アップル(Apple)
アップル(Apple)は、”iPhone”や”Apple Watch”、”iPad”、”Mac”などの製品を提供している企業です。
これまでに革新的な製品をいくつも発表して、世界を大きく変えてきました。
iPhone
…全世界で累計15億台近くが販売されたスマートフォン
Apple Watch
…2015年に発表された世界で最も販売されているスマートウォッチ
iPad
…2010年に発売されたタブレット型端末シリーズ
Mac
…ノートブックとデスクトップシリーズ
アップルの歴史
「Appleはガレージで創業していない」「ジョブズはApple IIで変わった」など、Appleの真実をウォズニアック氏が語る(2014)https://t.co/wFwzLVmj8g
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) December 5, 2019
アップルは、スティーブ・ジョブズ氏と友人のスティーブ・ウォズニアック氏、ロナルド・ウェイン氏により設立された企業です。
ウォズニアックが自力でつくった『AppleⅠ』を改良した『AppleⅡ』が世界的な大ヒットとなって、アップルは大きく成長していきます。
その後、『AppleⅢ』と『Lisa』、『Macintosh』と革新的な製品を発表しますが、価格が高いこともあり、過剰在庫により業績がどんどん悪くなります。
しかし、1998年に発売した『iMac』と2001年に発売された『iPod』が世界的な大ヒットとなり、アップルは劇的な復活を遂げることになります。
カリスマ経営者 スティーブ・ジョブズ
あまりに有名なスピーチで語られたのは、「点と点をつなげること」、「愛と敗北」そして「死」についての言葉だった。
→スティーブ・ジョブズが遺した名言、何年経っても色褪せない普遍性https://t.co/2UyDyl8Rhk
— Forbes JAPAN (@forbesjapan) December 14, 2019
アップルといえば、カリスマ経営者のスティーブ・ジョブズですね。
一時は業績不振を理由にCEOをクビになりましたが、1997年に復帰して『iMac』や『iPod』、『iPhone』を大ヒットさせました。
2011年に56歳という若さでこの世を去りましたが、ジョブズが生み出した製品は今なお世界に大きな影響をあたえています。
自分にとっての目的は何か。正直に言うと、私も同じ疑問を抱きつづけ、答えを見つけるのに15年近くかかりました。
【全訳】ティム・クック「MITでの卒業スピーチ」https://t.co/wSBBd66qZR pic.twitter.com/YazgbDFw1c
— クーリエ・ジャポン (@CourrierJapon) June 19, 2017
現在のアップル社のCEOは、ティム・クック氏です。
クックCEOは製品の素材集め(ロジスティクス)が上手い人で、物流などの販売関係が得意な人です。
アップルは、創業当初からお金儲けの下手な企業でした。
現在の利益率の高いビジネスモデルを構築したのは、ティム・クック氏らの功績ですね。
ティム・クック体制になってから、アップルは革新的な製品を生み出せていません。
スマートウォッチやスマートスピーカーは、いずれも後追いで参入していますね。
新しい分野に積極的に飛び込むのではなく、後追いで参入して一気に抜き返す戦略になっている気がします。
アップルの業績(決算)
アップルの業績はこちらです(2019年9月期)。
売上高は鈍化傾向にありますが、iPhoneだけでなくアップルウォッチなどで製品を分散させています。
現在のアップルのメイン商品は、“iPhone”です。
直近の決算をみると、iPhoneは売上高の54.7%を占めています(2019年9月期)。
iPhoneの依存度が高いため、iPhoneが売れなくなると一気に業績が悪くなります。
ひとつの商品に依存しすぎていることは、アップルの長年の経営上の課題として知られています。
地域別の売上高はこちらです(2019年9月期)。
特に中華地域での売上高が大きく増減しています。
アップルの業績は、米中貿易問題の先行きが重要になります。
製品・サービスの売上高はこちらです(2019年9月期)。
直近では、製品ではなくサービスの売上高のほうが伸びています。
2019年だけでも、アップルは“Apple Arcade”、“Apple TV+”、“Apple News+”、“Apple Card”などの新サービスを開始しています。
今後もサービス関連の業績が伸びていきそうですね。
アップルはホントに人気?
