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インドに投資する際のポイント

インドに投資するにあたって

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インドは、これから人口が増加して個人消費が強くなって、特に問題がなければ持続的に成長することのできる数少ない国の1つです。

そのため、日本ではインドの投資信託が大人気で、インド関連の投資信託の残高は2017年末時点で1兆8,000億円を超えたといわれています。
インド関連投資信託が大ブームだった2007年末時点でも残高が1兆4,205億円だったことを考えると、大人気ですね。

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投資家が期待しているのは2014年に就任したモディ首相の経済改革です。
全国統一の間接税の導入や「メイク・イン・インディア(インドでものづくりを)」政策など、経済発展を重視する政権運営は評価が高いです。

インドは輸出依存度が低く国内消費が強いですが、海外市場の影響はしっかり受けるので注意は必要です。

『インドへの投資のポイント』

① 驚異的な経済成長

2016年にIMFが発表したインドの名目GDPは2.26兆ドルでした。
インドの名目GDPは世界7位ですが、米国(18.62兆ドル)の12%程度、中国(11.23兆ドル)の20%程度しかありません。
現在のGDPの金額ではまだまだ大国とはいえませんが、これから高い成長が期待できます。
下の図は少し古い資料なので、多少数字は違いますが、7%近い成長率を維持しています。

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新生インベストメント・マネジメント「新生・UTIインドファンド」より引用

インドは、1960年代に日本でおきた戦後の高度経済成長期のようなスピードで、経済成長していくことが予測されます。
実は中国では人件費が上昇しており、製造業の中では「中国以外」の地域に拠点を移す動きが出てきています。

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国の一般工の月給は5年で2~3割上昇しているそうです。
北京の一般工の月給は650ドル程度で、日本の月給2,000ドルと比べると格段に安いですが、まだまだ人件費が上昇する可能性が高いのでインドに工場を移す会社は増えてきています。
ちなみにインドの人件費はムンバイで260ドル、ニューデリーで217ドル、バンガロールで235ドルといわれています(ジェトロ)。

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イーストスプリング・インベストメンツ「イーストスプリング・インド株式オープン」より引用

インドのGDPは、2030年には日本を超えて世界第3位になると予想されています。
2030年には、インドの人口は約15億人まで増加すると予想しているので、当然といえば当然の水準ですね。

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ニッセイアセットマネジメント「ニッセイ短期インド債券ファンド」より引用

今後5年間は、中国のGDP成長率は落ちてくることが予想されており、インドの成長率の方が高くなると予想されています。
インドは「メイク・イン・インディア」というキャッチフレーズを掲げて、インドを世界のモノづくりの拠点にすることを目指しています。
インドが今まで得意としてきた「IT」や「後発医療薬」だけではなく、海外の投資を呼び込んで製造業の産業も育てようとしています。

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ニッセイアセットマネジメント「ニッセイ短期インド債券ファンド」より引用

インドには、日本の高度経済成長期のような経済成長が期待されています。
これから鉄道や道路や橋などのインフラ整備や、海外企業の設備投資が予測されるため、7%近い経済成長を達成することは難しくないと思います。

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ニッセイアセットマネジメント「ニッセイ短期インド債券ファンド」より引用

②世界の工場へ

現在のインドの人口は約13億人で、世界第2位の人口を有しています。
特に若年層が厚いため、インドの中間所得層は2030年までに5億人以上増加する可能性があります。

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損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント「インド株式集中投資ファンド」より引用

今後の「世界の工場」の地位は、中国からインドになると思います。
現在の中国では急速に「高齢社会」に突入しています。
一般的に人口の65歳以上の割合が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」といわれます。
日本は、その7%から14%への移行が1970年から1995年まで25年かけました。
一方中国では、2002年に高齢者の割合が7%を超え、2025年には14%に達するといわれています。
そう考えると、中国が今後「世界の工場」として発展していくことは難しいと思います。

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新生インベストメント・マネジメント「新生・UTIインドファンド」より引用

③モディ首相

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現在、インドの経済が順調なのはモディ首相がすすめている「モディノミクス」がうまくいっているからです。

