債券

ソフトバンクの社債は大丈夫なの?リスクは?

ソフトバンクの社債は危険か?

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ソフトバンクの社債は、個人投資家に大人気な金融商品のひとつです。
直近に発行された『第53回ソフトバンク個人向け社債』は、期間が約6年で年1.57%の利率でした。

現在の個人向け国債の利率は0.05%です。
日本銀行が低金利政策をとっている以上、円の債券にはなかなか利率が上がりません。
この記事は“ソフトバンクの社債だけ、何で利率が高いんだろう”と考えている人に書いた記事です。
『低いリスクで高い利率の商品はない』ということをキチンと認識する必要がありますね。

ソフトバンク社債とは?

そもそも社債とは?

社債とは、普通の会社が発行する債券のことをいいます。
日本国が発行する債券が「国債」で、企業が発行する債券が「社債」です。
恰好つけて説明していますが、要は発行した企業の借金です。
借金なので、発行した企業が潰れてしまえばお金が戻ってこなくなるため、気を付けて投資するようにしましょう。

ソフトバンク社債とは?

ソフトバンク社債は、ソフトバンクが発行した債券です。
個人投資家から人気なので、募集を開始してすぐに完売となることも多いです。
ソフトバンクは社債を発行して資金調達をし、事業に投資することで成長してきました。

ソフトバンク社債は安全なのか?

ソフトバンク社債は安全なのか?

ソフトバンク社債の利率が高いのは、“リスクが高いから”です。
投資の世界において“リスクが低いのに、なぜか利率が高い”ということはあり得ません。
社債は、その“発行した企業”が潰れない限りはお金が戻ってきます
そのためソフトバンク社債の最大のリスクは“ソフトバンクが潰れるかどうか”です。
ソフトバンク社債が安全かどうかは、ソフトバンクが潰れないかを調べましょう。

ソフトバンクの財務内容

ソフトバンクの財務内容をみると、とにかく借金(有利子負債)が多いです。

平成30年3月期有利子負債は、13兆8,247億83百万円でした。
ソフトバンクの時価総額が8兆8,173億90百万円なので、時価総額よりも大きい借金をこしらえています(終値 2018年6月8日時点)。
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平成30年3月期の業績をみると、売上高9兆1,587億65百万円(前期比+2.9%)、営業利益1兆3,038億1百万円(前期比+27.1%)、税引前利益3,846億30百万円(前期比46.0%減)、当期利益1兆389億77百万円(前期比27.2%減)でした。
利益と比較しても、ソフトバンクのもっている借金は大きな金額になっています。
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ソフトバンクの格付

JCRの格付の定義

第53回のソフトバンク社債の格付は、JCRがつけています。
JCRとは、日本格付研究所のことです。
ソフトバンクのJCRの格付はA⁻(シングルエー・マイナス)でした(第53回無担保社債)。
JCRの格付の定義は以下になります。

格付 格付の定義
AAA 債務履行の確実性が最も高い。
AA 債務履行の確実性は非常に高い。
A 債務履行の確実性は高い。
BBB 債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来債務履行の確実性が低下する可能性がある。
BB 債務履行に当面問題はないが、将来まで確実であるとはいえない。
B 債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。
CCC 現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。
CC 債務不履行に陥る可能性が高い。
C 債務不履行に陥る可能性が極めて高い。

JCRの格付債券の一覧

ソフトバンクをJCRの格付がついている企業と並べると以下のようになります。
業績で比較すると、もっと上の格付が付いても良さそうな気がしますが…
借金(有利子負債)の大きさが嫌気されているので、格付が低いですね。
私は、JCRのA⁻は許容範囲だと考えています。

AAA(トリプル・エー)
JR東海(9022)、NTTドコモ(9437)、東京ガス(9531)
AA⁺(ダブルエー・プラス)
日本郵政(6178)、JR西日本(9021)、NTTデータ(9613)
AA(ダブルエー)
旭化成(3407)、オリエンタルランド(4661)、かんぽ生命(7181)
AA⁻(ダブルエー・マイナス)
伊藤忠商事(8001)、オリックス(8591)、関西電力(9503)
A+(シングルエー・プラス)
伊藤園(2593)、コニカミノルタ(4902)、アシックス(7936)
A(シングルエー)
カゴメ(2811)、楽天(4755)、ソニー(6758)
A⁻(シングルエー・マイナス)
マツダ(7261)、SBIホールディングス(8473)、ソフトバンク(9984)
BBB⁺(トリプルビー・プラス)
岡三証券G(8609)、近鉄グループ(9041)、太平洋セメント(5233)
BBB(トリプルビー)
ロイヤルホールディングス(8179)、マネックス(8698)、東京ドーム(9681)
BBB⁻(トリプルビー・マイナス)
パイオニア(6773)、トルコ共和国、ブラジル連邦
BB⁺(ダブルビー・プラス)
日本板硝子(5202)、曙ブレーキ工業(7238)、ロシア連邦
BB(ダブルビー)
シャープ(6753)

過去のソフトバンク債の金利は?

過去のソフトバンク社債の金利

過去にソフトバンクが発行して、まだ償還を迎えていない社債はこちらです。
やはり有利子負債の大きさが嫌気され、他の円建て社債と比べて利率が高いですね。

銘柄名 償還期限 利率
第43回無担保普通社債 2018年06月20日 1.740%
第44回無担保普通社債 2020年11月27日 1.689%
第45回無担保普通社債 2019年05月30日 1.450%
第46回無担保普通社債 2019年09月12日 1.26%
第47回無担保普通社債 2020年06月18日 1.36%
第48回無担保普通社債 2022年12月09日 2.13%
第49回無担保普通社債 2023年04月20日 1.94%
第50回無担保普通社債 2026年04月20日 2.48%
第51回無担保普通社債 2024年03月15日 2.03%
第52回無担保普通社債 2024年03月08日 2.03%
第01回劣後特約付無担保社債 2021年12月17日 2.50%
第02回劣後特約付無担保社債 2022年02月09日 2.50%
第01回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)(ハイブリッド債) 2041年09月13日 3.00%
第02回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)(ハイブリッド債) 2043年09月16日 3.50%
第023回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)(ハイブリッド債) 2041年09月30日 3.00%

ソフトバンクの最大のリスク

ソフトバンク社債の最大のリスクは、“孫正義社長に何かあった場合”です。
社長の孫正義氏は、日本を代表する稀代の経営者です。
1957年生まれなので、もう60歳です。
孫社長は、ソフトバンクを一代で『携帯電話事業』『Yahoo!事業』『米スプリント事業』『流通事業』『アーム事業』を展開している大企業に成長させました。

孫正義氏は、世界最大のファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を運営しています。
ビッグデータを扱う成長企業を中心に投資しています。

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