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AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)
AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)(Advanced Micro Devices)は、CPUやGPUなどを提供している半導体メーカーです。
一時経営が傾いたときがありましたが、近年はハイエンドのCPUやGPUに注力したおかげで経営がV字回復しています。
AMDは、もともとインテルのセカンドソースで半導体などを製造するメーカーの1社にすぎませんでした。
※セカンドソースとは、他社がつくったオリジナル製品と同じ仕様の製品のこと
仕様が同じなので、インテルがつくったオリジナル製品をAMDがつくったセカンドソースの製品に差し替えても、そのまま作動します。
AMDはインテルのセカンドソース製品をつくっている間、技術力を磨きました。
その後、インテルがセカンドソースの製造をストップさせたので、AMDは自社開発に切り替えます。
AMDはインテルの半導体を上回る製品を開発したこともあり、半導体市場で大きな存在感を示してきました。
しかし、その後会社の経営が傾きます。
近年では高い品質のCPUやGPUを提供することで、業績をV字回復させています。
仮想通貨のマイニングなどのために、ハイエンドな半導体を求めているユーザーのニーズに合致して製品を数多く提供しています。
上の動画の「EPYC(エピック)」は、インテルの「Xeon(ジーオン)」を上回る性能を安く提供したことで、人気の製品となりました。
AMDは、インテルのライバル企業として有名です。
もともとAMDは、1969年にフェアチャイルドセミコンダクター出身のジェリー・サンダース達によって設立された会社です。
実はフェアチャイルドセミコンダクターを設立したのは、インテルの創業者のロバート・ノイスやゴードン・ムーア達です。
そのため、AMDとインテルはライバルでありながら同門出身でもあるという複雑で不思議な縁がある関係です。
直近の決算
2021年10月26日(火)の引け後、アドバンスト・マイクロ・デバイシズが2021年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…43億13百万ドル(前年同期比54.0％増)
純利益
…9億23百万ドル(前年同期比2.4倍)
EPS
…0.73ドル
市場予想では、売上高41億20百万ドル EPS 0.67ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で -0.7%程度で推移しています。
直近の株価
直近1年間の株価チャートはこちらです(2021年10月28日終値)。
AMD株価：＋58.6％
S＆P500指数：＋39.2％
直近5年間の株価チャートはこちらです(2021年10月28日終値)。
AMD株価：＋1,582.8％
S＆P500指数：＋114.1％
事業別の売上高
事業別の売上高はこちらです(2019年通期)。
コンピュータ＆グラフィックス
(Computing and Graphics)
…47億9百万ドル(前年同期比14.2％増)
エンタープライズ・セミカスタム
(Enterprise, Embedded and Semi-Custom)
…20億22百万ドル(前年同期比14.0％減)
地域別の売上高
地域別の売上高はこちらです(2019年通期)。
米国
(United States)
…17億64百万ドル(前年同期比32.9％増)
中国(香港含む)
(China including Hong Kong)
…17億36百万ドル(前年同期比31.6％増)
日本
(Japan)
…8億40百万ドル(前年同期比31.4％減)
欧州
(Europe)
…7億62百万ドル(前年同期比62.1％増)
台湾
(Taiwan)
…7億19百万ドル(前年同期比39.9％減)
シンガポール
(Singapore)
…5億97百万ドル(前年同期比18.0％減)
その他
(Other countries)
…3億13百万ドル(前年同期比49.8％増)
決算
直近のAMDの決算はこちらです(2019年12月期)。
売上高
…67億31百万ドル(前年同期比4.0％増)
純利益
…3億41百万ドル(前年同期比1.2％増)
営業利益率
…9.4％
EPS
…0.30ドル
BPS
…1.86ドル
営業キャッシュフロー
…4億93百万ドル
フリーキャッシュフロー
…2億76百万ドル
売上高・純利益
AMDの業績はこちらです。
一時は会社がかなり危なかったですが、業績は回復傾向にあります。
営業利益率
AMDの営業利益率は、9.4％です(2019年12月期)。
EPS(1株あたりの利益)
AMDのEPS(1株あたりの利益)はこちらです。
BPS(1株あたりの純資産)
AMDのBPS(1株あたりの純資産)はこちらです。
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
AMDのキャッシュフローはこちらです。
(青色：営業CF/赤色：キャッシュCF)
配当
AMDは、配当を出していません。
配当性向
AMDは、配当を出していません。
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
・AMDはハイエンドなCPUやGPUを提供している企業
・AMDの業績は、V字回復中
・インテルのライバルであり、同門出身
AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)(Advanced Micro Devices)は、CPUやGPUなどを提供している半導体メーカーです。
過去の決算
2021年第2四半期の決算
