これからJリートってどうなるの?①
私は、基本的に株ばかり見ていて、あまりJリートについて投資を考えることはありませんでした。
今年に入って、JリートのIPOは2件(CREロジスティクスファンド、ザイマトリックスリート投資法人)ありました。
しかし、いずれも初値が公募価格を割るなど調子が良くないです。
直近1年間の東証リート指数のチャートはこちらです。
チャートの動きは良くないですが、去年11月に底を打って少しずつ上昇し始めています。
私は、今までJリートが良くないと考えていましたが、これから反転する可能性があると考えています。
大きく反発して上昇することはないと思いますが、配当利回りをとりながら保有するのは良いと思っています。
去年からJリートが売却されている1つの理由は、金融庁の政策が影響しています。
現在、金融庁長官をつとめているのは、森 信親氏です。
森長官は、現在の証券業界に対して厳しい立場をとっていることで有名です。
2017年4月の証券アナリスト協会の講演で「複利効果のない毎月分配型は顧客本位ではない」と話しています。
森長官の方針を受けて、証券会社も毎月分配型とよばれる投資信託の販売を前ほど積極的におこなっていません。
そのため、かつて人気だった毎月分配型のJリートの投資信託の純資産額が少なくなっています。
現在、純資産総額の大きなJリートの投資信託がこちらです。
基準価額が下がっていることにも考慮する必要がありますが、純資産総額が減少していることが分かります。
「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」 |
2017年1月31日 基準価額 8,721円 純資産総額 3,782.83億円 2018年1月31日 基準価額 7,814円 純資産総額 2,986.54億円 |
「しんきんJリートオープン(毎月決算型)」 |
2017年1月31日 基準価額 6,649円 純資産総額 2,570.57億円 2018年1月31日 基準価額 5,573円 純資産総額 2,414.60億円 |
「ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)」 |
2017年1月31日 基準価額 5,810円 純資産総額 2,682.65億円 2018年1月31日 基準価額 5,135円 純資産総額 1,889.01億円 |
「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」 |
2017年1月31日 基準価額 6,730円 純資産総額 2,484.12億円 2018年1月31日 基準価額 5,578円 純資産総額 1,834.98億円 |
「MHAM J-REITインデックスファンド(毎月)」 |
2017年1月31日 基準価額 10,313円 純資産総額 1,916.94億円 2018年1月31日 基準価額 10,050円 純資産総額 1,638.18億円 |
こういった金融庁の動きもあり、資金流出の続いてきたJリートですが去年11月から、また少しずつ東証REIT指数も上昇し始めています。
下の図のように、2017年はREITだけ下落したこともあって、TOPIXと結構連動してきた東証REIT指数がだいぶ乖離しています。
現在であれば投資のタイミングとしては良いかもしれませんね。
ニッセイアセットマネジメント「J-REIT市場 現状と今後の見通し」より引用
これからJリートは、大きく反発して上昇することはないと思いますが、配当利回りをとりながら保有するのは良いと思っています。
ちなみに、米国リートは良くないと思っているので、日本のJリートだけ投資を考えています。
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