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アクセンチュア(Accenture)
アクセンチュア(Accenture)は、世界120ヶ国以上で事業を展開している総合コンサルティング企業です。
米国を代表する『Fortune Global 500』の4分の3を超える企業を顧客としています。
世界的な大企業に深く入り込んで、安定した収益をあげている企業です。
アクセンチュアは、以下の5つの領域で事業を展開しています。
1. ストラテジー
2. コンサルティング
3. デジタル
4. テクノロジー
5. オペレーションズ
アクセンチュアはコンサルティング企業のイメージが強いと思います。
実は、アクセンチュアが得意としているものは”コンサルティング”よりも”ITシステムの構築や運用”です。
現在はIBMがITシステムの世界最大手の企業です。
しかし、今後数年のうちにアクセンチュアが世界最大手のITシステム企業に成長する可能性があります。
アクセンチュアは、他のコンサルティング企業と比較すると、”ITシステム構築・運用”について圧倒的な強みがあります。
普通のコンサルティング企業は、顧客から請け負ったシステム案件を外注しています。
しかし、アクセンチュアは外注せずに”自社”で請け負います。
そのため、コンサルの上流から下流までワンストックで対応できます。
外注せずに自社でおこなうことで、高い利益を計上することができています。
アクセンチュアには、約43万人の従業員がいます。
実は43万人の従業員のうち、インド人が約15万人を占めています。
人件費の低いインドの技術者をうまく活用することで、システム構築などの業務も自社でおこなうことができているようです。
アクセンチュアは、日本でもコンサルティング業務をおこなっています。
ファーストリテイリングやカルビー、第一生命、エーザイのような大企業で着実に実績を積み上げています。
アクセンチュアは、顧客の言いなりになるコンサルティング企業ではありません。
ガンガン突き付けてくるアクセンチュアのスタイルは、日本に馴染まない部分はあると思います(偏見かなぁ…)。
しかし、日本で上手く事業展開できているようですね。
現在、アクセンチュアは以下の3つの分野に注力しています。
1. デジタル
2. クラウド
3. セキュリティ
アクセンチュアは、上の3つの分野を『the New』と名付けて、巨額の投資をおこなっています。
アクセンチュアの最大のリスクは、提供しているITシステムがコモディティー化することです。
そのため、常に高い付加価値の付くサービスを提供する必要があります。
現在は「the New」の取り組みがうまくいってます。
しかし、投資する対象を間違えると事業が傾く可能性もありますね。
直近の決算
2021年09月23日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2021年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…134億1,928万ドル(前年同期比23.8%増)
純利益
…14億1,624万ドル(前年同期比10.0%増)
EPS
…2.20ドル
直近の株価
直近1年間の株価はこちらです(2021年10月22日終値)。
アクセンチュア株価:+54.0%
S&P500指数:+31.3%
直近5年間の株価はこちらです(2021年10月22日終値)。
アクセンチュア株価:+206.1%
S&P500指数:+112.5%
事業
アクセンチュア(Accenture)の事業別売上高はこちらです(2019年12月期)。
コミュニケーション・メディア・テクノロジー
(Communications, Media & Technology)
…87億57百万ドル(前年同期比6.4%増)
金融サービス
(Financial Services)
…84億94百万ドル(前年同期比0.8%減)
ヘルス&公共サービス
(Health & Public Service)
…71億61百万ドル(前年同期比4.1%増)
製品
(Products)
…120億5百万ドル(前年同期比5.9%増)
リソース
(Resources)
…67億72百万ドル(前年同期比14.0%増)
その他
(Other)
…26百万ドル(前年同期比33.3%減)
地域別の売上高
アクセンチュア(Accenture)の地域別売上高はこちらです(2019年12月期)。
北米
(North America)
…199億86百万ドル(前年同期比8.3%増)
欧州
(Europe)
…146億81百万ドル(前年同期比0.4%増)
成長マーケット国
(Growth Markets)
…85億48百万ドル(前年同期比8.1%増)
サービス別の売上高
アクセンチュア(Accenture)のサービス別売上高はこちらです(2019年12月期)。
コンサルティング
(Consulting)
…241億77百万ドル(前年同期比5.2%増)
アウトソーシング
(Outsourcing)
…190億38百万ドル(前年同期比5.7%増)
決算
直近のアクセンチュア(Accenture)の決算はこちらです(2019年12月期)。
売上高
…432億15百万ドル(前年同期比3.9%増)
純利益
…47億79百万ドル(前年同期比17.7%増)
営業利益率
…14.6%
EPS
…7.36ドル
BPS
…21.59ドル
営業キャッシュフロー
…66億27百万ドル
フリーキャッシュフロー
…60億28百万ドル
売上高・純利益
アクセンチュア(Accenture)の売上高・純利益はこちらです。
(青色:売上高/赤色:純利益)
営業利益率
アクセンチュア(Accenture)の営業利益率は、14.6%です(2019年8月期)。
EPS(1株あたりの利益)
アクセンチュア(Accenture)のEPS(1株あたりの利益)はこちらです。
BPS(1株あたりの純資産)
アクセンチュア(Accenture)のBPS(1株あたりの純資産)はこちらです。
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
アクセンチュア(Accenture)のキャッシュフローはこちらです。
(青色:営業CF/赤色:フリーCF)
配当
アクセンチュア(Accenture)の1株あたりの配当はこちらです。
配当性向
アクセンチュア(Accenture)の配当性向はこちらです。
配当性向は、純利益の中から、配当金をどのくらい払っているかを%(パーセンテージ)で表したものです。
今回のまとめ
今回の記事のポイントはこちらです。