モディノミクスは、大きくわけると以下の3本柱で構成されています。
①高速鉄道網や道路網、橋などのインフラ整備
②税制改革や規制緩和による競争力の拡大
③汚職や不正を撲滅するための高額紙幣の廃止

下の図の通り、モディ政権が誕生して以降、海外からインドへの直接投資が拡大しています。
2016年の年間投資額は464億ドルと過去最高で、前年の393億ドルから大きく増加しています。
実は2016年は、世界全体で海外直接投資が7%減少するなど環境としては良くはありませんでした。
その環境の中で、インドに対する直接投資が過去最高を記録したことは、インドへの成長期待が高いことをあらわしていると思います。

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ニッセイアセットマネジメント「新興国レポート」より引用

④ 2019年前半に総選挙

世界中の投資家が、インドで注目しているのは2019年前半におこなわれる予定の総選挙です。

インドの政治システムは、非常にややこしい制度になっています。
国会は上院と下院の2院制ですが、下院が国民全体を代表し、上院が州を代表するという形になっています。
下院が多数を占めている党のリーダーが首相になるので、日本と同じく下院の優越性が認められています。

下院は総選挙で選ばれますが、上院は州議院から選出されるルールになっています。
上院は任期が6年で、2年ごとに1/3が改選され、解散がありません。
2014年で与党BJPは総選挙に勝ちましたが、なかなか法案が通らなかったり調整に時間がかかるのは上院で過半数取れていないからです。

2014年の下院総選挙が終わったときの議席がこちらです。
BJPは下院で282議席獲得したので、単独過半数を占めました。

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上院の議席数がこちらです。
インドの議会が上院と下院でねじれ状態にあることが分かります。
BJPは他の与党を合わせても4割にも達しません。
州議会議員による上院議員選挙は、2年ごとに1/3ずつ改選されます。
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この状況のため下院で可決しても、上院で審議がストップして成立できないことがたくさんおきています。
与党BJPは、ねじれを解消するためにも州議会選挙で勝って、2年ごとに1/3ずつBJPの上院議員を増やしていかないといけません。
そのため、ねじれ解消には時間がかかります。

そして注目されているのは、2019年におこなわれる下院の総選挙です。
与党BJPとしては、何とか議席を維持したいところですね。

参考になるのが、2017年のインドの5州でおこなわれた地方議会選挙です。
2017年2月から3月にかけておこなわれた選挙で、モディ首相の与党インド人民党(BJP)はウッタルブラデュ州等で大勝しました。
2016年11月に、モディ首相は高額紙幣を廃止しましたが、現金で不正に蓄財して脱税している富裕層の違法行為にメスを入れたということで、庶民が支持したといわれています。
パンジャブ等では負けているのが気になりますが、基本的には大勝だったと評価して良いと思います。
この勢いのまま2019年の総選挙でモディ首相が勝つかどうかはわかりませんが、このまま大勝する可能性が高くなってきました。

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イーストスプリング・インベストメンツ「インド、モディ首相の政権与党が地方選挙で躍進」より引用

『インド経済の現状』

① GDP成長は?

インドが高いGDP成長率を維持しているのと比較して、中国のGDP成長率が低下してきていることが目につきます。
「高齢社会」に突入しつつある中国は、国としての競争力が落ちてくる可能性が高いですね。

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三菱UFJ国際投信「インド債券オープン」より引用

一人あたり名目GDPをみると、順調に増加していくと予測されています。
最終消費支出が増えていけば、インドに大きな消費市場が形成されてくる可能性があります。

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三菱UFJ国際投信「インド債券オープン」より引用

② 株価は?

モディ首相が、第18代首相に就任した2014年から株価が大きく上昇しています。

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③ インフレ率は?