日本は、世界でも稀なくらいアップル製品が人気です。
実は、世界でつかわれているスマホOSは、アンドロイドがダントツです(2019年12月)。
※statcounterより引用
日本のスマホOSシェア
iOS 66.5% アンドロイド 33.3%
世界のスマホOSシェア
iOS 24.8% アンドロイド 74.1%
iPhone
アップルの主力製品は、iPhone(アイフォーン)です。
2007年にスティーブ・ジョブズが「電話を再定義する」とコメントして発表されたiPhoneは、世界を一変させました。
iPhoneの販売金額は1,423億81百万ドルになり、アップルの売上高の54.7%を占めています(2019年通期)。
現在のアップルは“iPhoneがコケれば、アップル全体がコケる”ような状況ですね。
脱iPhone計画
最近のアップルは、独自サービスに力を入れています。
iPhoneも数年前のように販売台数の増加は期待できないので、個別ユーザーの満足度を上げる“囲い込み”戦略に切り替えていますね。
下記のうち、Apple Arcade、Apple TV+、Apple News+、 Apple Cardは2019年にスタートさせたばかりです。
Apple Arcade
…月額600円で、100タイトル超えるゲームで遊び放題
iCloud
…写真や動画、メールなどを管理できるクラウドサービス
Apple Music
…広告なしで6,000万曲をストリーミングで聞くことができる音楽サービス
Apple TV+
…月額600円で、オリジナルTV番組や映画を楽しめる動画配信サービス
Apple News+
…月額10ドルで、300を超える雑誌や新聞を閲覧できるサービス
Apple Card
…ゴールドマン・サックスと提携・発行するクレジットカードサービス
iPod
現在のアップルの主力製品は、間違いなく”iPhone”です。
しかし、倒産の危機から立ち直ったアップルを世界的な大企業に押し上げたのは“iPod”です。
iPodは2000年に発売され、約16年かけてトータルで4億台以上販売されました。
iPodが爆発的な人気となった理由は、iTunes経由で音楽をダウンロードでき使いやすかったことです。
同じ発想で音楽プレーヤーを提供していた企業は、何社かありました。
その中でも1番有利な位置にいたのは“ウォークマン”で知られるソニーでした。
しかし、ソニーは音楽も手がけており、音楽レーベル側に気を使ってかなり使いにくいシステムを提供していました。
ソニーがiPodのような製品を発売すればヒットするかもしれませんが、間違いなくCDの売上は減少します。
ソニーが社内の音楽部門に気を使っている間に、アップルがiPodを発表しました。
そして、iPodは世界的な大ヒットを記録します。
GAFA包囲網
アメリカで時価総額トップ5の企業は解体すべきか、誰も止められない「ビッグ5」について解説する。https://t.co/D33FeD5OnO #アップル #グーグル #アマゾン #マイクロソフト #フェイスブック pic.twitter.com/JHU93cFgTe
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) May 31, 2018
最近、ヨーロッパを中心に”強すぎる米ハイテク企業に規制をかけるべき”という声が強くなってきました。
アップルも課税逃れをしているとして、欧州委員会に追徴課税を命じられたことがあります。
今後、GAFAには何らかの規制がかけられるかもしれません。
直近の決算
2021年10月28日(木)の引け後、アップルが2021年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…833億60百万ドル(前年同期比28.8%増)
純利益
…205億51百万ドル(前年同期比62.2%増)
EPS
…1.24ドル
市場予想では、売上高848億50百万ドル EPS 1.24ドルだったので、予想を下回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で -3.7%程度で推移しています。
直近の株価
直近1年間の株価はこちらです(2021年10月28日終値)。
アップル株価:+37.2%
S&P500指数:+39.2%
直近5年間の株価はこちらです(2021年10月28日終値)。
アップル株価:+436.7%
S&P500指数:+114.1%
製品別の売上高
製品別の売上高はこちらです(2019年9月期)。
アップルウォッチは、ウエラブル(Wearables)に計上されています。
iPhone
…1423億81百万ドル
Mac
…257億40百万ドル
iPad
…212億80百万ドル
Wearables, Home and Accessories
…244億82百万ドル
Services
…462億91百万ドル
地域別の売上高
地域別の売上高はこちらです(2019年9月期)。
中国の存在感が年々増しています。
米国地域(Americas)
…1,169億14百万ドル
欧州(Europe)
…602億88百万ドル
中華地域(Greater China)
…436億78百万ドル
日本(Japan)
…215億6百万ドル
その他・アジア太平洋
…177億88百万ドル
製品・サービス別の売上高
製品・サービス別の売上高はこちらです(2019年9月期)。
製品(Products)
…2,138億83百万ドル
