ウェルズファーゴ(WFC)の株価・見通し・決算情報

ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)とは

ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)は、サンフランシスコを拠点としている全米で最も支店数の多い商業銀行です。
リテール業務や住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、リースなどの金融サービスを全米の支店で提供しています。

ウェルズ・ファーゴは、ゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーといったウォール街の投資銀行とはまったく異なる商業銀行です。

ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイは、ポートフォリオの中心にウェルズ・ファーゴをすえています。
いわゆる『バフェット銘柄』です。
ウォーレン・バフェット氏は、保有している株式を全部売却することがあります。
そのため、バフェット氏の動向次第では大きく株価が上下する可能性があることを頭に入れておきましょう。

ウェルズ・ファーゴに投資する前に知っておいてほしいことは、2016年に発覚した”不正営業事件”です。
2016年9月、ウェルズ・ファーゴは顧客に無断で口座開設するなどの不正営業をしていたと発表しました。
2011年～2015年に不正営業で口座開設した件数は、350万件以上にも達しています。

不正営業をした理由とされているのが、行員に課していた”重いノルマ”です。
会社は行員に高いノルマを課して、達成できない行員をクビにしていました。
ノルマに苦しめられた行員は、ノルマをこなすために勝手にクレジットカードの申し込みや口座開設をおこなっていたそうです。

もともと、ウェルズファーゴは優等生のイメージが強い商業銀行でした。
今のところ致命傷にはなっていませんが、イメージダウンの大きな事件となりました。

直近の決算

2021年10月14日(木)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2021年第3四半期の決算を発表しました。

直近の株価

直近1年間の株価はこちらです(2021年10月22日終値)。
ウェルズ・ファーゴ株価：＋117.6％
S＆P500指数：＋31.3％

直近5年間の株価はこちらです(2021年10月22日終値)。
ウェルズ・ファーゴ株価：＋12.4％
S＆P500指数：＋112.5％

事業別の売上高

事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。

利息収入(Interest Income)

利息収入の内訳は以下になります。
ローン関係の売上だけで、415億51百万ドルを計上しています。

利息収入以外(Noninterest Income)

利息収入以外の内訳はこちらです。
カード手数料やモーゲージバンキングや保険収入などが計上されています。
こちらの方は、普通の商業銀行で行っている業務で、ある程度分散されている感じですね。

決算

今回のまとめ

今回の記事のポイントは、こちらです。

ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)は、全米で最も支店数の多い商業銀行です。
手堅い経営をおこなっているので、安定した収益を計上しています。
ウォーレン・バフェットがポートフォリオの中心にすえている銘柄のひとつです。

関連資料

ウェルズ・ファーゴ:『公式HP』
ウェルズ・ファーゴ:『Annual Report』

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過去の決算

2021年第2四半期の決算

2021年07月14日(水)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2021年第2四半期の決算を発表しました。

市場予想では、売上高177億50百万ドル EPS 0.97ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は＋3.98％で引けています。

2021年第1四半期の決算

2021年04月14日(水)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2021年第1四半期の決算を発表しました。

市場予想では、売上高17億50百万ドル EPS 0.7ドルだったので、予想を上回る内容でした。
市場予想を大きく上回る内容だったので、大きく株価が上昇しました。
決算を受けて、株価は＋5.53％で引けました。

2020年第4四半期の決算

2021年01月15日(金)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2020年第4四半期の決算を発表しました。

市場予想では、売上高181億30百万ドル EPS 0.6ドルだったので、まちまちでした。
決算を受けて、株価はマイナス7.8％で引けました。

2020年第3四半期の決算

2020年10月14日(水)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2020年第3四半期の決算を発表しました。

市場予想では、売上高179億90百万ドル EPS 0.45ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価はマイナス6.02％で引けました。

2020年第1四半期の決算

4月14日(火)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2020年第1四半期の決算を発表しました。

市場予想では、売上高193億50百万ドル EPS 0.33ドルだったので、予想を下回る内容でした。
貸倒引当金として40億ドル積んだため、大きな減益決算となりました。
決算を受けて、株価は-3.98％で引けました。

2019年第4四半期の決算

2020年1月14日(火)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2019年第4四半期の決算を発表しました。

2019年第3四半期の決算

2019年10月15日(火)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2019年第3四半期の決算を発表しました。

市場予想は、売上高211億90百万ドル EPS 1.14ドルだったので、まちまちでした。
営業不正行為に関連した法務費用が16億ドル積み立てたことを発表しています。
決算を受けて、株価は＋1.70％で引けました。

2019年第2四半期の決算

2019年7月16日(火)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2019年第2四半期の決算を発表しました。

2019年第1四半期の決算

2019年4月12日(金)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2019年第1四半期の決算を発表しました。

市場予想は、売上高210億10百万ドル EPS 1.09ドルだったので、予想を上回る内容でした。
ただし、2019年の金利収入見通しを従来予想から引き下げました。
決算を受けて、株価は-2.62％下落しました。

2018年第4四半期の決算(2019/1/16 更新)

2019年1月15日(火)の寄付き前、ウェルズ・ファーゴが2018年第4四半期の決算を発表しました。

市場予想は 売上高217億50百万ドル EPS 1.19ドルだったので、まちまちでした。
減収減益の予想された通りの悪い内容の決算でした。

2018年第3四半期の決算(2018年10月13日 更新)

昨晩、ウェルズ・ファーゴが第3四半期の決算を発表しました。

市場予想は 売上高219億ドル EPS 1.17ドルだったので、まちまちでした。
コスト圧縮したおかげで、収益面で大きく伸びました。
しかし、住宅ローン残高は1％減となっており、住宅向け融資は伸び悩んでいますね。

2018年第2四半期の決算(2018年7月14日更新)

昨晩、ウェルズ・ファーゴが第2四半期の決算を発表しました。

市場予想は、売上高216億80百万ドル EPS 1.12ドルだったので、市場予想を下回る内容の決算でした。
平均融資残高と住宅ローンの手数料が減少していることが気になりますね。
この決算を受けて、株価は-1.20％で引けています。

2018年第1四半期の決算(2018/04/14 更新)

昨晩の寄付き前、ウェルズファーゴは第1四半期の決算を発表しました。

ウェルズファーゴは、過去の不正営業のことで罰金を支払うことになる可能性があります。
現在、消費者金融保護局(CFPB)などと協議中です。
おそらく10億ドル近く支払わされるようです。