2012年や2013年では、消費者物価指数が10%を超えていました。
直近では、3%近くまで下落してきたので物価が落ち着いてきています。
インドは、民主国家なので物価が上昇すると食料品の価格が上がって支持率が下がる可能性があるので、インフレ率は非常に重要です。

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イーストスプリング・インベストメンツ「イーストスプリング・インド公益インフラ債券ファンド」より引用

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インドの物価が落ち着いてきたのは、ラジャン前インド中央銀行総裁の手腕によるところが大きいと思います。
ラジャン前総裁は、金融危機を予測した人物として有名ですが、物価の上昇をおさえつつ、経済成長させたことで非常に世界からの評価が高いです。
その反面、銀行の不良債権処理をすすめ、物価を上げないために簡単には利下げをしなかったことから、政敵が多かったのも事実です。
ただ、現在インド経済が好調なのはラジャン前総裁の功績が大きいのは間違いないです。

現在のインド中央銀行総裁のパテル氏は、ラジャン前総裁と考えが非常に近いのでラジャン路線をしっかりと引き継いでいます。
モディ首相とラジャン前総裁は、政治上の問題でしっくりいってない時もありましたが、パテル総裁はモディ首相との関係が近いので上手にタッグを組んで経済政策に取り組んでいる印象を受けます。

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新生インベストメント・マネジメント「新生・UTIインドファンド」より引用

④ 財政状態は?

現在のインドの財政収支は赤字の状態です。
ただ、インド経済はうまくいっているため、少しずつ改善しています。

2018年2月、インド政府は2018年度の予算案を発表しましたが、景気刺激策に重点が置かれたものでした。
その際に、2018年度に達成するとしていた財政赤字-3.0%(対GDP比)の達成目標を先送りにしました。
2019年度の総選挙で勝つために、多少財政状態が悪くなってもいいから予算を計上したことがわかります。

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ニッセイアセットマネジメント「ニッセイ短期インド債券ファンド」より引用

⑤ 個人消費は?

インドの一人あたりのGDP推移をみると、順調に伸びていることがわかります。

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SBIアセットマネジメント「SBIインド・スリランカ・バランス・ファンド」より引用

下のグラフには、四輪車だけでなく二輪車や三輪車等も数字に入っています。
インドの2017年の新車販売台数(四輪車)は401万台で、世界第4位です。
2020年には日本を抜くと予測されています。

最大手はマルチ・スズキで、シェアは全体の半分ほどを占めています。

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SBIアセットマネジメント「SBIインド・スリランカ・バランス・ファンド」より引用

インドでは、これから中間所得層の数が増加していくと予測されています。

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新生インベストメント・マネジメント「新生・UTIインドファンド」より引用

2017年から2022年までの5年間で、中間所得層が約2.4億人増加すると予測しています。
日本の人口が約1.27億人なので、日本2つ分の人口ですね。

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イーストスプリング・インベストメンツ「イーストスプリング・インド公益インフラ債券ファンド」より引用

⑥ 人口構成は?

インドの強みは、圧倒的に生産年齢人口が多いことですね。
とにかく若年齢層が多いことは、税収アップだけでなく社会保障のコストなども浮くことになります。

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イーストスプリング・インベストメンツ「イーストスプリング・インド株式オープン」より引用

⑦ 外貨準備高

2017年11月末時点でみると、4,019億ドルの外貨準備を有しています。
順調に増加しているので、特に問題もないですね。

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みずほ総合研究所「新興国 マクロ経済指標集」より引用

⑧海外からの投資

モディ首相の「メイク・イン・インディア(インドでものづくりを)」政策により、メーカーがどんどんインドに工場を移転しています。

インドは外資を誘致するために、投資規制の緩和や行政手続きの簡素化をすすめています。
さらにビジネス環境を改善するために労働法や土地収用法を見直すなど、投資を活発化させるためにあらゆる環境を整備しています。

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新生インベストメント・マネジメント「新生・UTIインドファンド」より引用

⑪インド国債の格付

インドの財政状態は依然として赤字の状態ですが、少しずつ改善しています。
現在のモディ首相の経済政策は、海外の評価も高いのでこのままの政策が続くのであれば、格付けも上がっていくと考えています。
総選挙で負けた場合、一気にシナリオが変わる可能性があるので、政治イベントは要注目です。

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イーストスプリング・インベストメンツ「イーストスプリング・インド公益インフラ債券ファンド」より引用

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