目次
マクドナルド(McDonald’s)
マクドナルド(McDonald’s)は、世界最大のハンバーガー・チェーンを展開している企業です。
今回取り上げているのは『日本マクドナルド』ではなく、米国本社の『マクドナルド』です。
マクドナルドは、直営店舗とフランチャイズ店舗で構成されています。
売上高をみると、フランチャイズのほうが比率が高くなっています。
地域別の売上高をみると、米国の存在感は圧倒的です。
今後は、米国以外の業績の伸びが重要になります。
マクドナルドの店舗数は、全世界で38,695店舗です(2019年通期)。
大半はフランチャイズ店舗で構成されています。
マクドナルドの株価は、下落局面に強いです。
下の図の通り、リーマンショックの際にもそんなに株価が下がっていません。
マクドナルドは低価格でハンバーガーを提供しているので、景気が悪くなっても悪影響が少なそうですね。
(2007年~2009年の株価チャート)
※青色:マクドナルド株価、赤色:S&P500指数
フランチャイズで飲食業界の王に!
マクドナルドは、フランチャイズ加盟店に商品や経営ノウハウを提供しています。
商品やノウハウを提供することで、マクドナルドは数%のロイヤリティ収入を得ています。
マクドナルドは、店舗経営のリスクをフランチャイズに加盟した会社に負わせた上で安定した利益を計上するビジネスモデルを構築しました。
マクドナルドの安定した経営を支えているのは、フランチャイズ収入です。
詳しくビジネスモデルを知りたい人は、2017年7月に公開された『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観てください。
映画『ファウンダー』の中でも、「マクドナルドはハンバーガーチェーンではなく、不動産オーナー」という言葉が出てきます。
マクドナルドのビジネスモデルを表した有名すぎるコメントです。
強さのヒミツ
マクドナルドの強みは、効率化されたマニュアルです。
材料や調味料、調理方法を細かく決められたマニュアルに沿えば、効率的にハンバーガーをつくることができます。
メニューの数をしぼり、すべての行動をマニュアル化しているので、アルバイト主体で店を回せて大幅なコストカットを実現しています。
マクドナルドの最大の特徴は、”来店した顧客を動かしていること”です。
顧客は列をつくって注文して、トレイを受け取って食事して、自分でゴミを捨てています。
普通のレストランとは、顧客の動線がまったく違いますね。
現在では様々なチェーン店が真似していますが、1番最初に始めたマクドナルドは偉大ですね。
自動端末でより効率的に!
マクドナルドは「エクスペリエンス・オブ・ザ・フューチャー」とよばれる自動注文端末機をそなえた新型店舗への改装をすすめています。
大型のタッチパネルで、画面をみながら商品を選択して注文することができます。
デジタル端末を活用することで、マクドナルドは従業員数を減らすことができますね。
レイ・クロック
マクドナルドを世界的なファーストフード企業に育て上げたのは、レイ・クロック氏です。
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、レイ・クロック氏の自伝的映画になります。
レイ・クロック氏は、日本人好みの経営者ではありません。
しかし、マクドナルドが世界最大のハンバーガー・チェーンになるには、必要な経営者だったと思います。
日本マクドナルド VS 米国マクドナルド
米マクドナルド、保有する日本マクドHD株を一部売却へ https://t.co/dX20XksdSL
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) July 29, 2020
私は、日本マクドナルド株よりも米国マクドナルド株をおススメしたいと思います。
日本マクドナルドは、米国マクドナルドにロイヤリティを支払っています。
さらに、米国マクドナルドは日本マクドナルドの株式を大量に保有しています。
そのため、米国マクドナルドの動向次第では日本マクドナルドの株を売却される可能性もあります。
個人的に長期投資であれば、米国マクドナルド株をおススメします。
直近の決算
2021年10月27日(水)の寄付き前、マクドナルドが2021年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…62億130万ドル(前年同期比14.5%増)
純利益
…21億4,990万ドル(前年同期比22.0%増)
EPS
…2.76ドル
市場予想では、売上高60億30百万ドル EPS 2.46ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+2.67%で引けました。
直近の株価
直近1年間の株価はこちらです(2021年10月28日終値)。
マクドナルド株価:+14.4%
S&P500指数:+39.2%
直近5年間の株価はこちらです(2021年10月28日終値)。
マクドナルド株価:+119.0%
S&P500指数:+114.1%
事業別の売上高
マクドナルド(McDonald’s)の事業別売上高はこちらです(2019年12月期)。
直営店舗での売上高
(Sales by Company-operated restaurants)
…94億21百万ドル(前年同期比5.9%減)
フランチャイズでの売上高
(Revenues from franchised restaurants)
…116億56百万ドル(前年同期比5.8%増)
地域別の売上高
マクドナルド(McDonald’s)の地域別売上高はこちらです(2019年12月期)。
米国
(U.S.)