“Fortune Global 500″の4分の3以上の企業が顧客
他のコンサルとちがって、ITシステムに強み
デジタル、クラウド、セキュリティに注力する戦略をとっている
業績も株価も安定している企業
アクセンチュアは、世界120ヶ国以上でコンサルてぃんぐ業務をおこなっています。
コンサルティングのイメージが強いですが、得意なモノは”IT”です。
特にITシステムの導入・運用は上手で、安定的な収益を稼いでいます。
業績が安定しているので、株価も安定して推移しているイメージがある企業のひとつです。
過去の決算
2021年第3四半期の決算
2021年06月24日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2021年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…132億6,379万ドル(前年同期比20.7%増)
純利益
…15億4,942万ドル(前年同期比26.2%増)
EPS
…2.40ドル
2021年第2四半期の決算
2021年03月18日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2021年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…120億8,812万ドル(前年同期比8.5%増)
純利益
…14億4,085万ドル(前年同期比16.7%増)
EPS
…2.03ドル
市場予想では、売上高118億30百万ドル EPS 1.9ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+0.99%で引けました。
2021年第1四半期の決算
2020年12月17日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2021年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…117億6,218万ドル(前年同期比3.5%増)
純利益
…15億27万ドル(前年同期比10.6%増)
EPS
…2.17ドル
2020年第4四半期の決算
2020年9月24日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2020年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…108億3,527万ドル(前年同期比2.0%減)
純利益
…12億8,792万ドル(前年同期比13.9%増)
EPS
…1.70ドル
市場予想では、売上高109億10百万ドル EPS 1.73ドルだったので、予想を下回る内容でした。
コロナウイルスの影響で、コスト削減のあおりを受けているようです。
決算を受けて、株価はマイナス7.04%で引けました。
2020年第3四半期の決算
2020年6月25日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2020年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…109億9,130万ドル(前年同期比1.0%減)
純利益
…12億2,820万ドル(前年同期比1.7%減)
EPS
…1.90ドル
市場予想では、売上高108億70百万ドル EPS 1.85ドルだったので、予想を上回る内容でした。
決算を受けて、株価は+7.67%で引けました。
2020年第2四半期の決算
2020年3月19日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2020年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…111億4,150万ドル(前年同期比6.6%増)
純利益
…12億3,474万ドル(前年同期比9.8%増)
EPS
…1.91ドル
2020年第1四半期の決算
2019年12月19日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2020年第1四半期の決算を発表しました。
売上高
…113億5,895万ドル(前年同期比7.1%増)
純利益
…13億5,696万ドル(前年同期比6.5%増)
EPS
…2.09ドル
2019年第4四半期の決算
2019年9月26日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2019年第4四半期の決算を発表しました。
売上高
…110億5,565万ドル(前年同期比5.3%増)
純利益
…11億3,042万ドル(前年同期比9.8%増)
EPS
…1.74ドル
市場予想は、売上高110億80百万ドル EPS 1.71ドルだったので、まちまちでした。
ドル高や米中貿易の影響で発表した弱気の業績見通しが嫌気されています。
2019年第3四半期の決算
2019年6月27日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2019年第3四半期の決算を発表しました。
売上高
…110億9,968万ドル(前年同期比3.8%増)
純利益
…12億4,951万ドル(前年同期比19.8%増)
EPS
…1.93ドル
2019年第2四半期の決算
2019年3月28日(木)の寄付き前、アクセンチュアが2019年第2四半期の決算を発表しました。
売上高
…104億5,412万ドル(前年同期比5.5%増)
純利益
…11億2,444万ドル(前年同期比30.2%増)
EPS
…1.73ドル
市場予想は、売上高103億ドル EPS 1.57ドルだったので、予想を上回る内容でした。
好調な決算を受けて、株価は+5.20%で引けました。
2019年第1四半期
2018年12月20日(木)の寄付き前、アクセンチュアは2019年第1四半期の決算を発表しました。
・売上高 106億554万ドル(前年同期比7.3%増)
・純利益 12億7,472万ドル(前年同期比13.4%増)
・EPS 1.96ドル
市場予想は 売上高105億20百万ドル EPS 1.86ドルだったので、予想を上回る内容でした。
為替レートが約4%の売上減少になる可能性が嫌気されています。
決算を受けて、株価は-4.94%と大きく下落しました。
備考
関連資料
アクセンチュア:『公式HP』
アクセンチュア:『Annual Report』
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