ゼネラルエレクトリック(GE)の銘柄紹介

GEってどんな会社?

ゼネラルエレクトリック(GE)は、航空機のエンジンや発電機、医療機器、水処理設備、輸送業務など、幅広い製品とサービスを提供しているコングロマリット企業です。
発明王のトーマス・エジソンが創業した会社としても有名ですね(後に追い出される)。
直近では、会社として大きな問題も抱えていますが、ブランド力は健在です。

直近の決算(2018/07/21 更新)

昨晩の寄り前、ゼネラル・エレクトリックが第2四半期の決算を発表しました。
売上高301億4百万ドル(前期比3.5%増)、純利益8億ドル(前期比24.3%減)、EPS 0.19ドルでした。
市場予想は、売上高293億10百万ドル EPS 0.18ドルだったので、市場予想を上回る決算内容でした。
通年のキャッシュフローを下方修正したことが嫌気され、株価は−4.44%下落して引けました。
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今回の決算は、発電パワー事業(Power)の業績が悪かったです。
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再生可能エネルギー事業(Renewable Energy)も弱い数字でした。
GEは次世代の重点分野に再生可能エネルギーをあげています。
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オイル&ガス事業(Oil & Gas)です。
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航空事業(Aviation)です。
この事業がGEを支える中核ですね。
相変わらず堅調な数字を計上しています。
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ヘルスケア事業(Healthcare)です。
GEは、ヘルスケア事業のスピンオフを発表しています。
安定した利益を稼いでくれています。
GEも手放したくなったと思いますが、もったいないですね。
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輸送事業(Transportation)です。
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照明(Lighting)です。
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GEキャピタル(GE Capital)です。
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今回の決算は、発電パワー事業(Power)の業績の弱さが目立ちました。
GEは『米中貿易問題』が大きくなると、ダメージを受ける企業のひとつです。
色々な懸念材料がありますね。

事業

事業は「発電パワー事業(Power)」「再生可能エネルギー事業(Renewable Energy)」「オイル&ガス事業(Oil & Gas)」「航空事業(Aviation)」「ヘルスケア事業(Healthcare)」「輸送事業(Transportation)」「エネルギー&照明(Energy Connections & Lighting)」「金融事業(Capital)」等で構成されています。
発電パワー事業(Power)と航空事業(Aviation)のシェアが高いですが、比較的バランスはとれていますね。
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発電パワー事業(Power)

発電パワー事業は、長年GEを引っ張ってきた主力事業です。
再生可能エネルギーへのシフトで、火力発電所などの設備投資の需要が減少しているため、2017年12月に1万2000人をリストラすると発表しました。
今後も発電パワー事業は、主力事業に位置付けています。
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再生可能エネルギー事業(Renewable Energy)

風力発電機や水力発電機などの再生可能エネルギー関係の製品になります。
全世界で設置されている水力発電設備の総発電能力のうち4分の1以上がGEの発電機器といわれています。
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オイル&ガス事業(Oil & Gas)

エネルギー企業向けにガスタービンやバルブ等を開発・製造をおこなっています。
資源価格が下がってくる局面では、エネルギー企業もなかなか設備投資に踏み切れないので資源価格に左右される事業です。
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航空事業(Aviation)

民間航空会社・軍・政府向けに航空機エンジン等を製造しており、GEの主力事業です。
利益率が高く、GEの発表する業績が何とかなっているのも航空事業があるためです。
今後もGEの主力事業に位置付けられています。
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ヘルスケア事業(Healthcare)

MRI・CTスキャナー・医用画像診断装置等の医療機器を開発・製造しています。
業績をみると、派手さはありませんが堅調に稼いでくれている事業です。
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輸送事業(Transportation)

ディーゼルエンジン・モーター等を取り扱っています。
業績がパッとしないため、何度か事業売却の噂がでている事業になります。
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照明(Lighting)

GEの照明事業は”エジソンの電球”で有名な祖業になります。
現在ではスマートグリッド技術による電力管理等をおこなっています。
利益率も低く業績も良くないため、売却の噂が絶えない事業です。
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金融事業(Capital)

金融事業は、かつての主力事業でしたがGEキャピタルを売却して以来、製造業に注力していますね。
2017年にCEOが代わっても方針はかわらず、金融事業に力を入れることはないと思います。
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地域別売上高

地域別にみても、米国以外で稼ぐ体制がしっかりとれていますね。
これから数年で、事業の選別がおこなわれるので大きく変わる可能性があります。

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なぜGEはこんなにダメなのか?

