投資信託

ゼウス(新光US-REITオープン)の解説!投信の特徴や注意事項!

ゼウス(新光US-REITオープン)とは

ゼウス 投資信託
ゼウスは、米国のリートに投資をしている投資信託です。
国内トップクラスの純資産総額を誇っています。
最近お金の流出が続いていますが、それでも純資産総額は6,800億円あります。
分配金を出し過ぎているので、賛否両論の投資信託ですね。
今回は「ゼウス」の解説と抱えている問題について記事にしました。

過去には、下の図のように様々な賞をとったことがあります。
運用はインベスコ社がおこなっています。
ゼウス
ゼウスの詳細はこちらです。
コスト(購入時手数料や信託報酬など)が高いことが気になります。
為替ヘッジをおこなっていないので、為替の影響をダイレクトに受けます。

商品名 ゼウス
(新光 US-REIT オープン)
購入時手数料 3.24%(1億円未満)
1.62%(1億円以上5億円未満)
0.54%(5億円以上)
信託報酬 年率 1.6524%
信託財産留保額 0.1%
購入単位 1口=1円単位
換金代金 5営業日目
設定日 2004年9月30日
信託期間 2024年9月30日まで
決算日 毎月5日

ゼウスの特徴

米国リートの投資信託

ゼウスは、米国のリート(REIT)を投資対象としている投資信託です。
リート(REIT)とは、不動産投資信託証券のことです。
下の図のように、投資家から集めた資金を不動産に投資をします。
そのため、不動産や土地の価格が上昇した方がパフォーマンスには有利です。
ゼウス 投資信託
ゼウスのポートフォリオをみると、上位10銘柄で組入比率が43.4%を占めています(2018年7月5日現在)。
ゼウスには全部で87銘柄が組入れられています(2018年8月6日現在)。
上位の銘柄に比較的集中したポートフォリオになっていますね。
ゼウス ポートフォリオ

運用はインベスコ

ゼウスの運用は、インベスコ・アドバイザーズ・インクがおこなっています。
インベスコは、9,324億ドル(2018年3月末時点)の資産を運用している独立系の運用会社です。
ゼウスはインベスコの腕次第でパフォーマンスが変動します。
インベスコ

ゼウスの問題点

分配金を出し過ぎ!

ゼウスは、分配金を出し過ぎている投資信託として有名です。
ひとつずつゼウスの運用状況をみてみましょう。

まず、ゼウスの分配利回りを計算しましょう。
基準価額2,619円(2018年9月14日)、直近分配金25円なので…
(25×12ヶ月)÷2,619円×100=11.45%
の分配金利回りになります。

今度は、実際にゼウスが運用益をどれくらいあげているか見ましょう。
実は、ゼウスが投資しているリートの利回りは3.50%程度しかありません(2018年7月)。
ゼウス

もっとゼウスの運用状況をみていきましょう。
下の図で赤く囲っているトコロが分配金です。
毎月25円が引かれてしまいます。
下の図で青く囲っているトコロがインカム収入(利回り)です。
インカム収入だけでは、分配金を払えばマイナスとなってしまいます。
そのため、不動産の価格の動きが大切ですね。
ゼウス 投資信託

上の図をみると、信託報酬のコストも大きいですね。
緑で囲っているトコロが信託報酬です。

ゼウスの分配金は、さらに下落するかもしれませんね。
分配金を下げると、解約する人が増えてしまうかもしれませんね。

期間 分配金
2005年7月以前は省略
2005年8月5日~2010年7月5日 60円
2010年8月5日~2012年7月5日 90円
2012年8月6日~2016年12月5日 75円
2017年1月5日~2018年3月5日 50円
2018年4月5日~ 25円

運用資金は流出!

ゼウスの純資産総額は、一時期2兆円を超えていました。
直近では6,849億円(2018年9月14日)まで減少しているので、資金は流出してしまっていますね。
ゼウスの純資産総額が減少しているのは、以下の2つの理由です。
①分配金を払いすぎて、資金が外に出てしまっていること。
②金融庁が分配金を払いすぎているファンドに厳しい態度を取っているので、新しく購入する人が減っていること。
まだこれからも資金の流出が続く可能性がありますね。
ゼウス 純資産総額

コスト高すぎ!

