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テンセント(Tencent)の株価・見通し・決算情報

テンセント(Tencent)とは

テンセント 株価 見通し
テンセント(Tencent)は、アプリとゲームの収益で中国一の企業です。
QQ”や”WeChat“のようなメッセージアプリで集客しつつ、”王者栄耀”のようなゲームで稼いでいます。
簡単に説明すると、LINEやFacebookのようなサービスを手がけながら、任天堂のようなゲームも提供しています。
そのため、アプリとゲームの両輪で稼いでおり、独自の成長をしています。
※テンセントは米国には上場しておらず、香港市場に上場しています(米国株ではなく中国株になります)。

主なサービスはこちらです。

QQ
…PC向けのオンラインメッセージアプリ
WeChat
…スマホ向けのオンラインメッセージアプリ
QZone
…SNS機能を提供


テンセントは、広告収入以外の収益の割合が高いネット企業です。
フェイスブックやグーグルの売上高のほとんどが広告収益です。
一方、テンセントはわずか17%しか占めていません(2017年通期)。
広告分野の業績は、まだまだ伸びる余地があると思います。

テンセントは、パソコンからモバイルへの転換で大成功した企業です。
バイドゥがパソコン向けサービスからモバイル向けにうまく転換できませんでしたが、テンセントはモバイルへの転換に成功して事業成長しました。


WeChatは、テンセントが提供するメッセージアプリです。
中国の月間アクティブユーザー数は、9億88百万人にも達しています(2017年通期)。
WeChatは、日本のLINEのようなイメージで良いと思います。
ただWeChatは、ただメッセージを送るだけのツールではありません。
例えば、WeChatでは、買物や公共料金の支払い、ゲームや動画を視聴したりすることができます。
テンセントは、”WeChat”のような10億人近く集客できるサービスを提供していることが大きな強みになっています。
テンセント(tencent) 決算

WeChatは、中国独自の面白い機能もついています。
例えば、WeChatには”シェイク”という出会い機能がついています。
”シェイク”のボタンを押してシェイクすると、他のユーザーとつながりチャットを楽しむことができます。
この”シェイク”機能で出会い、結婚したカップルの話もあるくらい若者に人気のサービスです。

テンセント(tencent)
QQは、PC用に提供されているメッセージアプリです。
月間アクティブユーザー数が7億83百万人にもなっています(2017年通期)。
ただのメッセージアプリではなく、伝言機能やビデオチャット、ドキュメントや音楽ファイルの共有などの機能もあります。
中国で仕事をするなら”QQ”は、必須ツールです。
最近、スマホの普及もあって”WeChat”にユーザーが流れているようですね。


テンセントの最大の収益源はゲームです。
中国で最も人気のある”王者栄耀(Honor of Kings)”というゲームもテンセントが提供しています。
”王者栄耀”は、プレイヤー同士でチームをつくり、ステージを攻略するオンラインゲームです。

”王者栄耀”はユーザー登録が2億人を突破するなど、中国国内でダントツの人気があります。
あまりにも子どもがゲームに熱中するので「子どもがゲーム依存症になってしまう!」という苦情が親や教師から相次いだため、若者向けに時間制限が導入されています。
12歳未満のユーザーは“毎日1時間”、12歳以上18歳未満のユーザーには“毎日2時間”にプレイ時間が制限されています。

中国のゲームでは、課金対象が服装やアクセサリーになります。
日本のように“課金すれば強くなるゲーム”のような構造にはなっていません。
「王者栄耀」は、あくまでも「楽しむために課金する構造」になっています。
ユーザーは長い時間ゲームしないと、強くなりません。
そのため、プレイ時間が伸びてしまうという弊害もあります。


WeChat Pay“は、テンセントが提供している決済ツールです。
中国では、コンビニやホテル、タクシー、公共料金、病院、屋台などのあらゆる所での支払いにWeChat Payを利用することができます。
日本のように現金で支払う人が少ない中国では、WeChat Payは決済インフラとして欠かせない存在となっています。
WeChat PayはQRコードを読み取るだけで、支払いが完了します。
簡単に決済できるので、中国で最も普及している決済ツールに成長しました。
最近では、日本の観光地もWeChat Payに対応しているところが増加してきました。


