投資信託

投資信託は儲かるの?金融機関ランキング(KPI)

投資信託は儲かるの?金融機関ランキング(KPI)

投資パンダ
金融庁は、投資家が金融機関を選ぶ目安となる「KPI」を公表しました。
KPI」とは『投資信託を購入した投資家の何割が得or損したのか可視化できる指標』です。
この指標をみると、その金融機関で投資信託を購入した投資家の損益が分かりやすく判断できます。

現在、どの金融機関も…

・顧客第一主義
・お客様本位の営業
・フィデューシャリー・デューティー

…を掲げています。
本当でしょうか?

実際に顧客本位の営業活動がされているかチェックしましょう。
今回の金融庁の基準のKPIはこちらです。
※2018年3月末時点のパフォーマンスになります。
※預かり残高上位20商品が対象となっています。

金融機関 含み益の割合 含み損の割合
コモンズ投信 97.7% 2.3%
レオス(ひふみ) 91.0% 9.0%
セゾン投信 84.9% 15.1%
野村證券 77.0% 23.0%
SMBC日興 67.0% 33.0%
みずほ証券 66.0% 34.0%
SBI証券 64.7% 35.3%
マネックス証券 64.2% 35.8%
楽天証券 62.9% 37.1%
大和証券 60.7% 39.3%
三井住友銀行 60.0% 40.0%
三菱UFJ銀行 58.0% 42.0%
みずほ銀行 54.0% 46.0%
三菱UFJモルガンスタンレー 44.0% 56.0%

金融機関によって、差が激しいです。
コモンズ投信のKPI 97.7%はすごいですね。
カンタンに説明すると“コモンズ投信で投資信託を購入した97.7%の顧客がプラスとなっている”ということです。
ほとんどの顧客が利益になっているということです。

一方、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のKPI 44%はちょっと問題ですね。
“三菱UFJモルガンスタンレー証券で投資信託を購入した44%の顧客がプラスとなっている”ということです。
50%が割れた金融機関は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券だけです。
このパフォーマンスで「顧客本位の営業がおこなわれている」とはいえませんね。

それにメガバンクのパフォーマンスが3社とも悪いのも気になります。
毎月分配の投資信託が多いことが、パフォーマンスの足を引っ張ったと思います。
パフォーマンスの悪い金融機関で取引している人は、投資信託を購入する際は慎重になりましょう。

※2018年3月末時点のパフォーマンスになります。
※預かり残高上位20商品が対象となっています。

個別の金融機関のパフォーマンス(KPI)を比較

コモンズ投信


今回のランキングでダントツの1位はコモンズ投信です。
コモンズ投信で運用している顧客の97.7%はプラスとなっています(2018年3月末時点)。
※下の図の赤枠の中が含み益
“実際に顧客が儲かっている”のは、コモンズ投信などの独立系運用会社のようですね。
コモンズ投信の運用している投信は『コモンズ30ファンド』と『ザ・2020ビジョン』の2本になります。
コモンズ投信 KPI
顧客の97.7%がプラスになっているのは驚異的ですね。
公式HPはこちらです。
コモンズ投信:『ファンドの紹介』

レオスキャピタル(ひふみ投信)

今回のランキングの2位はレオスキャピタルです。
レオスキャピタルは『ひふみプラス』や『ひふみ投信』、『ひふみ年金』を運用している運用会社です。
レオスキャピタルで運用している顧客の91%はプラスとなっています(2018年3月末)。
※下の図の赤枠の中が含み益
ひふみ投信 KPI
ひふみプラスの純資産総額は6,400億円を超えるなど、好調ですね。
公式HPはこちらです。
レオスキャピタル:『公式HP』

ひふみ系の投資信託を購入する際は、手数料のかからない”ひふみ投信”を購入するようにしましょう。
レオスのひふみ投信

セゾン投信

今回のランキングの第3位はセゾン投信です。
セゾン投信は『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』と『セゾン資産形成の達人ファンド』の2本を運用しています。
セゾン投信で運用している顧客の84.9%はプラスとなっています(2018年3月末)。
※下の図の赤枠の中が含み益
セゾン投信 KPI
セゾン投信は“市場の動きの予想はおこなわない”という独自の運用手法をとっています。
独自の運用手法が上手くいっているようですね。
公式HPはこちらです。
セゾン投信:『ファンドの紹介』

野村證券

今回のランキングの第4位は野村證券です。
大手の対面証券会社では、野村證券がトップでした。
野村證券で運用している顧客の77%はプラスとなっています(2018年3月末)。
※下の図の赤枠の中が含み益
野村證券 KPI
野村證券は国内最大手の証券会社です。
もう投資信託の回転売買(売ったり買ったりを繰り返すこと)で稼いでいるわけではないようですね。