サービス(Services)
…462億91百万ドル
決算
直近のアップル(Apple)の決算はこちらです(2019年9月期)。
売上高
…2,601億74百万ドル(前年同期比2.0%減)
純利益
…552億56百万ドル(前年同期比7.2%減)
営業利益率
…24.6%
EPS
…2.97ドル
BPS
…5.43ドル
営業キャッシュフロー
…693億91百万ドル
フリーキャッシュフロー
…588億96百万ドル
売上高・純利益
アップル(Apple)の売上高・純利益はこちらです。
(青色:売上高/赤色:純利益)
営業利益率
アップル(Apple)の営業利益率は、24.6%です(2019年12月期)。
EPS(1株あたりの利益)
アップル(Apple)のEPS(1株あたりの利益)はこちらです。
BPS(1株あたりの純資産)
アップル(Apple)のBPS(1株あたりの純資産)はこちらです。
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
アップル(Apple)のキャッシュフローはこちらです。
(青色:営業CF/赤色:フリーCF)
配当
配当性向
アップル(Apple)の配当性向はこちらです。
配当性向は、純利益の中から、配当金をどのくらい払っているかを%(パーセンテージ)で表したものです。
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
アップルの業績は、iPhoneの影響が大きい
業績に占める中国の存在感が年々増加
ティムクックCEOになって後追い戦略が増えている
日本では、iPhoneシェアが高い
アップルは、iPhoneやiPad、Mac、Apple Watchなどの製品を提供している世界的な企業です。
現在のアップルの業績は、iPhoneの販売によって大きく上下します。
直近でサービス事業を強化しており、『脱iPhone計画』をすすめているようです。
過去の決算
2021年第3四半期の決算
2021年07月27日(火)の引け後、アップルが2021年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…814億34百万ドル(前年同期比36.4%増)
純利益
…217億44百万ドル(前年同期比93.2%増)
EPS
…1.30ドル
市場予想では、売上高729億30百万ドル EPS 1.0ドルだったので、予想を上回る内容でした。
投資家説明会で、半導体不足がiPhoneの生産に影響するとのコメントが出て、嫌気されています。
決算を受けて、株価は時間外で -1.1%程度で推移しています。
2021年第2四半期の決算
2021年04月28日(水)の引け後、アップルが2021年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…895億84百万ドル(前年同期比53.6%増)
純利益
…236億30百万ドル(前年同期比2.1倍)
EPS
…1.40ドル
市場予想では、売上高773億50百万ドル EPS 0.99ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で+2.3%程度で推移しています。
2021年第1四半期の決算
2021年01月28日(木)の寄付き前、アップルが2021年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…1,114億39百万ドル(前年同期比21.4%増)
純利益
…287億55百万ドル(前年同期比29.3%増)
EPS
…1.68ドル
市場予想では、売上高1,033億ドル EPS 1.41ドルだったので、予想を上回る内容でした。
2020年第4四半期の決算
2020年10月29日(木)の引け後、アップルが2020年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…646億98百万ドル(前年同期比1.0%増)
純利益
…126億73百万ドル(前年同期比7.4%減)
EPS
…0.73ドル
市場予想では、売上高637億ドル EPS 0.7ドルだったので、予想を上回る内容でした。
iPhoneの売上高が、前年同期比20%減だったことが嫌気されています。
決算を受けて、株価は時間外でマイナス3.9%程度で推移しています。
2020年第3四半期の決算
2020年7月30日(木)の引け後、アップルが2020年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…596億85百万ドル(前年同期比10.9%増)
純利益
…112億53百万ドル(前年同期比12.0%増)
EPS
…0.65ドル
市場予想では、売上高522億50百万ドル EPS 2.04ドルだったので、まちまちでした。
Macは+21.6%、iPadは+31.0%、サービスは+14.8%と好調でした。
決算を受けて、株価は時間外で+5.9%程度で推移しています。
2020年第2四半期の決算
2020年4月30日(木)の引け後、2020年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…583億13百万ドル(前年同期比0.5%増)
純利益
…112億49百万ドル(前年同期比2.7%減)
EPS
…2.55ドル
市場予想では、売上高545億40百万ドル EPS 2.26ドルだったので、予想を上回る内容でした。
