ロッキードマーチン(LMT)の銘柄紹介

ロッキード・マーチン(LMT)ってどんな会社?

ロッキード・マーチン(LMT)は、世界最大の軍需企業です。
売上のほとんどを軍事関係で占めており、納入先のほとんどが米国政府になります。
「F-22 ラプター」や「F-16 ファイティング・ファルコン」などの戦闘機、「THAADミサイル」などのミサイル事業、通信衛星や気象衛星などの宇宙システム事業を展開しています。

1981年に民間航空機事業から撤退しているので、売上高の8割近くが米国政府というまさに米軍のための企業です。
そのため米軍の予算で業績が大きくかわるため、米国政府の動向が重要になります。
1993年にゼネラル・ダイナミクス社から戦闘機部門を買収し、1995年にマーチン・マリエッタと合併することで、米国を代表する軍事企業として成長しています。

直近の決算(2018/04/25 更新)

昨晩、ロッキード・マーチンが、寄り前に第1四半期の決算を発表しました。
決算内容は、売上高116億3,500万ドル(前期比3.8%増)、営業利益17億2,500万ドル(前期比23.0%増)、純利益11億5,700万ドル(前期比46.6%増)、EPS 4.02ドル(予想3.35ドル)でした。

決算の内容をみると、売上高も純利益も予想を上回っています。
部門別にみても、F-35等の航空機が+6.7%、ミサイルが+8.3%となっており、好調ですね。
L3

L11
ロッキード・マーチン(LMT)が第1四半期の決算を発表!

事業

事業別売上高をみると、航空機部門(Aeronautics)201億48百万ドル、ミサイル・砲射撃部門(Missiles and Fire Control)72億12百万ドル、軍務システム部門(Rotary and Mission Systems)142億15百万ドル、宇宙システム部門(Space Systems)94億73百万ドルとなっています。
宇宙システム部門は軍事業ではないですが、実質的には軍事に利用できるので、すべて軍事関係になります。

1

航空機部門(Aeronautics)

ロッキード・マーチンは「F-22 ラプター」「F-35 ライトニングⅡ」「F-16 ファイティングファルコン」などのアメリカを代表する戦闘機を多くもっています。
上の動画は「F-22 ラプター」です。

ミサイル・砲射撃部門(Missiles and Fire Control)

ミサイルやロケットを製造・開発しています。

軍務システム部門(Rotary and Mission Systems)

2015年に買収したシコルスキー・エアクラフトの数字もこちらに入っています。
ヘリコピター、ミサイル防衛システム、サイバーソリューション等です。

宇宙システム部門(Space Systems)

GPS衛星をはじめとする軍事衛星を打ち上げています。
この宇宙システムだけは、軍事産業ではないです。
米国内で軍事衛星を打ち上げることのできる企業は、「ロッキード・マーチン」「ボーイング」「スペースX」の3社だけなので、寡占状態です。

ビジネスモデル

売上高の内訳をみると、製品の販売で438億75百万ドル、点検・保守等のサービスで71億73百万ドルとなっています。

2

主要製品

THAAD

北朝鮮情勢でたびたび話題になるTHAADシステムは、実はロッキード・マーティンによって製造されています。
THAADは、米軍がもつ世界最新のミサイル迎撃システムのことです。
以前に防衛システムを担ってきたのはパトリオット(PAC3)とよばれる迎撃システムです。

パトリオットは、ミサイル撃墜において上空20~40kmで撃ち落とすことを想定しています。
THAADは、ミサイルを迎撃するという点ではパトリオットと同じですが、上空100~200kmという高い位置で撃ち落とすことを想定しています。
パトリオットだけの状態と比べると早い段階で迎撃が可能になるので、ミサイルを撃ち落とす可能性が高まります。
北朝鮮情勢が緊張している現在、最も優れた防衛システムです。

F-35 ライトニングⅡ

いわゆる第5世代ジェット戦闘機です。
航続距離が約2200km、最大速度マッハ約1.6のステルス戦闘機です。
1機あたり1億ドル以上かかるといわれており、非常に高価ですが、正確に価格はまだわからないです。

ビジネス的にはうまくいっており、日本の自衛隊もF35の導入を決めています。
2018年3月には青森県の三沢基地に配備されることが決まっています。
日本以外にも配備されることになっており、イギリス・オランダ・オーストラリア・イスラエル・イタリア・トルコ・デンマーク・ノルウェー・韓国等の国で配備される見通しです。

ただその時の政権の意向によって、状況が大きく変更になることも大きいです。
2016年12月、トランプ大統領は「F35は高すぎる」とツイッターでつぶやきました。
マリリン・ヒューソンCEOはトランプ大統領と会談し、F35を大幅に値下げすることを約束し、最終的に調達費を7億2800万ドル値下げすることを約束させられました。

トランプ政権との距離感

LMT 02
ロッキード・マーチンは、トランプ政権とのパイプ作りも順調にすすめています。
国防総省No.3にあたる政策担当国防次官に上級副社長のジョン・ルード氏を送り込んでいます。
トランプ政権は、国防総省No.2にあたる国防副長官にボーイング社のパトリック・シャナハン氏を起用しているので、これからますます国防費の増加が予想されます。
少なくともオバマ大統領のときみたいに予算が削られていくことはなさそうですね。

将来的な見通し

america
売上のほとんどが軍事関係で、米国政府向けのビジネスになるので、好き嫌いがかなりわかれる企業だと思いますね。
民間航空事業からは完全に撤退しているので、展開している事業のほとんどが国からの受注になります。
国からの予算が減らされたときに、民間の事業で稼ぐという選択肢がほぼない企業なので、そこは注意が必要になります。
ただ国策的に絶対つぶせない企業の1つだと思います。
技術の流出もあってはならないので、業績がすごく悪くなることもないと思います。
トランプ大統領が兵器の売り込みでアジア各国を歴訪するような状況なので、トランプ政権のもとでは、安定して成長していくと考えています。
またオバマ政権のような方針の政権ができる可能性もあるので、今後も景気や政策の影響を受けやすい状況が続くと思います。

各国の防衛費

2017年の各国の防衛費がこちらです。
アメリカがダントツの国防予算ですね。
イラク戦争が終結しても、そこまで国防費が下がっていないですね。
中国は毎年軍事費を伸ばしていますが、米国と比較すると金額が小さいことがわかります。
意外なのは、ロシアの金額がそれほど大きくないことです。

lmt 11
※「平成29年度 防衛白書」より抜粋
※2018年4月13日の為替レートで計算しました(107円30銭近辺)。
※米国の国防費の2017年度の数字は推定額
※中国の国防費は全人代財政報告の中央財政支出における当初予算

決算

ロッキード・マーチンは、売上の8割近くがアメリカ政府からの受注になるので、アメリカの防衛費が業績に直接跳ね返ってきます。
オバマ氏からトランプ大統領に交代して、軍事費は大幅に増加しています。

3

注意事項

・当サイトに掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成したものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません
・当サイトは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします
・当サイトでは、日本株・米国株・IPO(新規公開株)・投資信託・株主優待・債券についての情報を提供しています。


ブログランキングに参加しています。
他の日本株ブログが気になる人はこちらもチェックしてください。
にほんブログ村 株ブログへにほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です