バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)とは
バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、”投資の神様”ウォーレン・バフェット氏が会長兼CEOをつとめているコングロマリット企業です。
米国を代表する優良企業を数多く傘下におさめています。
・GEICO
…自動車保険に強みをもつ保険会社
・General Re
…再保険に強みをもつ保険会社
・BNSF鉄道
…北米最大の鉄道網をもつ鉄道会社
・バークシャーハサウェイエナジー
…エネルギー企業
・McLane Company
…スーパーやコンビニへ商品を供給する物流会社
バークシャー・ハサウェイのメイン事業は、保険事業です。
1996年にGEICOを買収、1998年にGeneral Reを買収するなど、積極的にM&Aを繰り返して成長してきました。
”保険事業が安定して稼いでくれている”ので、バークシャー・ハサウェイは積極的に買収戦略をとることができました。
バークシャーハサウェイ傘下のBNSF鉄道は、北米最大の鉄道網をもつ鉄道会社です。
北米の西側の28州をカバーしています。
BNSF鉄道がメインで運んでいるのは”人”ではなく、”貨物”です。
工業製品などを運ぶ貨物列車というイメージのほうが合っていますね。
景気動向や工場の稼働率によって業績が左右されるので、ディフェンシブ・セクターという感じはしません。
BNSF鉄道だけでなく、米国で鉄道株といえば景気敏感セクターになります。
マクレーンは、米国に80拠点以上の物流センターを運営している企業です。
ウォルマートなどの大型スーパー・マーケットやコンビニエンスストアに食料品などの商品を提供しています。
バークシャー・ハサウェイ・エナジーは、全米の多くの州で電力を供給しています。
その他にも”MidAmerican Energy Company”や”PacifiCorp”などの企業も傘下においています。
風力や太陽光などの再生可能エネルギーに多額の投資をしているのは、ウォーレン・バフェットの考えを反映させたものだと思います。
アップルの時価総額1兆ドル超え、勝者の1人はバフェット氏#アップル #バフェット https://t.co/LrPeZROQqU
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) August 3, 2018
バークシャー・ハサウェイのCEOは、ウォーレン・バフェット氏です。
ウォーレン・バフェット氏は、世界で最も有名な投資家です。
2018年3月にフォーブスが発表した「世界長者番付」で、ウォーレン・バフェット氏はジェフ・ベゾス氏、ビル・ゲイツ氏に次ぐ世界第3位の大富豪でした。
バークシャー・ハサウェイの株主総会には、ウォーレン・バフェットの話が聞きたくて、毎年多くの人が出席します。
バークシャー・ハサウェイで忘れてはいけないのは、副会長のチャーリー・マンガー氏です。
チャーリー・マンガー氏は、バフェットよりも7歳年上なので94歳(!)になります。
バフェットは、ベンジャミン・フランクリン氏から「バリュー投資(割安性)」について学び、マンガー氏から「グロース投資(優位性)」を学んで、投資法を確立したといわれています。
チャーリー・マンガー氏は、バフェットと並んで尊敬されている伝説の投資家です。
In Omaha, preparing for change at Berkshire Hathaway https://t.co/URFp3XXU7o pic.twitter.com/nyNLXDWgl4
— Reuters (@Reuters) May 7, 2018
バークシャー・ハサウェイは、ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーの名タッグでなければ、ここまで事業拡大することはなかったでしょう。
しかし、バフェット氏の後継者が誰になるのかよくわかりません。
後継者をハッキリしないまま、バフェット氏に何かあったら株価は大きく下落するかもしれませんえ。
バフェット氏88歳、マンガー氏94歳という年齢を考えると、2人の健康リスクが最大のリスクですね。
直近の株価(2018/12/18 更新)
直近6カ月間のバークシャー・ハサウェイBの株価チャートです。
(直近6カ月間のバークシャー・ハサウェイBの株価チャート)
直近6カ月間のパフォーマンスをS&P500と比較しました。
・バークシャーハサウェイBの株価:+3.7%
・S&P500指数:-8.0%
(青色:バークシャーハサウェイBの株価、赤色:S&P500)
事業別の売上高
事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。
・保険 655億8百万ドル
・BNSF鉄道 213億87百万ドル
・バークシャー・ハサウェイ・エナジー 189億39百万ドル
・製造事業 504億45百万ドル
・マクレーン 497億75百万ドル
・サービス・リテール事業 263億13百万ドル
・金融・金融商品事業 83億76百万ドル
決算
今回のまとめ
今回の記事のポイントは、こちらです。
・バクシャーハサウェイは、保険を中心としたコングロマリット企業
・会長兼CEOは、ウォーレン・バフェット氏
・傘下に安定した利益を計上する事業が多い
・会長のバフェット氏は87歳、副会長のマンガー氏は93歳
バークシャー・ハサウェイは、保険を中心としたコングロマリット企業です。
バークシャーといえば、ウォーレン・バフェット氏ですね。
バフェット氏に何かあった場合、株価は大きく下がるかもしれません。
ただ、バークシャーは安定した事業を数多くもっているので、”バフェット後”もキチンと運営されていく気がします。
関連資料
バークシャー・ハサウェイ:『公式HP』
バークシャー・ハサウェイ:『Annual Report』
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