この投資信託はやめておけ!リスト

投資信託を購入する前のチェックリスト

今回は「投資信託を買おう」と考えている人に向けて書いた記事です。
対面証券会社で人気となっている投資信託の中でも「この投資信託はやめておいた方がいいな」と思うものも少なくありません。

自分のお金を守るのは証券会社ではなくて、“自分”だということをぜひ認識してほしいと思います。
今回は「これは最低限チェックすべきだな」と思う項目を並べました。
特に普段、対面証券会社で取引している投資家にチェックしてほしいと思います。

シャープレシオをチェックしよう

まず「この投資信託を買おうかな」と考えたら、真っ先にチェックしてほしいのが『シャープレシオ』です。
シャープレシオの説明は、SMBC日興証券の公式HPに上手な説明が載っているので引用します。

シャープレシオとは、リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測るもので、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味します。
SMBC日興証券:『シャープレシオ(用語集)』より引用

ひと言で説明すると、シャープレシオとは「1リスクあたりのリターンの数字」のことです。
当然、数字が大きい方が良い商品ということになります。
例えば、シャープレシオ0.5の投資信託Aとシャープレシオ1.0の投資信託Bがあったとします。
もし投資信託AとBで同じリスクをとった場合、Bの投資信託の方のパフォーマンスが良いということになります。

シャープレシオが低い投資信託は、『リスクをとっているのにリターンの小さい投資信託』になります。

ひとつ注意してほしいのは、シャープレシオはあくまでも今までのパフォーマンスの結果ということです。
「過去に安全だった」からといって、「将来のパフォーマンスが良い」ということにはなりません。
しかし、長期で投資信託を保有する場合は、直近1年間で『シャープレシオ1』は超えていてほしいですね

ただ、『シャープレシオが高ければ高いほど良い商品だ』という判断はしない方が良いと思います。
『高いシャープレシオの商品を探す』のではなく、『低いシャープレシオの商品を投資対象から外す』という視点で判断した方が良いと思います。

まずは、あなたが投資を考えている投資信託のシャープレシオの数字を調べてください。
投資信託のシャープレシオが“1”よりも低い場合、運用が下手な可能性があるので、気を付けてください(アクティブ投信の場合)。
※大型投信でも0.6~0.8は最低ほしいところですね。

ちなみにシャープレシオの数式はこちらです。
『モーニングスター』や『日経新聞』、『Yahoo!ファイナンス』には必ずシャープレシオの数字が載っているので、数式の意味が分からなくても問題ないです。
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『あなたが投資しようとしている投資信託のシャープレシオが低ければ、やめておいた方が良いかもしれませんね』

新商品には気を付けよう

私は「新規で設定された投資信託に投資するのはやめた方が良い」と考えています。

対面証券会社で取引している人たちの中で、新しく設定された投資信託を勧められた経験をもつ人は多いと思います。
新しく設定した投資信託をたくさん販売することは、証券会社にとって非常に重要なことです。
証券会社の営業力をアピール際に「どれだけ新規で設定された投資信託をさばけるか」というものがあります。
証券会社は新しい投資信託を大量に販売することで、運用会社に『ウチにはこれだけ新しい投資信託をさばく営業力がありますよ』とアピールすることができます。
そのため、どの証券会社も新規で設定された投資信託の販売には力を入れています。

証券会社が新しい投資信託の販売に力を入れるということは、各営業マンには重いノルマが課されることになります。
最近では“販売ノルマ”ではなく、“目標数字”と呼ぶようですね。
呼び方をかえても、“ノルマ”は“ノルマ”です。

営業マンは誰しも「ノルマは早めに消化したい」と考えています。
そのため、全力で営業をかけてくる可能性がありますね。
私は投資信託で、「新商品」だけは買わない方が良いと考えています

新しく募集が開始された投資信託は、“過去の運用実績がまったくありません”
運用の実績がないということは、“海のものとも山のものともつかない新人”ということになります。
運用実績のない“新人”に大事なお金を任せる人はいませんね。
そのため私は、できる限り“どういう運用をしてきたかわかる投資信託”に投資する方が良いと考えています。

