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ギリアドサイエンシズ(GILD)の株価・見通し・決算情報

ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences)とは

ギリアド・サイエンシズ 株価 見通し
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)は、HIVやB型肝炎、C型肝炎などの感染症治療のための薬を開発している企業です。
2017年8月にがん分野に強みをもつカイト・ファーマ社を買収するなど、M&Aを活用して事業を成長させてきました。


ギリアドは、様々な感染症の治療薬を提供しています。
特に有名な薬は以下のラインナップです。

ハーボニー(Harvoni)
…C型肝炎治療薬。ギリアドのメイン商品。
ゲンボイヤ(Genvoya)
…抗エイズウイルス薬
エプクルサ(Epelusa)
…C型肝炎治療薬。
ツルハダ(Truvada)
…抗エイズウイルス薬


ギリアドの最大のライバルは、C型肝炎の治療薬を製造しているアッヴィです。
2017年8月、FDA(米国食品医薬品局)は、アッヴィの”マヴィレット”を承認しました。
マヴィレットの価格は2万6,400ドル(8週間投与)程度です。
ギリアドのハーボニーの価格が9万4,500ドル(12週間投与)程度といわれているので、アッヴィの方が価格が安いようです。
アッヴィの提供するマヴィレットが普及していくようになると、ギリアドは”ハーボニー”で利益をあげるのは難しくなっていくかもしれません。

ハーボニー


ギリアドの主力製品といえば、ハーボニー(Harvoni)です。
ハーボニーは、C型肝炎患者の治療薬です。

C型肝炎は感染すると炎症が起こり、肝臓の細胞が壊れてはたらきが低下してしまう病気です。
さらに悪いことにC型肝炎は自覚症状がないため、症状を自覚したときには病気がかなり進行してしまっていることが多いです。

ハーボニーが登場する前、C型肝炎は”インターフェロン”による治療が一般的でした。
インターフェロンは効果が出にくく、患者にとっても負担が重い方法でした。
一方で、ハーボニーは治癒率が9割を超えるなど効果が高く、治療法も1日1錠の錠剤を12週間飲むだけです。
副作用もすくないため、世界中で大ヒットしました。

ただ、ハーボニーには大きな欠点があります。
ハーボニーは1錠5万円以上するため、12週間飲み続けると治療費がとても高くなります。
薬の値段が高く、保険や国の負担が非常に大きいです。
これからは国の圧力もあるため、薬の価格は下がっていく可能性が高そうですね。

イエスカルタ


ギリアドに投資を考えている人は、イエスカルタもチェックしましょう。
イエスカルタとは、ギリアドが提供する2017年10月に米国で承認されたばかりの新しいガンの治療法です。

患者から免疫細胞を取り出して、遺伝子を改変します。
そして、改変した遺伝子を体内に戻して腫瘍を攻撃する仕組みになっています。
免疫の仕組みを利用することから”免疫療法”ともよばれています。
自分の免疫力を使った治療法なので、副作用のリスクも他の治療法と比べると小さいです。

イエスカルタのコストは、1人あたり100万ドルに達するともいわれています。
まだ長期的な検証がおこなわれていないため、イエスカルタが新しい治療法として定着するか分かりません。
ただ、ガンの新しい治療法として普及していく可能性もあります。

直近の決算

2019年7月30日(火)の引け後、ギリアド・サイエンシズが2019年第2四半期の決算を発表しました。

売上高
…56億85百万ドル(前年同期比0.7%増)
純利益
…18億80百万ドル(前年同期比3.5%増)
EPS
…1.82ドル

市場予想は、売上高55億60百万ドル EPS 1.71ドルだったので、予想を上回る内容でした。
イエスカルタの売上高は1億20百万ドルです。
決算を受けて、株価は時間外でほぼ変わらずでした。
ギリアド 米国株 決算

直近の株価

直近1年間の株価チャートをS&P500指数と比較しました(2019年7月31日終値)。
ギリアドの株価:-15.9%
S&P500指数:+7.1%
ギリアド 米国株 株価チャート
(青色:ギリアドサイエンシズの株価赤色:S&P500)

