FAANGの決算が全滅!
FAANGの決算が出そろいました。
決算内容の数字だけみると、どれもイマイチでした。
ただ、ひとつずつの決算内容をみると、かなり状況は異なります。
今回のFAANGの決算をまとめました。
銘柄 (決算発表日) |
売上高 | EPS | 発表後の株価 |
フェイスブック | 〇 | × | +3.8% |
アマゾン | × | 〇 | -7.8% |
アップル | 〇 | 〇 | -6.63% |
ネットフリックス | × | 〇 | +5.3% |
アルファベット | × | 〇 | -1.8% |
※予想上回る…〇、予想下回る…×
フェイスブックの決算
10月31日、フェイスブックは引け後、決算を発表しました。
・売上高 137億2,700万ドル(市場予想 137億80百万ドル)
・EPS 1.76ドル(市場予想 1.47ドル)
…だったので、まちまち(売上×EPS〇)でした。
フェイスブックの月間アクティブユーザー数は22億71百万人です。
世界人口は約75億人なので、これからのユーザー数の増加は見込めなさそうですね。
フェイスブックは、これからユーザー数あたりの収益を上げる必要があります。
Average Revenue per User(ARPU)はこちらです。
ARPUは、1契約あたりの売上高です。
米国・カナダがダントツのドル箱となっています。
他の地域には、今後の伸び余地がありそうですね。
フェイスブックの営業利益率は42%です。
セキュリティ対策にコストをかけたので、利益率はどんどん下がっています。
情報流出が相次いでいるので、仕方ないですね。
コストが増加しても、利益率は42%を維持しています。
現在、フェイスブックで勢いがあるのは、インスタグラムです。
インスタグラムの月間アクティブユーザー数は10億人を超えています。
2016年に開始した『ストーリーズ機能』が大人気なので、しばらくインスタグラムのユーザー数は伸びていくと思います。
フェイスブックのユーザー数が鈍化しても、インスタグラムのユーザー数が伸びていくでしょうね。
まだまだフェイスブックの成長には期待しても良いと考えています。
アマゾンの決算
10月26日、アマゾンは引け後に第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 565億7,600万ドル(市場予想 571億ドル)
・EPS 5.75ドル(市場予想 3.14ドル)
…だったので、まちまち(売上×EPS〇)でした。
アマゾンの売上高はこちらです。
あまり売上高に伸びは感じません。
一方で、利益は順調に伸びています。
純利益は28億83百万ドルまで増加していますね。
アマゾンの利益が伸びているのは、クラウドサービスの『AWS』のおかげです。
AWSは利益率も高いので、利益にしっかりと貢献しています。
決算を発表して以降、株価は下落しています。
次回の決算(第4四半期)の売上・利益見通しが予想に届かなかったことも嫌気されています。
私が気になるのは「アマゾンが従業員の最低賃金を時給15ドルへ引き上げる」と発表していることです。
せっかく順調に利益が上がってきているのに、利益が鈍化する可能性がありますね。
私の中でアマゾンは『とても良い会社』から『良い会社』に格下げしたという感じです。
アップルの決算
11月2日、アップルは第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 629億ドル(市場予想615億70百万ドル)
・EPS 2.91ドル(市場予想2.78ドル)
…だったので、予想を上回る内容(売上〇EPS〇)でした。
今回の決算では、売上高も利益も過去最高の数字を更新しました。
しかし、決算を受けて翌日の株価は-6.63%の下落となりました。
今回の決算で、株価が下落した理由は…
・iPhoneの販売台数が市場予想より少なかったこと
・次回の決算からiPhoneの販売台数の発表を止めること
iPhoneの販売台数が市場予想に届かなかったため、株価が下落しました。
私はiPhoneの価格が高くなっているので、販売台数が落ちるのは当然だと考えています。
市場関係者がここまでiPhoneに気がかりなのは、アップルの収益がiPhoneに依存しているからです。
私は、今回のアップルの決算内容は悪くないと考えています。
会社側が、次回の決算見通しに弱気なことは気になりますが、そんなに気にすることはないと考えています。
ネットフリックスの決算
10月17日、ネットフリックスは第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 39億9,937万ドル(市場予想 40億ドル)
・EPS 0.89ドル(市場予想0.68ドル)
…だったので、まちまち(売上×EPS〇)でした。
数字だけみると、イマイチですね。
しかし、決算を受けて株価は上昇しています。
全世界の契約者数は、予想を上回り696万人となりました。
これで全世界の契約者数は1億3,700万人です。
日本の人口よりも、多くの契約者数を抱えているのはスゴイですね。
アルファベットの決算
10月26日、アルファベットが第3四半期の決算を発表しました。
・売上高 337億4,000万ドル(市場予想 340億40百万ドル)
・EPS 13.06ドル(市場予想 10.42ドル)
…だったので、まちまち(売上×EPS〇)でした。
決算をみると、グーグルが広告の提携先に支払うコスト(TAC)が増加しています。
TACは検索エンジンを使ってもらうために、アップルなどの提携先に支払っているコストのことです。
1クリックあたりの単価は28%減少しています。
クリック単価が下がり続けているのが気になりますね。
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
FAANGの決算をまとめました。
銘柄 (決算発表日) |
売上高 | EPS | 発表後の株価 |
フェイスブック | 〇 | × | +3.8% |
アマゾン | × | 〇 | -7.8% |
アップル | 〇 | 〇 | -6.63% |
ネットフリックス | × | 〇 | +5.3% |
アルファベット | × | 〇 | -1.8% |
※予想上回る…〇、予想下回る…×
今回のFAANGの決算は、どれもイマイチでした。
しかし、個人的にアップルの決算内容は良いと考えています。
今回のアップルの決算は、iPhoneの販売台数が市場予想に届かなかったことが嫌気されました。
さらに、iPhoneの販売台数を今後は公表しないと明らかにしました。
その2つのことがネガティブに作用して、発表後の株価は-6.63%でした。
私は、今回のアップルの決算は”むしろ良かった”と考えています。
今回のアップルの決算をみると、売上も利益も過去最高の水準です。
販売台数が予想を下回ったことは、そんなに重要ではありません。
iPhoneの価格が上がっているので、『機種変更する人が減る』⇒『販売台数が減る』というのは当たり前の流れだと思います。
今回の決算結果をみると…
FAANGの決算内容はどれも悪いものでした。
しかし、個人的にはアップルは良かったと考えています。
現在の相場もそんなに弱気になることはないでしょうね。
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