日本株

ライザップの株価が急落!今後はどうなる?第2四半期の決算発表!

ライザップの株価が急落しています。
11月16日(金)の終値は、ストップ安の265円(前日比-23.19%)で引けています。
11月14日(水)に決算を発表して以来、37.6%(425円⇒265円)も下落したことになりますね。

ちょっと下がりすぎだとも感じていますが、これからどうなるでしょう。
今回の記事では、決算のチェックと今後のライザップの株価を予想します。

ライザップの業績はそんなに悪いのか?

2019年3月期の決算見通しを引き下げ


ライザップの株価が急落した直接の原因は、14日(水)に発表された2019年3月期の中間決算です。
中間決算では、2019年3月期の予想を下の図のように大きく引き下げました。

当初の予想
(2019年3月期の見通し)
修正予想
(2019年3月期の見通し)
売上高 2,500億円 2,309億円
営業利益 +230億円 -33億円

業績の下方修正をする企業は結構あります。
ただし、黒字から赤字に下方修正する企業は、あまりありません。
ここまで大きく見通しを修正するということは、もともとの見通しが相当甘かったようですね。
株価も大きく売られて当然といえば、当然です。

ライザップは今年の6月に公募増資をおこなって、市場から355億円の資金調達をしたばかりです。
市場から資金調達をおこなってから、わずか2回目の決算で下方修正を発表したことになります。

会社の成長を信じて公募増資に応募した投資家たちは、怒り心頭でしょうね。
ライザップが個人投資家の信頼を取り戻すのは、まだ先の話になりそうです。

負ののれん代で営業利益を計上

今回のライザップの決算で話題になっているのが、『負ののれん代』です。
ライザップは、これまで赤字企業を買収して、負ののれん代を計上して利益を伸ばしてきました。

負ののれん代というキーワードは、あまり聞いたことがないですね。
『負ののれん代』とは、買収企業の買収額が買収された企業の純資産額を下回る場合に発生する差額のことです。

ライザップが負ののれん代を計上して、利益を伸ばしてきたとはどういうことか?
例えば、ライザップが純資産200億円ある企業を100億円で買収した場合、負ののれん代は100億円となります。
負ののれん代は、営業利益に計上できます。
そのため、その買収した年のライザップの営業利益が100億円増加します。
ライザップは継続的にM&Aをおこなってきたので、負ののれん代によって利益が大きく増加してきました。

私の説明で分かりにくい人は、上の日経新聞の記事を見てください。
日経新聞の報道によると、”2018年3月期の営業利益(135億円)のうち、6割以上を負ののれんが占めた”と載っています。

私がおすすめしているのは、企業の営業キャッシュフローをチェックすることです。
キャッシュフローとは、お金の流れのことです。
そして営業キャッシュフローとは、その企業の営業活動によるお金の流れを見ることができます。
簡単に言うと、その企業が営業活動でどれだけお金を生み出したかが分かります。

今回のライザップの第2四半期の決算の営業キャッシュフローはこちらです。
76億16百万円の赤字となっています。
簡単に説明すると、ライザップからお金が76億16百万円出てしまったことになります。
ライザップ 第2四半期の決算の営業キャッシュフロー

2018年3月期の通期決算をみてみましょう。
通期決算なので、2017年4月1日~2018年3月31日までの期間となります。
ライザップの決算内容は…

売上高 1,362億1百万円(前年同期比42.9%増)
営業利益 135億90百万円(前年同期比33.1%増)
経常利益 120億47百万円(前年同期比25.4%増)
当期利益 92億50百万円(前年同期比20.5%増)

…という内容でした。
売上高も営業利益も大きくのびているので、投資家に期待をもたせる数字ですね。

次に営業キャッシュフローをみてみましょう。
数字は千円単位となっているので、注意してください。
営業キャッシュフローは、たったの8,760万2千円です。
2017年4月~2018年3月の間、ライザップが営業活動で生み出したお金は8,760万2千円しかないことになります。
ライザップ 決算
ライザップのように積極的にM&Aを仕掛けている企業の株を買う場合は、売上高や利益の数字だけでなく営業キャッシュフローをチェックする必要があります。
ライザップは、数字ほどお金を生み出しているわけではないようですね。

今後のライザップはどうなるの?


今回の決算を受けて、今後のライザップはどうなるのでしょうか。
ライザップといえば、プライベートジムのイメージが強いと思います。
しかし、現在のライザップは実質的に投資会社に近い形態となっています。

ライザップグループは、上場企業を9社も傘下におさめています。
2018年3月通期の事業別売上高はこちらです。
パーソナルジムは、美容・健康関連事業の中のひとつの部門でしかありません。
そのため、”個人ジム部門が上手くいっているからライザップは好調”と考えるのは間違いです。

ライザップグループは、ここ数年M&Aに積極的でした。
直近2年間で52社をグループ入りさせており、子会社は全部で85社に達しています。
ライザップ

今回の決算見通しをみると、グループ入りして1年未満の企業は、経営状態が悪いです。
損失を計上する見通しの「ワンダーコーポレーション」や「ぱど」、「MRKホールディングス」はグループ入りして1年未満です。
ライザップ 決算

ライザップが買収した非上場企業も、グループ入りして1年未満の企業は経営状態が悪いです。
ライザップ 決算

私は”ライザップは経営再建の腕はある”と考えています。
下の図は、ライザップが買収した上場企業の営業利益(百万円)の一覧です。
2015年に買収した夢展望などの企業は黒字化しています。
上手くいっていない企業もありますが、買収して3年以上経っている企業は順調です。
※ライザップが買収した企業の営業利益の一覧です。
※青色のマスが利益、赤色のマスが損失

企業名 2014 2015 2016 2017 2018
イデア
(2013年買収)
45 249 182 401 415
SDエンターテイメント
(2014年買収)
268 322 132 188 68
夢展望
(2015年買収)
-751 -536 -324 -140 583
HAPiNS
(2016年買収)
-129 -335 91 -552 151
MRKホールディングス
(2016年買収)
670 -470 -600 135 900
ジーンズメイト
(2017年買収)
-682 31 -663 -829 -609
ぱど
(2017年買収)
155 -164 -175 -311 234
堀田丸正
(2017年買収)
117 -192 81 86 68
ワンダーコーポレーション
(2018年買収)
884 168 -557 -478 304

今回の決算を受けて、ライザップは新規のM&Aを停止すると発表しています。
グループの相乗効果が見込めない事業は積極的に縮小・撤退・売却を検討するとしています。

例えば、傘下のSDエンターテイメントのエンターテイメント事業は売却します。
本業とは関係ない事業を売却したら、再建も上手くいくかもしれませんね。
ライザップ SDエンターテイメント

今回のまとめ


今回の記事のポイントはこちらです。

第2四半期の決算を受けて、株価は急落
急落の原因は2019年3月期の決算見通しを引き下げ
ライザップの経営再建の手腕はあると思う
新規M&Aは凍結して、既存事業に注力

11月14日(木)、ライザップは第2四半期の決算を発表しました。
ライザップが黒字から赤字に下方修正したことは、大きなネガティブサプライズとなり、株価は急落しました。
株価がどこで止まってくるか分かりませんが、中長期的には成長路線に戻っていくと思います。

ライザップが昔からおこなっている事業は好調なので、本業に集中すればそれだけでOKだと考えています。
ライザップ側も2019年3月期の下期にはキチンと利益をあげる体制を構築する考えのようです。
ライザップ

ライザップの銘柄解説はこちらです。

ライザップ 株価 見通し
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関連資料

ライザップ「有価証券報告書」
ライザップ「公式HP」

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