米国株

エクスプレス・スクリプツ(ESRX)の株価・見通し・決算情報

エクスプレス・スクリプツ(ESRX)とは


エクスプレス・スクリプツ(Express Scripts)は、米国最大のPBM(薬剤給付管理会社)です。
米国ではPBMという仲介業者が、保険会社や企業に代わって製薬会社との価格交渉(要は値引き等)をします。
アメリカでは薬の価格が高すぎることがよくニュースになりますが、そのときに製薬会社と交渉をするのがこのPBMの企業になります。

PBMの代表的な会社は「エクスプレス・スクリプツ」、「ケアマーク」、「オプタムRX」になります。
その中で最大手が「エクスプレススクリプツ」になります。
価格交渉以外にも薬剤給付請求の処理や宅配薬局の運営なども展開しています。

直近の決算(2018/08/02 更新)

エクスプレス・スクリプツが、引け後に第2四半期の決算を発表しました。
売上高256億4,180万ドル(前年同期比1.2%増)、純利益8億7,730万ドル(前年同期比9.4%増)、EPS 2.22ドルでした。
市場予想は売上高254億ドル EPS 2.21ドルでした。
第2四半期の決算を受けて、株価は時間外で+0.8%程度で推移しています。
エクスプレス・スクリプツ(Express Scripts) 決算

直近の株価(2018/10/07 更新)

直近6カ月間のエクスプレス・スクリプツ株の推移です。
株価チャート
(直近6カ月間のエクスプレス・スクリプツの株価チャート)

直近6カ月間のパフォーマンスをS&P500と比較しました。
エクスプレス・スクリプツ株価:+41.16%、S&P500株価:+11.04%
株価の比較チャート
(直近6カ月間の株価チャート)
※青色:エクスプレス・スクリプツ株、赤色:S&P500

PBM(薬剤給付管理会社)とは


日本では一般的ではないので、PBMについては非常にイメージしにくいと思います。

PBMの会社は、企業や保険会社から委託されて処方箋の管理を行っています。
その膨大な処方箋情報をもとにして、製薬会社と値引き交渉などをします。
PBMの会社は、フォーミュラリーリストという推奨医薬品リストを作成します。
このリストから外されてしまうと大幅に売上が下がってしまうので、製薬会社はPBMの値引き交渉に応じざるを得ない事情があります。
基本的に処方箋の管理をしている規模が大きい方が製薬会社との交渉で、より優位に立てますね。
現在大企業や公的保険等で支給される処方薬の大部分がPBMによって管理されているおり、アメリカでは一般的な制度となっています。

事業

事業別の売上高をみると…
・PBM事業(PBM) 952億60百万ドル
・その他事業(Other Business Operations) 48億4百万ドル
となっています(2017年通期)。

エクスプレス・スクリプツ(Express Scripts) 決算

米国の医薬品業界

米国の医薬品業界は…
①製薬会社
②卸売業者
③小売業者
④PBM(薬剤給付管理会社)
の4つに分けることができます。

①の製薬会社は、ファイザー(Pfizer)やメルク(Merck)、ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)、アッヴィ(AbbVie)などがあります。
日本でいう武田薬品や小野薬品にあたりますね。

②の卸売業者は、医薬品を薬局や病院に卸す会社です。
有名な企業は、アメリソースバーゲン(Amerisource Bergen)などがあります。
日本でいうとアルフレッサや東邦HDなんかが事業展開しているイメージです。

③の小売業者は、医薬品を販売している会社です。
有名な企業は、CVSヘルス(CVS Health)などがあります。
日本でいうマツモトキヨシやスギ薬局です。

④のPBM(薬剤給付管理会社)は、「エクスプレス・スクリプツ」、「ケアマーク」、「オプタムRX」の3社で75%近くのシェアを確保するなどの寡占状態です。
日本でPBMにあたる業務をしている上場会社はないですね。

これからのエクスプレス・スクリプツ


これからのPBM業界は実質3社の寡占状態なので、業界再編などの買収は起きないと思います。

2017年4月、エクスプレス・スクリプツの最大顧客である医療保険アンセムとの契約が満期の2020年には解消されると発表しています。
アンセムは、エクスプレス・スクリプツが薬品のコストが下がっていたのにもかかわらず、それを報告せずに過剰請求していたとして訴訟をしています。
さらにアンセムは提携を解消して競合他社に乗り換える方針を発表しています。
アンセムだけではなく、薬価に関しては不透明になっている部分が大きいため、きちんと公表してほしいという声が大きくなっています。
そうなってくると、医薬品の中間業者というビジネスモデルのPBM業界には厳しくなっていく可能性がありますね。

過去の決算

2018年第1四半期の決算(2018/05/03 更新)

エクスプレス・スクリプツは第1四半期の決算を発表しました。
売上高247億6,940万ドル(市前期比0.5%増)、純利益6億2,320万ドル(前期比14.1%増)、EPS 1.77ドル(市場予想1.76)でした。
引け後の決算を受けて、翌日に株価は2.5%下落しました。
エクスプレス・スクリプツ(Express Scripts) 決算

決算(通期)

業績は頭打ち状態ですし、利益率は高くないですね。
PBM業界に大手が3社しかいないので、どこかが買収しようとすると独占禁止法に引っかかるので、業界再編の動きもないと思います。
エクスプレス・スクリプツは、最大手になるので製薬会社との交渉では、業界で一番優位に立てるはずです。
実際、交渉の方法が厳しいことで有名です。

エクスプレス・スクリプツ(Express Scripts) 決算

注意事項

・当サイトに掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません
・当サイトは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします
・当サイトでは、投資セミナー・投資キャンペーン・日本株・米国株・IPO(新規公開株)・投資信託・株主優待・債券についての情報を提供しています。


ブログランキングに参加しています。
他の株ブログが気になる人はこちらもチェックしてください。
にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 米国株へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