コロナウイルスの影響でiPhoneの販売が失速気味ですが、増収決算となりました。
アップルは、iPhoneの落ち込みをサービス部門の業績で補っていますね。
決算を受けて、株価は時間外で -2.5%程度で推移しています。
2020年第1四半期の決算
2020年1月28日(火)の引け後、アップルは2020年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…918億19百万ドル(前年同期比8.9%増)
純利益
…222億36百万ドル(前年同期比11.4%増)
EPS
…4.99ドル
市場予想では、売上高88億50百万ドル EPS 4.55ドルだったので、予想を上回る内容でした。
iPhoneが8%増となり、好調でした。
特に好調だったのは、アップルウォッチなどのウエラブルで37%増でした。
さらに中華圏の売上高が3.1%増となっており、5四半期ぶりに増収となりました。
決算を受けて、株価は時間外で+1.1%程度で推移しています。
2019年第4四半期の決算
2019年10月30日(水)の引け後、アップルが2019年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…640億40百万ドル(前年同期比1.8%増)
純利益
…136億86百万ドル(前年同期比3.1%減)
EPS
…3.03ドル
市場予想では、売上高629億90百万ドル EPS 2.84ドルだったので、予想を上回る内容でした。
アップルウォッチやAIスピーカーが好調でした。
決算を受けて、株価は+2.0%程度で推移しています。
2019年第3四半期の決算
2019年7月30日(火)の引け後、アップルが2019年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…538億9百万ドル(前年同期比1.0%増)
純利益
…100億44百万ドル(前年同期比12.8%減)
EPS
…2.18ドル
市場予想は、売上高533億90百万ドル EPS 2.1ドルだったので、予想を上回る内容でした。
中国事業が悪かったですが、音楽などのサービス事業の売上が13%増加したので、トータルで増収決算でした。
決算を受けて、株価は時間外で+4.5%程度で推移しています。
2019年第2四半期の決算
2019年4月30日(火)の引け後、アップルが2019年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…580億15百万ドル(前年同期比5.1%減)
純利益
…115億61百万ドル(前年同期比16.4%減)
EPS
…2.46ドル
市場予想は、売上高573億70百万ドル EPS 2.36ドルだったので、予想を上回る内容でした。
アップルは自社株買いの規模を750億ドルに増額して、四半期配当を5%引き上げたました。
中国の売上高が22%減少していますが、全体的に好感されているようです。
決算を受けて、株価は時間外で+5.1%程度上昇しています。
2019年第1四半期の決算
2019年1月29日(火)の引け後、アップルは2019年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…843億10百万ドル(前年同期比4.5%減)
純利益
…199億65百万ドル(前年同期比0.5%減)
EPS
…4.18ドル
市場予想は、売上高 840億ドル EPS 4.17ドルだったので、まちまちの内容でした。
アップルは、事前に売上高見通しの引き下げを発表しており、ハードルは下がっていましたね。
内容をみると、ほぼ織り込み済みでした。
決算を受けて、アップルの株価は時間外で+5.4%程度で推移しています。
2018年第4四半期の決算
アップルは引け後に、第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…629億ドル(前年同期比19.6%増)
純利益
…141億2,500万ドル(前年同期比31.8%増)
EPS
…2.91ドル
市場予想は、売上高615億70百万ドル EPS 2.78ドルだったので、予想を上回る内容でした。
iPhoneの販売台数が予想を大きく下回ったので、株価は時間外で-6%程度の推移となっています。
2018年第3四半期の決算
アップルは、引け後に第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…532億65百万ドル(前年同期比17.3%増)
純利益
…115億19百万ドル(前年同期比32.1%増)
EPS
…2.34ドル
市場予想は、売上高523億40百万ドル EPS 2.18ドルだったので、市場予想を上回る内容でした。
2018年第2四半期の決算
アップルは、引け後に第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…611億37百万ドル(前年同期比15.6%増)
純利益
…138億22百万ドル(前年同期比25.3%増)
EPS
…2.73ドル
市場予想は売上高609億80百万ドル EPS 2.69ドルだったため、市場予想を上回る内容でした。
備考
関連資料
アップル:『公式HP』
アップル:『Annual Report』
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