米国株

ゼネラルエレクトリック(GE)の株価・見通し・決算情報

GE(General Electric)とは

GE ゼネラルエレクトリック
GE(General Electric)は、航空機のエンジンや発電機、再生可能エネルギーなどを提供しているコングロマリット企業です。
”発明王”エジソンが創業した企業としても有名です。
エジソンは、GEを拠点として様々な発明をおこないました。
1番有名なのは、”白熱電球の改良”です。
GEはほかにも、電気トースターやコーヒーメーカー、冷蔵庫、ジェットエンジン(の原型)などを発明してきました。
様々な問題を抱えている企業ですが、ブランド力は現在でも顕在です。

エジソン
GEの創業者は、発明王の”トーマス・エジソン”です。
エジソンは、電話や蓄音機、映写機、白熱電球などを発明・改良したことで有名ですね。
現在のGEのロゴの原型は、エジソンが針金を曲げて作ったといわれています。

エジソンは、ジョン・モルガンから巨額の支援金をもらって『エジソン・ゼネラル・エレクトリック会社』を設立しました。
最初は、順調に会社を経営していました。
しかし、後にエジソンとモルガンは対立したため、エジソンは会社を追い出されました。
その際に『エジソン・ゼネラル・エレクトリック』だった会社名は、『ゼネラル・エレクトリック』に変更されました。


GEが、これから力を入れていくテーマは”IoT”です。
早くからIoTに取り組んでおり『ハード』と『ソフト』の融合をテーマとして掲げています。
上の動画のPredixは、GEの将来を決めるサービスといっても過言ではありません。


GEで”最も偉大な経営者”といわれているのは、8代目のジャック・ウェルチ氏です。
ウェルチは、1981年から2001年までCEOをつとめました。
1999年のフォーチェン誌の「20世紀最も偉大な経営者」に選ばれています。
ウェルチは「市場で3位以下の事業は撤退する」と宣言しており、多角化していたGEの事業を再編しました。
そして会社の収益性を高めるために、容赦なくリストラをおこないました。
“建物を壊さずに人間のみを殺す中性子爆弾”の意味になぞらえて『ニュートロンジャック』というあだ名をつけられていました。
手法に賛否両論ある経営者ですが、ジャック・ウェルチ氏の在任中にGEの時価総額は約30倍となっており、優れた経営者だったことは間違いありません。


現在のGEの業績は非常に悪いです。
GEの主力事業のひとつに、電力パワー事業があります。
特にGEは、火力発電所に強みをもっています。
実は、太陽光などの自然エネルギーのコストが下がってきて、火力発電の強みが失われつつあります。
下の図の通り、2020年には火力発電より太陽光発電の方が、低いコストになるようです。
これからのGEの電力パワー事業の業績もちょっと不安です。
発電コストの推移
外務省「エネルギーをめぐる国際的議論」


私が、GEで1番心配していることは、”GEがSECと司法省の調査を受けている”ことです。
GEは2018年第3四半期の決算を発表した際、SEC(米証券取引委員会)と司法省(DOJ)の調査を受けていることを発表しました。
特に心配なのは、司法省が”GEの調査範囲を広げた”と表明していることです。
司法省は刑事訴訟を起こすことのできる協力な組織です。
GEは、経営上の大きな爆弾を抱え込んでいると理解しましょう。

直近の決算(2018/10/31 更新)

昨晩の寄付き前、GEは第3四半期の決算を発表しました。

・売上高 295億7,300万ドル(前年同期比3.6%減)
・純利益 227億6,900万ドルの赤字(前年同期は13億6,000万ドルの黒字)
・EPS 0.14ドル

市場予想は、売上高 299億20百万ドル EPS 0.2ドルだったので、予想を下回る内容でした。
決算を受けて、GEの株価は-8.78%と急落しています。
GE 決算

今回の決算が悪い理由は、電力事業の赤字です。
2015年に買収した仏アルストムのエネルギー事業の減損処理が打撃となりました。
7~9月期の最終赤字は228億ドルにも達しています。
巨額の赤字決算を受けて、四半期の配当は0.12ドル⇒0.01ドルにすると発表しています。

直近の株価(2018/12/14 更新)

直近6カ月間のGEの株価チャートです。
GE 株価チャート
(直近6カ月間のGEの株価チャート)

直近6カ月間のパフォーマンスをS&P500と比較しました。
GEの株価:-47.21%
S&P500指数:-4.71%
GE 株価比較チャート
(青色:GEの株価赤色:S&P500)

事業別の売上高


事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。

発電パワー事業 359億90百万ドル
再生可能エネルギー事業 102億80百万ドル
オイル&ガス事業 172億31百万ドル
航空事業 273億75百万ドル
ヘルスケア事業 191億16百万ドル
輸送事業 41億78百万ドル
エネルギー&照明 19億87百万ドル
金融事業 90億70百万ドル
※グラフには相殺分を考慮していません。

2

発電パワー事業


発電パワー事業(Power)は、GEの長年のメイン事業です。
GEは火力発電に強みをもっていますが、最近は事業に陰りが見え始めています。
再生可能エネルギーにシフトしているため、大規模なリストラもおこなっている部門です。