テンセントの1番大きな収益源は”ゲーム”です。
最近、中国では青少年のゲーム依存が社会問題になっています。
中国政府がオンラインゲームに規制措置を強めているのは、テンセントには逆風です。
日本でも人気な”PUBG”や”FORTNITE”、”CALL of DUTY”などのゲームタイトルをおさえているのは大きいですね。
テンセント サービス

直近の決算(2018/11/15 更新)

テンセントが2018年第3四半期の決算を発表しました。

売上高 805億95百万元(前年同期比24%増)
純利益 233億33百万元(前年同期比30%増)

テンセント 決算

今回の決算内容をみると、状況は事業によって大きくちがいます。
ゲーム事業だけ悪くて、ゲーム事業以外は良いようですね。

ゲームなどの付加価値事業 440億元(前年同期比5%増)
オンライン広告事業 162億元(前年同期比47%増)
その他新規事業 204億元(前年同期比69%増)

テンセント 決算

広告や決済(その他)などの事業は大きく伸びていますが、ゲームは完全に鈍化していますね。
ゲーム事業が鈍化しているのは、中国政府が規制を強めているからです。
テンセントといえば、オンラインゲームのおかげで大きく成長してきました。
下の図の通り、オンラインゲームを占める割合が34%まで下がってきました。
テンセント 事業内容

直近の株価(2018/12/20 更新)

直近6カ月間のテンセントの株価チャートです。
テンセント 株価チャート
(直近6カ月間のテンセントの株価チャート)

直近6カ月間のパフォーマンスをS&P500と比較しました。
テンセントの株価:-24.2%
S&P500指数:-10.4%
テンセント 株価比較チャート
(青色:テンセントの株価赤色:S&P500)

事業別の売上高

事業別の売上高はこちらです(2017年通期)。

課金サービス 1,539億83百万元
広告収入 404億39百万元
その他 433億38百万元

テンセントでは、広告収入がわずか17%しか占めていません。
今後の広告収入の大きな伸びが期待できますね。
バイドゥは、パソコンからモバイルへの転換に失敗して業績を落としましたが、テンセントは、モバイルへの転換に成功して業績を拡大させています。

テンセント(tencent) 決算

地域別売上高

地域別売上高はこちらです(2017年通期)。

中国本土 2,297億67百万元
その他 79億93百万元

ほとんどが、中国国内の売上になります。
中国国内の市場だけでも、大きく伸びているので業績の拡大が期待できますね。

テンセント(tencent) 決算

決算

テンセント(tencent) 決算

今回のまとめ


今回の記事のポイントは、こちらです。

テンセントは、アプリとゲームで収益を稼ぐネット企業
WeChatは10億人近いユーザーを集客している
広告収入がわずか17%しか占めていない
中国で1番のゲーム”王者栄耀”を提供している

テンセントは、メッセージアプリと世界的なゲームタイトルを提供しています。
ネットに必要なコンテンツをすべて揃えており、事業成長に死角がありませんね。
中国国外への進出はすすんでいませんが、中国国内でも成長性は十分あると思います。
全体的に事業は成長していますが、ゲーム以外のマネタイズはすすんでいません。
特に、テンセントの広告事業は成長の伸び余地があると思います。

関連資料

テンセント:『公式HP』
テンセント:『Annual Report』

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過去の決算

2018年第2四半期の決算(2018/08/26 更新)

テンセントは第2四半期の決算を発表しました。
売上高736億75百万人民元(前年同期比30.2%増)、純利益178億67百万人民元(前年同期比2.0%減)でした。
市場予想は、売上高780億人民元 純利益186億人民元だったので、市場予想を下回る決算内容でした。
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今回の決算内容が悪かったのは、ゲーム事業が不調だったからです。
ゲーム事業の売上高は420億69百万人民元でした。
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