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混乱するイタリア政治

混乱するイタリア政治はどうなるの?

3月4日の総選挙以来、動きのなかったイタリア政治が大きく動いてきそうです。
ロイター通信は、ポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が、連立政権の合意書に署名したと報じました。

現在、イタリアの政治は大混乱状態です。
3月4日の選挙は、ポピュリズム政党「五つ星運動」が第1党、極右政党「同盟」が第2党という内容でした。
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(五つ星運動 党首のディ・マリオ氏)

総選挙で第1党となった「五つ星運動」は、人気コメディアンのベッペ・グリッロ氏らが結成したポピュリズム政党です。
既存の政治体制を批判することで、支持を集めてきました。
しかし、現実的な対案を示してきたわけではないので、今後の政権運営には非常に不安があります。

今まで「五つ星運動」は、ベルルスコーニ元首相が率いる「フォルツァ・イタリア」や与党「民主党」を厳しく批判してきました。
結局組めたのは極右政党の「同盟」だけでした。

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(同盟の党首サルヴィーニ氏)

総選挙で第2党となった「同盟」は、もともと比較的裕福な北部地域の独立を主張する地域政党でした。
最近では、“反・移民”や“反・イスラム”、“反・EU”の3点の主張を前面に押し出す右派のポピュリズム政党となっています。
党首のサルヴィーニ氏は過激な発言が多いので、結構危なっかしいです。

今回の合意内容をみると、選挙中に訴えていた現実離れした政策を多少引っ込めて軌道修正しています。
「五つ星運動」と「同盟」は連立協定には合意しましたが、1番大切な“首相を誰にするか”ということで合意できていません。
ディ・マイオ氏とサルヴィーニ氏は、自ら首相に就任することを断念して、第三者の擁立を目指していますが、迷走気味ですね。

今回の連立政権がうまくいかどうかはわかりません。
しかし、1つだけハッキリしていることがあります。
それは、“今後のイタリアではバラマキ政治がおこなわれる”ということです。

「五つ星運動」と「同盟」は、両党ともに“バラマキ政策”ということだけ完全に一致しています。
ブルームバーグによると、新政権の政策の実現には“最大1,260億ユーロ”の費用がかかるそうです。
日本円に換算すると約16兆4,000億円(!)となります。

この政策は、EUのルールに違反する可能性が高いです。
EUは、加盟国に財政赤字をGDPの3%以内におさめるように求めています。
しかもイタリアの2017年の財政赤字はGDP比2.3%です。
そもそも、財政支出を増やす余地は全然ありません。

「五つ星運動」は、EUの財政ルールの見直しを主張してきました。
もし要求が通らない場合は、ユーロ離脱の是非を問う国民投票を実施する方針も示してきました。
本当にユーロ離脱をする可能性は低いと思いますが、まだしばらくイタリアの政治は混乱しそうですね。

merkel
「五つ星運動」と「同盟」の動きをみていると、柔軟に意見をかえてきています。
私は、多少の混乱はありながらも現実的な方向へシフトしていくと予想しています。
何度かメルケルさんとのバトルはあるかもしれませんね…。

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