ムーディーズ(MCO)の銘柄紹介

ムーディーズってどんな会社?

ムーディーズは、S&Pとフィッチとともに並ぶ世界の3大格付会社の1つです。
格付け会社とは、企業からお金をもらって会社を調査して債券や金融商品に信用格付けをおこなう会社のことです。

格付けビジネスは、参入障壁が非常に高く営業利益率の高いビジネスとして有名です。
サブプライム問題の際は世間から袋叩きに合いましたが、ムーディーズは2017年1月に米司法省とお金を支払うことで和解に至っています。

直近の決算(2018/04/28 更新)

ムーディーズが第1四半期の決算を発表しました。
売上高11億2,670万ドル(市場予想110億ドル)、純利益3億7,290万ドル、EPS 2.02ドル(市場予想1.8ドル)でした。
内容をみると、売上高もEPSも市場予想を上回る内容です。
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事業

事業内容は「Moody’s Investors Service(MIS)」、「Moody’s Analytics(MA)」で構成されています。
投資家向け資料が公式HPに載っていましたので、ご紹介します。
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セグメント別の売上高構成比はこちらです。

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Moody’s Investors Service(MIS)

売上の65%を占めており、企業や債券などの信用力を調査し信用格付け等をおこなっているムーディーズの主力事業になります。
主に債券の発行会社から格付け手数料収入を得ています。
ムーディーズの格付は、金融市場でかなり重要視されるので、社会的に責任重大な事業でもあります。

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Moody’s Analytics(MA)

売上の35%を占めるムーディーズのアナリティクス事業です。
企業の信用分析、経済の調査、財務調査などを通じて、リスクを測定してコンサルティング業務やデータを提供しています。

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地域別の売上高

地域別の売上高構成比はこちらです。

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決算

格付けビジネスは、非常に利益率の高いビジネスです。
参入障壁が高いので、引き続き今のような状況で事業展開できると思います。
2016年度の営業利益が非常に悪くなっているのは、サブプライム証券の格付けをムーディーズが不当に高く設定していた問題で約8億6400万ドルを支払ったためです。
S&Pも15億ドルを支払うことで米当局と和解しています。

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市場

格付け市場は、ムーディーズとスタンダード&プアーズ(S&P)とフィッチレーティングス(Fitch)の3社でほぼ寡占状態です。
格付け市場は今までの投資情報や会社情報の蓄積が必要になるので、なかなか簡単に参入することができません。

大手3社のシェア動向を調べてみましたが、正確なデータは見つかりませんでした。
ただ、おそらくは大手3社で世界の格付け市場を牛耳っていると思います。

一応日本にも、日本格付研究所(JCR)や格付投資情報センター(R&I)などのしっかりした会社はあります。
しかし、世界的な格付機関というとどうしても大手3社(ムーディーズ、S&P、フィッチ)になりますね。

格付け会社って信用していいの?

私は株についてはアナリストをまったく信頼していませんが、債券についてはいちいち調べるのも面倒なので、格付に頼ることが多いです。

金融危機の際に、ムーディーズやS&P等の格付会社がサブプライムローンに対して甘い格付を連発したことが問題になりました。
2011年アメリカの金融危機調査委員会(FCIC)は、ムーディーズやS&Pなどの格付け会社が存在していなければ金融危機は起きていなかったと結論付けています。
格付会社だけの問題ではないかもしれませんが、格付け会社がサブプライム債権を格付けする際に自社の営業を優先させて甘く格付けした可能性はかなり高いですね。
そして、これからも同じことは何度も起きると思います。

ただ、格付け会社を正しく機能させる新しい方法というのは、思いつかないですね。
個人的には、ムーディーズやS&Pのような格付けは「絶対的なものと見ないで、参考程度」くらいのイメージで見た方が良いと思います。

格付

ムーディーズ格付の定義

格付 格付内容
Aaa 信用力が最も高いと判断され、信用リスクが最低水準にある債務に対する格付。
Aa 信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い債務に対する格付。
A 中級の上位と判断され、信用リスクが低い債務に対する格付。
Baa 中級と判断され、信用リスクが中程度であるがゆえ、一定の投機的な要素を含みうる債務に対する格付。
Ba 投機的と判断され、相当の信用リスクがある債務に対する格付。
B 投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付。
Caa 投機的で安全性が低いとみなされ、信用リスクが極めて高い債務に対する格付。
Ca 非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にあるが、一定の元利の回収が見込める債務に対する格付。
C 最も格付が低く、通常、デフォルトに陥っており、元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付。

格付機関のちがい

格付会社によって、格付記号の定義はちがいます、わかりにくのでまとめてみました。
分かりにくいし呼びにくいので、世界的に統一してほしいですね。
ムーディーズで「Aaa~Baa3」までの格付は、一般的に「投資適格」とされています。
S&Pで「AAA~BBB⁻」までの格付は、一般的に「投資適格」とされています。

S&P ムーディーズ Fitch R&I 日本格付研究所
AAA Aaa AAA AAA AAA
AA⁺ Aa1 AA⁺ AA⁺ AA⁺
AA Aa2 AA AA AA
AA⁻ Aa3 AA⁻ AA⁻ AA⁻
A⁺ A1 A⁺ A⁺ A⁺
A A2 A A A
A⁻ A3 A⁻ A⁻ A⁻
BBB⁺ Baa1 BBB⁺ BBB⁺ BBB⁺
BBB Baa2 BBB BBB BBB
BBB⁻ Baa3 BBB⁻ BBB⁻ BBB⁻
BB⁺ Ba1 BB⁺ BB⁺ BB⁺
BB Ba2 BB BB BB
BB⁻ Ba3 BB⁻ BB⁻ BB⁻
B⁺ B1 B⁺ B⁺ B⁺
 B B2 B B B
B⁻ B3 B⁻ B⁻ B⁻
CCC⁺ Caa1 CCC⁺ CCC⁺ CCC
CCC Caa2 CCC CCC CC
CCC⁻ Caa3 CCC⁻ CCC⁻ C
CC Ca CC CC D
C C C C
D DDD D
DD
D

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