フィリップ・モリス・インターナショナルの株価・見通し・決算情報

フィリップ・モリス・インターナショナル(Philip Morris International)

フィリップ・モリス・インターナショナル(Philip Morris International)は、世界最大のタバコメーカーです。
日本でも人気なブランドを数多く提供しています。

マルボロ
…世界で最も販売されている紙たばこのひとつ
※販売本数…2,644億23百万本(2018年通期)

アイコス
…日本で最も人気の電子タバコ

L＆M
…東南アジアで人気の紙たばこ(日本は販売終了)
※販売本数…897億89百万本(2018年通期)

チェスターフィールド
…老舗のタバコブランド(日本は販売終了)
※販売本数…594億52百万本(2018年通期)

フィリップ・モリスは、アルトリア・グループの国際事業が2008年にスピンオフして誕生した企業です。
そのため、マルボロは、米国内でアルトリア・グループが販売して、米国外でフィリップ・もリスが販売しています。

たばこビジネスは、衰退産業のイメージが強いです。
しかし、しっかりとしたリピーター(ニコチン中毒者)がいるため、経営的には安定して儲かるビジネスです。
タバコには健康上の問題があるため、様々な規制があります。
その規制のおかげで新規参入企業もいないため、寡占市場となっています。

たばこビジネスの最大の障害は、各国の政府機関です。
実は、フィリップ・モリスの売上高の63％は税金です。
そのため、たばこに支払っているお金の6割は税金になります。

内訳はこちらです(2018年通期)

全体の売上高
…798億23百万ドル
製品の消費税
…501億98百万ドル
税金を除く売上
…296億25百万ドル

現在、フィリップ・モリスが注力しているのは、電子タバコ「アイコス(IQOS)」です。
「アイコス(IQOS)」は、今までの火を使った紙巻タバコとは異なり、熱で温めることでタバコを吸うことができます。

電子タバコ市場は、以下の製品の3つ巴の状況です。

アイコス(IQOS)
…フィリップモリス
グロー(glo)
…ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
プルームテック(Ploom TECH)
…JT

日本では、アイコスが圧倒的な存在感を示しています。
実は、アイコスが世界で1番売れているのは、日本市場です。
最近鈍化していますが、アイコスは日本のたばこ市場で15.5％のシェアをもっています(2018年第4四半期の決算)。
日本の加熱式タバコでは、アイコスは他を圧倒しています。

直近の決算

2021年04月20日(火)の寄付き前、フィリップ・モリス・インターナショナルが2021年第1四半期の決算を発表しました。

売上高
…75億85百万ドル(前年同期比6.0％増)
純利益
…24億18百万ドル(前年同期比32.4％増)
EPS
…1.57ドル

市場予想では、売上高72億70百万ドル EPS 1.4ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は＋2.54％で引けました。

直近の株価

直近1年間の株価はこちらです(2021年04月20日終値)。
フィリップモリス株価：＋22.3％
S＆P500指数：＋46.5％

直近5年間の株価はこちらです(2021年04月20日終値)。
フィリップモリス株価：－3.0％
S＆P500指数：＋97.7％

タバコの販売本数

タバコの販売本数はこちらです(2017年通期)。

マルボロ(Marlboro)
…2,644億23百万本(前年同期比2.2％減)
L＆M(L＆M)
…897億89百万本(前年同期比1.1％減)
チェスターフィールド(Chesterfield)
…594億52百万本(前年同期比7.9％増)
フィリップ・モリス(Philip Morris)
…498億64百万本(前年同期比2.8％増)
サンポルナ(Sampoerna)
…395億22百万本(前年同期比7.5％減)
パーラメント(Parliament)
…416億97百万本(前年同期比5.2％減)
ボンド・ストリート(Bond Street)
…321億73百万本(前年同期比15.3％減)
Dji Sam Soe
…291億95百万本(前年同期比28.3％増)
ラーク(Lark)
…230億21百万本(前年同期比6.2％減)
フォーチュン(Fortune)
…165億96百万本(前年同期比23.4％増)
その他(Others)
…945億83百万本(前年同期比15.3％減)
加熱式タバコ(Heated Tobacco Units)
…413億72百万本(前年同期比14.2％増)

地域別の売上高

地域別の売上高はこちらです(2018年通期)。

EU(European Union)
…92億98百万ドル
東欧(Eastern Europe)
…29億21百万ドル
中東＆アフリカ(Middle East & Africa)
…41億14百万ドル
南＆東南アジア(South & Southeast Asia)
…46億56百万ドル
東アジア＆オーストラリア(East Asia & Australia)
…55億80百万ドル
ラテンアメリカ＆カナダ(Latin America & Canada)
…30億56百万ドル

決算

今回のまとめ

今回の記事のポイントは、こちらです。

・フィリップモリスは、世界最大のタバコメーカー
・たばこビジネスは儲かるが、税金が高い
・紙たばこは寡占市場となっている
・日本の電子たばこは、アイコスが他を圧倒している