『あなたが投資しようと考えている商品が新商品かどうかは、必ずチェックしましょう』

購入手数料は支払わない

私は「購入手数料を支払わない」ことも大切だと考えています。

例えば、購入手数料が3%の投資信託を購入する場合を考えましょう。
100万円の投資信託を購入すると、その時点で3万円の手数料がまず引かれることになります。
私は、投資の世界で3%の収益を取りにいく大変さがよく分かっています。
そのため、基本的には手数料のかからない方法で投資信託を購入するようにしましょう。

現在では、国内株式系でも海外株式系でも海外債券系でも同じような投資信託で、手数料がかからない投資信託は必ずあると思います。
楽天証券だけでも、ノーロード投信(購入時手数料が無料)は1,000本超えているので、手数料のかからない商品の中から選びましょう。

『あなたが投資しようと考えている投資信託に購入時手数料がかかるであれば、他の商品にした方が良いかもしれません』

信託報酬をチェックしよう

コストを考えるときに、信託報酬を確認するようにしましょう。
購入時手数料をチェックする人は多いですが、信託報酬を見逃している人は結構多いと思います。

投資信託には3つの手数料(コスト)があります。
・購入するとき…販売時手数料(購入時手数料)
・保有しているとき…信託報酬
・売却するとき…信託財産留保額

上記の販売手数料と信託財産留保額は、売買する際に1度だけかかる費用です。
信託報酬は“保有期間中にずっと発生しているコスト”になります。
信託報酬は、他のコストに比べて地味なのであまり意識しない人が多いですが、“できる限り少ない数字”の商品を選びましょう。
信託報酬が1.1%以上あるものは、“コストの高い投資信託だな”という意識をもつようにしましょう。

『あなたが投資しようと考えている投資信託の信託報酬もチェックしましょう』

1度に購入する必要はない

私は「投資信託を購入する際に一気に購入しない」ことが大切だと思います。

投資信託の基準価額は株価と同じように毎日動くものです。
基準価額が下がった際に1度に購入したい気持ちはわかります。
ただ株と違ってすぐ売却するものではないので、資金を3~5分割にして徐々に購入していくことがオススメです。

『投資信託は3~5分割にして、徐々に購入するようにしましょう』

毎月分配型の投資信託に気を付けて

私は「毎月分配型の投資信託には気を付けた方が良い」と考えています。

投資信託の中には、毎月分配金をだすものがあります。
毎月分配型投信は「分配金を毎月受け取ることができる」ため、非常に人気が高いです。
分配金を毎月受け取るということは、毎月決算をして一部を利益確定していることと同じ意味です。

毎月分配投信メリットをあえて言うと、毎月決算をして利益の一部を確定していることです。
相場が下落局面にある場合は、少しずつ利益確定しておいた方が良い場合もあります

毎月分配投信デメリットは、何といっても毎月分配金を支払うことです。
分配金を毎月支払うということは、投信元本を利益確定して外に出すということになります。
投資信託の分配金は預貯金の利息とはちがい、投資信託の純資産の中から支払われます。
そのため、分配金が支払われることによって、投資信託で運用している部分のお金が減ってしまいます。
運用するお金がどんどん減っていることに注意しなくてはいけませんね
健全に運用するのであれば、分配金を出さない投資信託の方がオススメです。

『あなたの購入しようとしている投資信託が毎月分配型投信なら、他のタイプの投資信託がオススメです』

相場の平均と比較しよう

あなたが購入しようと考えている投資信託を、その投資対象の平均パフォーマンスと比較してみましょう

例えば“日本株”の投資信託であれば、日経平均のパフォーマンスと比較しましょう。
投資する商品が『日経225インデックスファンド』だとしても、単純に225銘柄を組み入れるわけではありません
運用会社によって組み入れる銘柄や比率が違うので、日経225のインデックスファンドでもパフォーマンスがちがいます。

『あなたの投資しようと考えている投資信託が、相場の平均パフォーマンスを上回れているかチェックしましょう』

今回のまとめ

今回は「投資信託を買おう」と考えている人に向けて書いた記事です。
1度、投資を決める前に冷静になって「本当に投資しても良いのか」考えてみてください。

上記のようなパフォーマンスの悪い投資信託を購入してしまった人がいたら、「誰にその商品を提案された」かは忘れずに覚えておいてください
今後、その商品を提案した人の言うことは聞かない方が良いかもしれませんね。

投資信託を購入する前に『その投資信託の過去の実績』『コスト』『シャープレシオ』の3つは、必ずチェックするようにした方が良いと思います。