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フォード・モーター(Ford Motor)
フォード・モーター(Ford Motor)は、”自動車王”ヘンリー・フォード氏が創業した自動車メーカーです。
ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラー(現 フィアット・クライスラー・オートモービルズ)と並ぶ米国の3大自動車メーカー(ビッグスリー)の1社です。
フォードは”フォードブランド”だけでなく、”リンカーン”や”マスタング”などの自動車ブランドも有しています。
しかし、2000年代に入ると経営不振となったため、”ジャガー”や”ランドローバー”、”マツダ”などのブランドも手放しています。
ちなみに、2016年には日本からも撤退しました。
ブランドと地域を絞って、復活を狙っています。
フォードといえば、創業者の自動車王・ヘンリーフォードですね。
実は、フォード氏はフォード社を設立するまでに、2度も自動車会社を倒産させており、かなりの苦労人です。
1903年にフォード・モーターが設立された当時、自動車は高価で庶民の手に届く代物ではありませんでした。
高価だった自動車を”庶民でも買えるものにした”のは、フォード氏の大きな功績です。
よく誤解している人がいますが、フォードは自動車を発明したわけではありません。
フォードの功績は、お金持ちしか持つことをできなかった自動車を大量生産によって、大衆の手に届く値段まで下げたことです。
ちなみに、ガソリン車を発明したのはドイツ人のゴットリープ・ダイムラー氏もしくはドイツ人のカール・ベンツといわれています。
ガソリン車の発明はドイツの手でおこなわれ、大量生産はアメリカのフォードによっておこなわれたことになります。
直近の決算
2021年04月28日(金)の引け後、フォード・モーターが2021年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…362億28百万ドル(前年同期比5.8%増)
純利益
…32億62百万ドル(前年同期は19億93百万ドルの赤字)
EPS
…0.89ドル
市場予想では、売上高322億30百万ドル EPS 0.21ドルだったので、予想を上回る内容でした。
半導体不足のため、生産台数が大きく減る見込みと発表しました。
決算を受けて、株価は時間外で-2.7%程度で推移しています。
直近の株価
直近1年間の株価チャートはこちらです(2021年05月04日終値)。
フォード株価:+134.8%
S&P500指数:+47.5%
直近5年間の株価チャートはこちらです(2021年05月04日終値)。
フォード株価:-15.1%
S&P500指数:+103.8%
事業別売上高
フォード・モーター(Ford Motor)の事業別売上高はこちらです(2019年12月期)。
自動車部門
(Automotive)
…1,435億99百万ドル
モビリティ部門
(Mobility)
…41百万ドル
クレジット部門
(Ford Credit)
…122億60百万ドル
地域別売上高
フォード・モーター(Ford Motor)の地域別売上高はこちらです(2019年12月期)。
米国
(United States)
…987億29百万ドル(前年同期比1.2%増)
カナダ
(Canada)
…108億55百万ドル(前年同期比3.0%増)
英国
(United Kingdom)
…88億99百万ドル(前年同期比8.3%減)
ドイツ
(Germany)
…79億30百万ドル(前年同期比0.5%増)
その他
(All other)
…294億87百万ドル(前年同期比14.9%減)
決算
フォード・モーター(Ford Motor)の決算はこちらです(2019年12月期)。
売上高
…1,559億ドル(前年同期比2.8%減)
純利益
…47百万ドル(前年同期比98.7%減)
営業利益率
…0.4%
EPS
…0.01ドル
BPS
…8.92ドル
営業キャッシュフロー
…176億39百万ドル
フリーキャッシュフロー
…100億7百万ドル
売上高・純利益
フォード・モーター(Ford Motor)の業績はこちらです。
(青色:売上高/赤色:純利益)
営業利益率
フォード・モーター(Ford Motor)の営業利益率は、0.4%です(2019年12月期)。
EPS(1株あたりの利益)
フォード・モーター(Ford Motor)のEPS(1株あたりの利益)はこちらです。
BPS(1株あたりの純資産)
フォード・モーター(Ford Motor)のBPS(1株あたりの純資産)はこちらです。
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
フォード・モーター(Ford Motor)のキャッシュフローはこちらです。
(青色:営業CF/赤色:フリーCF)
配当
フォード・モーター(Ford Motor)の1株あたりの配当はこちらです。
配当性向