2021年07月27日(火)の引け後、アドバンスト・マイクロ・デバイシズが2021年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…38億50百万ドル(前年同期比99.3％増)
純利益
…7億10百万ドル(前年同期比4.5倍)
EPS
…0.63ドル
市場予想では、売上高36億20百万ドル EPS 0.54ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で＋1.0％程度で推移しています。
2021年第1四半期の決算
2021年04月27日(火)の引け後、アドバンスト・マイクロ・デバイシズが2021年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…34億45百万ドル(前年同期比92.9％増)
純利益
…5億55百万ドル(前年同期比3.4倍)
EPS
…0.52ドル
市場予想では、売上高32億10百万ドル EPS 0.44ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で＋3.9％程度で推移しています。
2020年第4四半期の決算
2021年01月26日(火)の引け後、アドバンスト・マイクロ・デバイシズが2020年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…32億44百万ドル(前年同期比52.5％増)
純利益
…17億81百万ドル(前年同期比10.5倍)
EPS
…0.52ドル
市場予想では、売上高30億20百万ドル EPS 0.47ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外でマイナス0.4％程度で推移しています。
2020年第3四半期の決算
2020年10月27日(火)の寄付き前、AMDが2020年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…28億1百万ドル(前年同期比55.5％増)
純利益
…3億90百万ドル(前年同期比3.3倍)
EPS
…0.41ドル
市場予想では、売上高25億60百万ドル EPS 0.35ドルだったので、予想を上回る内容でした。
同時にザイリンクス(Xilinx)を買収することで合意に達したと発表しています。
決算を受けて、株価はマイナス4.07％で引けました。
2020年第2四半期の決算
2020年7月28日(火)の引け後、アドバンスト・マイクロ・デバイシズが2020年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…19億32百万ドル(前年同期比26.2％増)
純利益
…1億57百万ドル(前年同期比4.5倍)
EPS
…0.18ドル
市場予想では、売上高18億60百万ドル EPS 0.16ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で＋10.3％程度で推移しています。
2020年第1四半期の決算
2020年4月28日(火)の引け後、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)が2020年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…17億86百万ドル(前年同期比40.4％増)
純利益
…1億62百万ドル(前年同期比10.1倍)
EPS
…0.18ドル
市場予想では、売上高17億80百万ドル EPS 0.18ドルだったので、ほぼ予想通りの内容でした。
次の決算(第2四半期)について、弱い見通しが嫌気されました。
決算を受けて、株価は時間外で -3％程度で推移しています。
2019年第4四半期の決算
2020年1月28日(火)の引け後、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)は2019年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…21億27百万ドル(前年同期比49.9％増)
純利益
…1億70百万ドル(前年同期比4.5倍)
EPS
…0.32ドル
市場予想では、売上高21億10百万ドル EPS 0.31ドルだったので、予想を上回る内容でした。
パソコン向けは好調でしたが、肝心のデータセンター向けが不調でした。
次回決算の売上高見通しが予想に届かなかったため、期待外れでした。
決算を受けて、株価は時間外で-4.1％程度で推移しています。
2019年第3四半期の決算
2019年10月29日(火)の引け後、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)が2019年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…18億1百万ドル(前年同期比9.0％増)
純利益
…1億20百万ドル(前年同期比17.6％増)
EPS
…0.18ドル
市場予想では、売上高18億10百万ドル EPS 0.18ドルだったので、ほぼ一致しています。
決算を受けて、株価は時間外で-1.0％程度で推移しています。
2019年第2四半期の決算
2019年7月30日(火)の引け後、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)が2019年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…15億31百万ドル(前年同期比12.8％減)
純利益
…3,500万ドル(前年同期比69.8％減)
EPS
…0.08ドル
備考
関連資料
AMD：『公式HP』
AMD：『Annual Report』
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