2億22百万ドル
・その他(Other markets) 95百万ドル
となっています(2017年12月末)。

35

イルミナのライバル


現時点でイルミナの脅威になるような企業は見当たりません。
2017年7月、中国の「BGI」がシーケンサーの研究開発をすることを発表しました。
世界最大規模のゲノム研究所を持っているBGIは、イルミナの顧客でした。
米国や中国は、政府がお金を出して様々な大規模ゲノムプロジェクトをスタートさせているので、この2国間の企業の競争になりそうですね。

ヒトゲノム計画ってなんだっけ?


ヒトゲノム計画とは、人間の持っているDNA配列(30億)をすべて解読して、どんな遺伝情報が書かれているかを明らかにしようとする計画です。
1990年に始まった計画は、約30億ドルのコストをかけ、2003年4月に完了宣言が発表されました。

ヒトゲノムが解読されたおかげで、ゲノムの配列はわかったので、その配列の意味の解析が現在行われています。
ちなみに、ヒトのゲノムは99.9%が同じで、残りのわずか0.1%の違いで、体格や髪の色や目の色が決まっているといわれています
現在、自分のゲノムの解析を依頼するのには1000ドルもかかりません。
おそらくインフルエンザの予防注射のような手軽さでゲノム解析が医療行為に利用される時代が、すぐそばまで来ているのだと思います。

ゲノム編集


現在、投資家の間で最も注目されている技術の1つが「ゲノム編集」です。
個人的には、これから全ての作物や魚や肉などの食べ物にゲノム編集の技術が使われていく可能性が高いと思います。

今まで、品種改良といえば、「遺伝子組み換え」技術のことを指していました。
「遺伝子組み換え」技術は、元々固体にはなかった遺伝子を外から組み入れ、目的の性質を持った個体を作り出す技術です。
ただ「遺伝子組み換え」技術は、目的の性質を持った個体を作るのに何度も実験を行う必要があり、期間や労力やコストが必要でした。

ゲノム編集は、外から遺伝子を組み入れることなく、狙った遺伝子の特定部位を変化させることができます。
ピンポイントに特定の性質を操作することのできるので、遺伝子組み換え技術に比べて優位性は明らかです。

実は昔からゲノム編集という技術はありましたが、近年改めて注目されるようになりました。
理由は、2013年に九州大学教授の石野氏らが発見した「CRISPR/Cas9システム」により、効率的にゲノム編集ができるようになったからです。

日本で有名なのは、近畿大学水産研究所で家戸教授らが発表している「マッスルマダイ」ですね。
ゲノム編集で、筋肉の増えすぎる遺伝子を抑えて限界まで筋肉量を増やした真鯛です。
ちなみに近畿大学の水産研究所は、1965年にヒラメ、1967年にヘダイとイシダイ、1968年にブリ2002年にクロマグロ、世界初の人工ふ化による養殖を次々に成功させている日本が世界に誇る研究所です。

2017年10月には、農業・食品産業技術総合研究機構がゲノム編集によってできたイネの収穫を行っています。
日本で初めてゲノム編集を行った農作物を屋外で栽培したそうです。
日本でも今後、どのようなルール作りをすすめていくかに注目ですね。

2015年に22.5億ドル(約2500億円)だった世界のゲノム編集市場の規模は、25年には85億ドル(約9700億円)へ約4倍に拡大すると予測されているので、今後も要注目です。

新技術


2016年1月、イルミナは、あらゆる種類のガンを早期に発見する血液検査の開発をスタートさせると発表しました。
イルミナが過半数の株を取得している新会社「GRAIL」と通じて開発をすすめる予定です。
この「GRAIL」には、マイクロソフト社元CEOのビル・ゲイツやアマゾンCEOのジェフ・ベゾスらも投資をしています。

GRAIL社のガン検査では、血液中のDNAを調べて、腫瘍細胞から流れ出ているDNAの破片などを見つけ出すそうです。
開発がうまくいけば、血液検査だけで、あらゆる種類のガンを早期に発見することができるようになるそうです。

イルミナは2019年の実用化を目指しています。
血液によるガン検査は、バイオ企業が最も力を入れている分野で、多額の研究費が投資されているので、ガンの早期発見につながる新技術が開発される日は近いと思います。

過去の決算

2018年第2四半期の決算(2018/07/31 更新)

イルミナは、引け後に第2四半期の決算を発表しました。
売上高8億3,000万ドル(前年同期比25.4%増)、純利益2億900万ドル(前年同期比63.3%増)、EPS 1.43ドルでした。
市場予想は、売上高7億87百万ドル EPS 1.11ドルだったので、市場予想を大きく上回る内容でした。
この決算を受けて、株価は時間外で+6.92%で推移しています。
イルミナ(Illumina) 決算

2018年第1四半期の決算(2018/04/25 更新)

イルミナは、引け後に第1四半期の決算を発表しました。
売上高7億8,200万ドル(前期比30.8%増)、営業利益2億1,800万ドル(前期比319.2%増)、純利益2億800万ドル(前期比43.2%減)、EPS1.45ドル(予想1.03ドル)でした。
決算を受けて、アフターマーケットは+0.6%程度で推移しています。
イルミナ(Illumina) 決算

決算

イルミナの業績は右肩上がりで推移しています。
売上高の事業構成比をみても、シーケンサーの機器を販売することではなく、シーケンサーに使用される消耗品で稼ぐビジネスモデルなので安定していますね。
中国が、イルミナのシーケンサーのような技術の国産化を狙っているので、ライバルは中国勢だと思います。

イルミナ(Illumina) 決算

注意事項

・当サイトに掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません
・当サイトは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします
・当サイトでは、日本株・米国株・IPO(新規公開株)・投資信託・株主優待・債券についての情報を提供しています。


ブログランキングに参加しています。
他の日本株ブログが気になる人はこちらもチェックしてください。
にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 米国株へ