フォード・モーター(Ford Motor)の配当性向はこちらです。
配当性向は、純利益の中から、配当金をどのくらい払っているかを%(パーセンテージ)で表したものです。
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
・フォードは、”自動車王ヘンリー・フォード”が創業した企業
・ブランドと地域を絞って事業展開している
・フォードは、庶民にも手が届く自動車を開発した初の企業
・2000年代に入り、経営不振のためジャガーやランドローバーは手放す
フォード・モーターは、世界的な自動車会社です。
数多くのブランドや地域で事業展開していましたが、ここ数年間で地域もブランドもしぼって集中的に展開するようになりました。
昔のような勢いはありませんが、”フォード”や”ジャガー”、”ランドローバー”などのブランド力は健在です。
過去の決算
2020年第4四半期の決算
2021年02月04日(木)の引け後、フォード・モーターが2020年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…360億ドル(前年同期比9.3%減)
純損失
…28億ドルの赤字(前年同期は17億ドルの赤字)
EPS
…0.34ドル
市場予想では、売上高338億90百万ドル EPS ▲0.07ドルだったので、予想を上回る内容でした。
通期でも赤字に転落しています。
決算を受けて、株価は時間外で+2.7%程度で推移しています。
2020年第3四半期の決算
2020年10月28日(水)の引け後、フォード・モーターが2020年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…375億1百万ドル(前年同期比1.4%増)
純利益
…23億85百万ドル(前年同期比5.6倍)
EPS
…0.65ドル
市場予想では、売上高328億60百万ドル EPS 0.16ドルだったので、予想を上回る内容でした。
利益率の高いピックアップトラックの販売が大きく伸びたので、増益決算となりました。
決算を受けて、株価は時間外に+4.4%程度で推移しています。
2020年第2四半期の決算
2020年7月31日(金)の寄付き前、フォード・モーターが2020年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…193億71百万ドル(前年同期比50.1%減)
純利益
…11億17百万ドル(前年同期比7.5倍)
EPS
…△0.35ドル
市場予想では、売上高159億50百万ドル EPS △1.17ドルだったので予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は△2.60%で引けました。
2019年第4四半期の決算
2020年2月4日(火)の引け後、フォード・モーターが2019年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…397億ドル(前年同期比5.0%減)
純損失
…17億ドルの赤字(前年同期は1億ドルの赤字)
EPS
…0.12ドル
市場予想では、売上高364億90百万ドル EPS 0.15ドルだったので、まちまちでした。
ピックアップトラックや電気自動車の新型車のための費用がかかり、市場を下回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で -9.1%程度で推移しています。
2019年第2四半期の決算
2019年7月24日(水)の引け後、フォードが2019年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…388億53百万ドル(前年同期比0.2%減)
純利益
…1億48百万ドル(前年同期比86.1%減)
EPS
…0.32ドル
市場予想は、売上高350億70百万ドル EPS 0.31ドルだったので、予想を上回る内容でした。
グローバル販売台数は9%減となりました。
欧州や南米のリストラ費用がかさみ、大きな減益決算でした。
決算を受けて、株価は時間外で-5.8%で推移しています。
2019年第1四半期の決算
2019年4月25日(木)の引け後、フォードは2019年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…403億42百万ドル(前年同期比3.9%減)
純利益
…11億46百万ドル(前年同期比34.0%減)
EPS
…0.44ドル
市場予想は、売上高370億80百万ドル EPS 0.27ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は時間外で+7.0%程度で推移しています。
備考
関連資料
フォードモーター:『公式HP』
フォードモーター:『Annual Report』
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