ゼウスに投資する際のコスト(手数料等)は、他の投資信託と比較しても高いです。
先進国のリートに投資するインデックスファンドもあるので、必ず比較してから投資を考えるようにしましょう。
ゼウスのコストは以下の通りです。

購入時手数料 3.24%(税抜3.0%)
信託財産留保額 翌営業日の基準価額に0.1%乗じた額
信託報酬 年率1.6524%

ゼウスのポートフォリオ

ゼウスは米国リートの投資信託なので、不動産に投資していることになります。
投資している不動産を業種別にみると、以下の通りです(2018年8月6日現在)。
業種別比率
組入銘柄はこちらです(2018年7月5日現在)。
ゼウス ポートフォリオ

ゼウスの運用は上手いのか

ゼウスは国内でも屈指の純資産総額(6,849億円)を誇ります。
実際にゼウスの運用は、他の米国リート投信と比較してパフォーマンスが良いかチェックしましょう。
比較した商品は、すべて毎月決算型の投資信託です。
分かりやすく比較するために、1番下の蘭に『eMAXIS 日経225インデックス』も載せておきました。

商品名 純資産 1年間 3年間 5年間
ゼウス 6,849億円 +5.23% +3.66% +10.19%
フィデリティ・USリートB 7,272億円 +4.62% +5.07% +11.92%
ラサール・グローバル・リート 5,761億円 +8.77% +2.66% +9.67%
ワールドリートOP 3,290億円 +5.06% +2.32% +8.64%
ダイワ・US-REIT(毎月)B 5,920億円 +5.22% +3.89% +11.50%
eMAXIS
日経225
255億円 +18.08% +8.11% +12.78%

ゼウスは、他社の米国リートの投資信託と比較してパフォーマンスが悪いわけではありません。
上の表の米国リート投信は、どれも分配金を出し過ぎている印象を受けますね。
日経平均に連動するコストの低い『eMAXIS 日経225』を購入していたら、1番パフォーマンスが良いという結果はちょっと悲しいですね…。

ゼウスとインデックスファンドの比較

今度はゼウスとeMAXISのインデックスファンドと比較してみましょう。
ゼウスと日経平均や先進国の株式やNYダウなどとパフォーマンスをくらべてみました。

商品名 純資産 1年間 3年間 5年間
ゼウス 6,849億円 +5.23% +3.66% +10.19%
eMAXIS
日経225
255億円 +18.08% +8.11% +12.78%
eMAXIS
先進国株式
377億円 +14.81% +8.44% +12.67%
eMAXIS
先進国リート
923億円 +6.45% +3.95% +10.85%
eMAXIS
新興国株式
318億円 -0.66% +7.66% +7.10%
eMAXIS
NYダウ
81億円 +20.91% +14.35% +16.04%
eMAXIS
全世界株式
82億円 +12.76% +8.34% +12.03%

上の表の通り、どの期間で比較してもNYダウが1番パフォーマンスが良かったです。
やはり米国株のパフォーマンスは良いですね。
購入時手数料もかからないので、インデックスファンドの方が良いのかもしれませんね。

今回のまとめ

ゼウスは、国内でもトップクラスの資金を集めている投資信託です。
ただ中身をみると、典型的なタコ足分配の投資信託となっています。
分配金の高さに目がいって投資する人もいますが、実質的な運用状況をチェックするようにしてください。

個人的には、分配金よりもコストの高さが気になります。
もし「米国のリートに投資したい」と考えたなら、米国リートのインデックスファンドに投資した方が良いと考えています。

関連資料

ゼウス(新光US-REITオープン)「月次レポート」
ゼウス(新光US-REITオープン)「販売用資料」
ゼウス(新光US-REITオープン)「目論見書」
ゼウス(新光US-REITオープン)「公式HP」

注意事項

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