SMBC日興証券

SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループの中核証券会社としても有名ですね。
そのため、銀行系の証券会社になります。
SMBC日興証券で運用している顧客の67%はプラスとなっています(2018年3月末)。
※下の図の赤枠の中が含み益
SMBC日興証券 KPI

みずほ証券

みずほ証券は、みずほフィナンシャルグループの中核証券会社です。
グループには銀行や信託銀行もあります。
KPIをみると、みずほ証券で運用している顧客の66%はプラスとなっています。
※ファンドラップは省きました。
※下の図の赤枠の中が含み益
みずほ証券 KPI

SBI証券

SBI証券は、国内最大手のネット証券です。
KPIをみると、SBI証券で運用している顧客の64.7%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
SBI証券 KPI
SBI証券のようなネット証券にはノーロード(手数料なし)で購入できる投資信託がそろっています。

マネックス証券

マネックス証券は、米国株に強みをもっているネット証券です。
KPIをみると、マネックス証券で運用している顧客の64.2%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
マネックス証券 KPI
マネックス証券のようなネット証券にはノーロード(手数料なし)で購入できる投資信託がそろっています。

楽天証券

楽天証券は、楽天グループの中核証券会社です。
KPIをみると、楽天証券で運用している顧客の62.9%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
楽天証券
楽天証券のようなネット証券にはノーロード(手数料なし)で購入できる投資信託がそろっています。

大和証券

大和証券は、対面証券では野村證券に次ぐ規模の証券会社です。
KPIをみると、大和証券で運用している顧客の60.7%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
大和証券 KPI

三井住友銀行

三井住友銀行は、メガバンクの一角を占める大手銀行です。
KPIをみると、三井住友銀行で運用している顧客の60.0%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
三井住友銀行 KPI

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は、国内最大手のメガバンクです。
KPIをみると、三菱UFJ銀行で運用している顧客の58%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
三菱UFJ銀行 KPI

みずほ銀行

みずほ銀行は、みずほフィナンシャルグループのメガバンクです。
KPIをみると、みずほ銀行で運用している顧客の54%はプラスとなっています。
※下の図の赤枠の中が含み益
みずほ銀行 KPI

三菱UFJモルガンスタンレー証券

三菱UFJモルガンスタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャルグループの中核証券会社です。
KPIをみると、三菱UFJモルガンスタンレー証券で運用している顧客の44%はプラスとなっています。
野村證券が77%なのに対して、三菱UFJモルガンスタンレー証券の44%はかなり低い印象ですね。
※下の図の赤枠の中が含み益
三菱UFJモルガンスタンレー証券 KPI

今回のまとめ


今回は、金融庁の『共通KPI』を利用して金融機関別のパフォーマンスを比較しました。
コモンズ投信のパフォーマンスは素晴らしいですね。
上位3位の運用会社の商品をみても、いずれも良心的な商品設計となっています。
投資信託を購入するなら独立系の運用会社が良いのかもしれませんね。
専門で投資信託の運用をおこなっている運用会社は、“顧客を儲けさせる”ことに重点を置いているので好感がもてます。

残念なことに、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のパフォーマンスは著しく悪いですね。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の上位20銘柄はこちらです。
毎月分配型の投資信託が多いような感じがします。
“リスク”のわりに“リターン”の数字が悪いので、ある意味では当たり前の結果かもしれません。
三菱UFJモルガンスタンレー証券 上位20銘柄
パフォーマンスの悪い金融機関で投資信託を購入する際は、慎重になって考えるようにしましょう。

あくまでも今回の『共通KPI』は…

・2018年3月末時点
・預かり残高上位20商品
・設定から5年以上の投信

の投資信託で比較しています。
さらに利益が出て売却した顧客の数字が入っていないので、そのことも考慮しておきましょう。

過去には“コモンズ投信”と“ひふみ投信”、“国内29行”、“ネット証券4社”の共通KPIを比較してみました。

コモンズ投信
コモンズ投信の運用は上手いの?共通KPIを比較コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンの2つのファンドを運用しているコモンズ投信が投資信託の共通KPIを発表しました。コモンズ投信とひふみ投信、銀行29行、ネット証券4社のKPIを比較してみました。...

関連資料

コモンズ投信:『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI公表のお知らせ』
レオスキャピタル:『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIの公表について』
セゾン投信:『セゾン投信のフィデューシャリー宣言』
野村證券:『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI』
SMBC日興証券:『SMBCグループリテール事業部門におけるお客さま本位の業務運営に関する取組方針』
みずほ証券:『みずほのフィデューシャリー・デューティーについて』
SBI証券:『顧客中心主義に基づく業務運営の実施状況』
マネックス証券:『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI』
大和証券:『投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI』
三井住友銀行:『SMBCグループリテール事業部門におけるお客さま本位の業務運営に関する取組方針』
みずほ銀行:『みずほのフィデューシャリー・デューティーについて』
三菱UFJモルガンスタンレー証券:『三菱UFJモルガンスタンレー証券の取組状況』