事業別の売上高

事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。

製品事業
…256億62百万ドル
ロイヤリティー事業
…4億45百万ドル

ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences)

製品別の売上高

製品別の売上高はこちらです(2017年通期)。

Harvoni
…43億70百万ドル
Genvoya
…36億74百万ドル
Epelusa
…35億10百万ドル
Truvada
…31億34百万ドル
Atripla
…18億6百万ドル

ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences) 決算

地域別の売上高

地域別の売上高はこちらです(2017年通期)。

米国
…181億94百万ドル
欧州
…53億11百万ドル
その他
…26億2百万ドル

ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences) 決算

決算

ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences) 決算

今回のまとめ


今回の記事のポイントは、こちらです。

ギリアドサイエンシズは、HIVやC型肝炎の治療薬を開発している
2017年8月にがん分野に強みをもつ”カイト・ファーマ”を買収
C型肝炎の治療薬”ハーボニー”がメイン製品
イエスカルタには、将来性を感じる治療法

ギリアド・サイエンシズは、HIVやB型肝炎、C型肝炎などの感染症治療薬を開発している企業です。
直近、ギリアドの提供する薬の単価が下がっています。
そのため、業績は苦戦していますね。
ギリアドは、2017年8月に”カイト・ファーマ”を約119億ドルで買収しており、これからの業績に期待ができますね。

関連資料

ギリアド・サイエンシズ:『公式HP』
ギリアド・サイエンシズ:『Annual Report』

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過去の決算

2019年第1四半期の決算

2019年5月2日(木)の引け後、ギリアド・サイエンシズが2019年第1四半期の決算を発表しました。

売上高
…52億81百万ドル(前年同期比3.8%増)
純利益
…19億75百万ドル(前年同期比28.4%減)
EPS
…1.76ドル

決算を受けて、翌日の株価は+2.8%で引けました。
ギリアド 米国株 決算

2018年第4四半期の決算

2019年2月4日(月)の引け後、ギリアド・サイエンシズが2018年第4四半期の決算を発表しました。

・売上高
…57億95百万ドル(前年同期比2.6%減)
・純利益
…3百万ドル(前年同期は38億65百万ドルの赤字)
・EPS
…1.44ドル

市場予想は、売上高54億90百万ドル EPS 1.71ドルだったので、まちまちの内容でした。
2017年に119億ドルで買収したカイト・ファーマの評価損を計上する可能性がメディアで報道されています。
決算を受けた翌日、株価は-3.38%下落しました。

2018年第3四半期の決算(2018/10/26 更新)

ギリアド・サイエンシズは引け後、第3四半期の決算を発表しました。

売上高 55億9,600万ドル(前年同期比14.1%減)
純利益 20億9,700万ドル(前年同期比22.8%減)
EPS 1.84ドル

市場予想は、売上高53億80百万ドル EPS 1.63ドルだったので、予想を上回る内容でした。
ギリアドはCEOの辞任を発表していますが、後任のCEOについて言及がありませんでした。
好調な決算を受けて株価はアフターマーケットで一時急上昇しましたが、現時点では+0.2%程度と落ち着いて推移しています。
ギリアド 決算

2018年第2四半期の決算(2018/05/02 更新)

引け後、ギリアド・サイエンシズが第2四半期の決算を発表しました。

売上高 56億48百万ドル(前年同期比20.9%減)
純利益 18億17百万ドル(前年同期比40.9%減)
EPS 1.91ドル

市場予想は、売上高52億10百万ドル EPS 1.56ドルだったので、市場予想を上回る内容でした。
ギリアドは、CEOの退任を発表しています。
決算を受けて、株価は時間外で-1.5%程度で推移しています。
ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences) 決算

2018年第1四半期の決算(2018/05/02 更新)

ギリアドは第1四半期の決算を発表しました。

売上高 50億8,800万ドル(前期比21.8%減)
純利益 15億3,800万ドル(前期比43.1%減)
EPS 1.48ドル

市場予想をみると売上高54億ドル EPS 1.67ドルなので、売上高もEPSも市場予想を下回る悪い決算内容でした。
悪い決算を受けて、ギリアド株はアフターマーケットで5.6%程度下落しています。
ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences) 決算