現在のGEの業績は大苦戦しています。
なぜGEの株価が上がっていかないかは、下の記事にまとめました。
GEは、ダウ平均の構成銘柄に選ばれていますが、外れる可能性も十分ありますね。

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なぜGEはこんなにダメなのか?

GEの今後

2017年8月に就任したジョン・フラナリーCEOは、経営のシンプル化を掲げています。
利益率の低い事業の売却を明言しており、今後2年で200億ドルの事業売却をめざすとしています。
電力・航空エンジン・医療機器の3事業以外は、利益率が低いため売却対象にあがっているはずです。
これから力を入れていくのは間違いなく「IOT」です。
GEは早くからIOTに取り組んでおり、「ハードウェア(機械)」と「ソフトウェア(情報)」を融合する産業を作り出すことを会社のテーマに掲げています
具体的に説明すると、機械にセンサーなどを組み込み、ネットワーク化してデータを解析することで、コスト削減や効率をよくしたりすることができます。
GEの提供するIOTは、産業用機器に特化しているPredixというサービスです。
Predixに社運を賭けているといっても言い過ぎではないと思いますね。
上の動画にもPredixの説明がありますが、Predix中心に事業展開していく価値は十分あると思います。

カリスマ経営者

創業者 トーマス・エジソン

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ゼネラル・エレクトリックの創業者はトーマス・エジソンです。
電話・蓄音機・映写機・白熱電球などを発明・改良したことで有名ですね。
JPモルガンで知られるジョン・モルガンからの巨額の支援金をもらい、「エジソン・ゼネラル・エレクトリック会社」を設立しました。
現在のGEのロゴの原型は、エジソンが針金を曲げて作ったといわれています。

エジソンといえば、歴史上最も偉大な発明家として有名です。
しかし、日本ではエジソンの“裏の顔”はあまり知られていません。
エジソンは、自分の発明(直流電流)を守るために二コラ・テスラの発明(交流電流)を邪魔したことでも有名です。
いわゆる『電流戦争』です。

そのエジソンも、最後はジョン・モルガンと対立したため、会社を追放されてしまいました。
その際に「エジソン・ゼネラル・エレクトリック」だった会社名も「ゼネラル・エレクトリック」になり、エジソンの名前は消されてしまいました。

8代目CEO ジャック・ウェルチ

ジャック・ウェルチは、1981年から2001年までCEOをつとめました。
1999年のフォーチェン誌の「20世紀最も偉大な経営者」に選ばれています。
ウェルチ氏は「市場で3位以下の事業は撤退する」と宣言しており、多角化していたGEの事業を減らし製造業中心だったGEを改革しました。
収益性を徹底的に高める会社にするために、容赦なくリストラを断行しました。
そのため「建物を壊さずに人間のみを殺す中性子爆弾」の意味になぞらえて「ニュートロンジャック」というあだ名をメディアからつけられました。
ちなみに最高時の年収は9400万ドルともいわれています。
手法に賛否両論ありますが、ジャック・ウェルチ氏の在任中にGEの時価総額は約30倍になっており、優れた経営者だったことは間違いないですね。

9代目CEO ジェフ・イメルト

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2001年から2017年7月までCEOをつとめました
就任してからわずか4日後に同時多発テロが起きたが、きちんと対応して危機を乗り切っています。
父親もGE航空機の技術者だったため、2代続けてGEに入社していることになります。
前任のジャック・ウェルチ時代の主力事業だったメディアや金融部門を売却するなど、GEをふたたび製造業中心の会社にかえるなど、変革をおこないました。

決算

業績をみると、かなり悪いです。
フラナリーCEOは、事業の選別をすすめていくことを発表しているので、いくつかの事業は売却すると思います。
恐らく「発電事業」と「航空エンジン事業」と「ヘルスケア事業」以外は売却の対象になっているでしょうね。

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過去の決算

2018年4月21日 更新

昨晩の寄り前、GEが第1四半期の決算を発表しました。
決算内容は、売上高286億6,000万ドル(前期比6.6%増)、純損失11億4,700万ドルの赤字(前期は8,300万ドルの赤字)、EPS 0.16ドル(予想0.11ドル)でした。
決算が赤字になった理由は、15億ドルの引当金を計上したからです。
計上しなかったら黒字ですね。

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GEが急騰!何があった?

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