フィリップ・モリス・インターナショナルは、世界最大のタバコメーカーです。
日本でも馴染みの深い「マルボロ」や電子タバコの「アイコス」などで有名な企業ですね。
フィリップ・モリスは紙タバコ中心の経営から電子タバコ中心の経営へ脱却しようとしています。
今後は、アイコスの売れ行きに注目ですね。

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過去の決算

2020年第4四半期の決算

2021年02月04日(木)の寄付き前、フィリップ・モリスが2020年第4四半期の決算を発表しました。

売上高
…74億44百万ドル(前年同期比3.5％減)
純利益
…19億76百万ドル(前年同期比22.3％増)
EPS
…1.26ドル

市場予想では、売上高74億ドル EPS 1.21ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は＋4.24％で引けました。

2020年第3四半期の決算

2020年10月20日(火)の寄付き前、フィリップ・モリスが2020年第3四半期の決算を発表しました。

売上高
…74億46百万ドル(前年同期比2.6％減)
純利益
…23億7百万ドル(前年同期比21.7％増)
EPS
…1.42ドル

市場予想では、売上高72億80百万ドル EPS 1.36ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価はマイナス5.79％で引けました。

2020年第2四半期の決算

2020年7月21日(火)の寄付き前、フィリップ・モリス・インターナショナルが2020年第2四半期の決算を発表しました。

売上高
…66億51百万ドル(前年同期比13.6％減)
純利益
…19億47百万ドル(前年同期比16.0％減)
EPS
…1.29ドル

市場予想では、売上高65億ドル EPS 1.1ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は＋4.16％で引けました。

2020年第1四半期の決算

2020年4月21日(火)の寄付き前、フィリップ・モリスが2020年第1四半期の決算を発表しました。

売上高
…71億53百万ドル(前年同期比6.0％増)
純利益
…18億26百万ドル(前年同期比34.9％増)
EPS
…1.21ドル

市場予想では、売上高68億20百万ドル EPS 1.13ドルだったので、予想を上回る内容でした。
ただし、次の決算の見通しが市場予想を大きく下回ったことが嫌気されています。
決算を受けて、株価は-5.96％で引けています。

2019年第4四半期の決算

2020年2月6日(木)の寄付き前、フィリップ・モリスが2019年第4四半期の決算を発表しました。

売上高
…77億13百万ドル(前年同期比2.9％増)
純利益
…16億16百万ドル(前年同期比15.4％減)
EPS
…1.22ドル

市場予想では、売上高76億60百万ドル EPS 1.21ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は＋2.67％で引けました。

2019年第3四半期の決算

2019年10月17日(木)の寄付き前、フィリップ・モリスが2019年第3四半期の決算を発表しました。

売上高
…76億42百万ドル(前年同期比1.8％増)
純利益
…18億96百万ドル(前年同期比15.6％減)
EPS
…1.43ドル

市場予想は、売上高76億70百万ドル EPS 1.36ドルだったので、まちまちでした。
決算を受けて、株価は＋0.95％で引けました。

2019年第2四半期の決算

2019年7月18日(木)の寄付き前、フィリップ・モリスが2019年第2四半期の決算を発表しました。

売上高
…76億99百万ドル(前年同期比0.3％減)
純利益
…23億19百万ドル(前年同期比5.5％増)
EPS
…1.46ドル

市場予想は、売上高73億70百万ドル EPS 1.32ドルだったので、予想を上回る内容でした。
通期の利益引き上げが好感されています。
決算を受けて、株価は＋8.22％で引けました。

2019年第1四半期の決算

2019年4月18日(木)の寄付き前、フィリップ・モリスが2019年第1四半期の決算を発表しました。

売上高
…67億51百万ドル(前年同期比2.1％減)
純利益
…13億54百万ドル(前年同期比13.0％減)
EPS
…1.09ドル

市場予想は、売上高67億40百万ドル EPS 0.97ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は-1.16％と下落しました。
共和党のマコネル氏が、たばこの購入最低年齢を18歳から21歳に引き上げる法案を提出する考えを表明したことが嫌気されました。

2018年第4四半期の決算

2019年2月8日(金)の寄付き前、2018年第4四半期の決算を発表しました。

売上高
…74億99百万ドル(前年同期比9.6％減)
純利益
…19億10百万ドル(前年同期比2.8倍)
EPS
…1.25ドル

市場予想は、売上高73億80百万ドル EPS 1.17ドルだったので、予想を上回る内容でした。
タバコの出荷量は3.1％減、マルボロの出荷量は2.6％減です。
決算を受けて、株価は＋1.62％で引けています。

2018年第3四半期の決算

昨晩の寄付き前、フィリップ・モリス・インターナショナルは第3四半期の決算を発表しました。

売上高
…75億400万ドル(前年同期比0.4％増)
純利益
…22億4,700万ドル(前年同期比14.1％増)
EPS
…1.44ドル

市場予想は、売上高71億60百万ドル EPS 1.27ドルだったので、予想を上回る内容でした。

紙タバコは前年同期比1.7％減となっており、世界的に減少傾向にあります。
これからは紙タバコの需要が減少していくと予想されています。

加熱式タバコの出荷は11％減少しています。
会社側は、加熱式タバコの将来性に自信を示しています。
これからはアイコスなどの加熱式タバコが経営のカギとなります。