再生可能エネルギー事業


再生可能エネルギー事業(Renewable Energy)は、風力発電機や太陽光発電機などの再生可能エネルギー関係の製品を開発・販売している事業です。
今後、GEが注力していく事業のひとつにあげられています。

オイル&ガス事業


オイル&ガス事業(Oil & Gas)では、エネルギー企業向けにガスタービンやバルブ等を開発・販売しています。
資源価格が下がる局面では、エネルギー企業も設備投資に踏み切れないので、資源価格に大きく左右される部門です。

航空事業


航空事業(Aviation)は、軍や政府・航空会社向けに航空エンジンを開発・販売しています。
利益率が高いため、GEの事業の中で最も有望な部門です。
GEの他事業の調子が悪くても、航空事業(Aviation)の数字はいつも堅調です。

ヘルスケア事業


ヘルスケア事業(Healthcare)は、MRIやCTスキャナーなどの医療機器を開発・販売しています。
派手さはありませんが、堅調に稼いでくれる安定した事業です。
スピンオフが決定しているので、来年からは計上されない予定です。

輸送事業


輸送事業(Transportation)は、ディーゼルエンジン・モーター等を取り扱っています。

照明事業

照明事業(Lighting)は、”エジソンの白熱電球”で有名な事業です。
もともとのGEの祖業になります。
現在ではスマートグリッド技術による電力管理をおこなっています。

金融事業


金融事業(Capital)は、GEのかつての主力事業でした。
GEキャピタルを売却しており、過去に販売した保険などの数字が計上されています。
今後も金融事業に注力する方針はありません。

地域別の売上高

地域別の売上高はこちらです(2017年通期)。

米国(U.S.) 463億ドル
欧州(Europe) 226億ドル
アジア(Asia) 223億ドル
アメリカ地域(米国除く)(Americas) 118億ドル
中東、アフリカ(Middle East and Africa) 191億ドル

GE(General Electric) 決算

決算

GE(General Electric) 決算

今回のまとめ


今回の記事のポイントは、こちらです。

・GEは”発明王”トーマス・エジソンが創業したコングロマリット企業
・火力発電所の需要が弱くなっているので、電力事業が上手くいってない
・SECと司法省の調査を受けているので、経営上のリスクがある
・ここ数年は業績が悪く、反転の兆しもあまりない

GE(General Electric)は、航空機のエンジンや発電機、再生可能エネルギーなどを提供しているコングロマリット企業です。
トーマス・エジソンが創業した企業として、世界的に有名ですね。

現在のGEは、様々な問題を抱え込んでいます。
ちなみに、どの課題も簡単に解決することはできません。
これからも長期的にGEは苦しい会社運営を強いられることになります。
学生時代の愛読書がジャック・ウェルチ(GEの8代目CEO)の経営書だった私には、悲しすぎる現状です。

関連資料

ゼネラル・エレクトリック(GE):『公式HP』
ゼネラル・エレクトリック(GE):『Annual Report』

注意事項

・当サイトに掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません
・当サイトは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします
・当サイトでは、債券についての情報を提供しています。


ブログランキングに参加しています。
他の米国株ブログが気になる人はこちらもチェックしてください。

過去の決算

2018年第2四半期の決算(2018/07/21 更新)

昨晩の寄り前、ゼネラル・エレクトリックが第2四半期の決算を発表しました。

売上高 301億4百万ドル(前期比3.5%増)
純利益 8億ドル(前期比24.3%減)
EPS 0.19ドル

市場予想は、売上高293億10百万ドル EPS 0.18ドルだったので、市場予想を上回る決算内容でした。
通年のキャッシュフローを下方修正したことが嫌気され、株価は-4.44%下落して引けました。
GE(General Electric) 決算

GEは、ヘルスケア事業のスピンオフを発表しました。
安定した利益を稼いでくれたヘルスケア事業がなくなるのは、GEにとって痛手です。

今回の決算は、発電パワー事業(Power)の業績の弱さが目立ちました。
GEは『米中貿易問題』が大きくなると、ダメージを受ける企業のひとつです。
色々な懸念材料がありますね。

2018年第1四半期の決算(4月21日 更新)

昨晩の寄り付き前、GEが第1四半期の決算を発表しました。

売上高 286億60百万ドル(前年同期比6.6%増)
純損益 11億47百万ドルの赤字(前年同期は83百万ドルの赤字)
EPS 0.16ドル

今回の決算は、もともとの市場予想を上回る内容でした。
さらにゴールドマンサックスが「下方修正の可能性がある」とレポートを発表していたので、ハードルも下がっていましたね。

第1四半期の決算が赤字になったのは、15億ドルの引当金を計上したからです。
引当金の計上さえなければ黒字なので、内容は悪くなかったですね。

ゴールドマンサックスのレポートを読んで下方修正を予想している人が多かったので、通期の利益予想を据え置いたことはプラス材料でした。
今回の第1四半期の決算を受けて、株価は+3.93%で引けています。