…78億43百万ドル(前年同期比2.3%増)
海外の直営店舗
(International Operated Markets)
…113億98百万ドル(前年同期比0.9%減)
海外の直営店舗以外の売上高
(International Developmental Licensed Markets & Corporate)
…18億36百万ドル(前年同期比0.9%減)
決算
直近のマクドナルド(McDonald’s)の決算はこちらです(2019年12月期)。
売上高
…210億77百万ドル(前年同期比0.2%増)
純利益
…60億25百万ドル(前年同期比1.7%増)
営業利益率
…42.2%
EPS
…7.88ドル
BPS
…△11.52ドル
営業キャッシュフロー
…81億22百万ドル
フリーキャッシュフロー
…57億28百万ドル
売上高・純利益
マクドナルド(McDonald’s)の売上高・純利益はこちらです。
(青色:売上高/赤色:純利益)
営業利益率
マクドナルド(McDonald’s)の営業利益率は、42.2%です(2019年12月期)。
EPS(1株あたりの利益)
マクドナルド(McDonald’s)のEPS(1株あたりの利益)はこちらです。
BPS(1株あたりの純資産)
マクドナルド(McDonald’s)のBPS(1株あたりの純資産)はこちらです。
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
マクドナルド(McDonald’s)のキャッシュフローはこちらです。
(青色:営業CF/赤色:フリーCF)
配当
マクドナルド(McDonald’s)の1株あたりの配当はこちらです。
配当性向
マクドナルド(McDonald’s)の配当性向はこちらです。
配当性向は、純利益の中から、配当金をどのくらい払っているかを%(パーセンテージ)で表したものです。
今回のまとめ
今回の記事のポイントは、こちらです。
・マクドナルドは、世界最大のハンバーガー・チェーン
・最近は直営店を減らして、フランチャイズ店舗を増やしている
・収益の大部分は、フランチャイズ収入
・自動注文端末機をそなえた店舗への改装をすすめている
マクドナルド(McDonald’s)は、世界最大のハンバーガー・チェーンを展開している企業です。
ビジネスモデルをみると、店舗経営のリスクをフランチャイズ企業に負わせた上で、安定した利益をあげています。
マクドナルドを成長させたレイ・ロック氏の自伝的映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は映画としても面白いので、ぜひチェックしてください。
過去の決算
2021年第1四半期の決算
2021年04月29日(木)の寄付き前、マクドナルドが2021年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…51億2,460万ドル(前年同期比8.7%増)
純利益
…15億3,720万ドル(前年同期比38.9%増)
EPS
…1.92ドル
市場予想では、売上高50億30百万ドル EPS 1.81ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+1.20%で引けました。
2020年第4四半期の決算
2021年01月28日(木)の寄付き前、マクドナルドが2020年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…53億1,380万ドル(前年同期比2.1%減)
純利益
…13億7,720万ドル
EPS
…1.70ドル
市場予想では、売上高53億70百万ドル EPS 1.78ドルだったので、予想を下回る内容でした。
世界の既存店売上高は1.3%減でした。
決算を受けて、株価はマイナス0.09%で引けました。
2020年第3四半期の決算
2020年11月09日(月)の寄付き前、マクドナルドが2020年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…54億1,810万ドル(前年同期比1.5%減)
純利益
…17億6,260万ドル(前年同期比9.6%増)
EPS
…2.22ドル
市場予想では、売上高54億50百万ドル EPS 1.91ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価はマイナス1.56%で引けました。
2020年第2四半期の決算
2020年7月28日(火)の寄付き前、マクドナルドが2020年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…37億6,150万ドル(前年同期比30.5%減)
純利益
…4億8,380万ドル(前年同期比68.1%減)
EPS
…0.66ドル
市場予想では、売上高36億80百万ドル EPS 0.74ドルだったので、まちまちでした。
決算を受けて、株価は△2.49%で引けました。
2020年第1四半期の決算
2020年4月30日(木)の寄付き前、マクドナルドが2020年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…47億1,440万ドル(前年同期比6.2%減)
純利益
…11億690万ドル(前年同期比16.7%減)
EPS
…1.47ドル
市場予想では、売上高46億50百万ドル EPS 1.57ドルだったので、まちまちの内容でした。
米国では、ドライブスルーの売上高が9割近くに達していると発表しています。
コロナウイルスの影響で、マクドナルドは2020年通期の業績予想を撤回しました。
決算を受けて、株価は -0.14%で引けています。
2019年第4四半期の決算
2020年1月29日(水)の寄付き前、マクドナルドが2019年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…53億49百万ドル(前年同期比3.6%増)
純利益
…15億7,220万ドル(前年同期比11.1%増)
EPS
…1.97ドル
市場予想では、売上高53億10百万ドル EPS 1.96ドルだったので、予想を上回る内容でした。
米国の既存店売上高が5.1%増と好調でした。
決算を受けて、株価は+1.92%で引けました。
2019年第2四半期の決算
2019年7月26日(金)の寄付き前、マクドナルドが2019年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…53億4,130万ドル(前年同期比0.2%減)
純利益
…15億1,690万ドル(前年同期比1.4%増)
EPS
…2.05ドル
市場予想は、売上高53億30百万ドル EPS 2.05ドルだったので、まちまちの内容でした。
米国内既存店売上高は+5.7%、世界の既存店売上高は+6.5%でした。
決算を受けて、株価は+0.53%で引けました。
2019年第1四半期の決算
2019年4月30日(火)の寄付き前、マクドナルドは2019年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…49億5,560万ドル(前年同期比3.6%減)
純利益
…13億2,840万ドル(前年同期比3.4%減)
EPS
…1.72ドル
宅配サービスと朝食サービスが好調のようですね。
決算を受けて、株価は+0.2%で引けました。
備考
関連資料
マクドナルド:『公式HP』
マクドナルド:『Annual Report』
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