グーグルの社内は大混乱!

グーグルはAIの軍事活用から手を引く


共同通信は、グーグルが米国防総省とのAI研究の契約を更新しない方針を発表したと報じました。
来年の3月までは国防総省と契約通り共同研究をおこない、その後打ち切るそうです。

グーグルは国防総省の『メイブン計画(Project Maven)』というプロジェクトに参加をしていました。
『メイブン計画』は、無人機が集めた大量の映像をAIで解析をおこなうプロジェクトです。
グーグルのAIを利用することで、テロリストを探し出す偵察能力を高めることができると期待されていました。

グーグル社内が大モメ!

実は今年の3月にグーグルが、この『メイブン計画』に参加していることが発覚して以来、グーグルの社内は大混乱でした。
4月には国防総省との提携解消を求める請願に4,000名が署名しました
グーグルの社員は54,000名なので、かなりの従業員が署名したことになります。

米メディア『ギズモード』によると、10名以上の技術者が抗議のために辞表を出したそうです。

米メディア『Intercept』は、『メイブン計画』をめぐるグーグルの社内メールについて報道しています。
その報道によると、グーグルの幹部は『メイブン計画』に加わることで、グーグルのイメージの低下を警戒していたそうです。
メールを読むと、『メイブン計画』は現在900万ドルの規模ですが、将来的には巨額の契約になるとグーグル側が考えていたことが分かります。

今回の報道で、グーグルは国防総省との契約を更新しないことを決めました
このことは、グーグルのAI事業には大きなマイナスですね。
同計画に参加している「アマゾン」や「マイクロソフト」がどうするかわかりませんが、グーグルは“軍事以外のところ”のAI事業で稼ぐ必要があります。


AIを搭載した攻撃システムと聞くと、映画・ターミネーターの『スカイネット』を思い出しますね。
ちなみにターミネーターでは、人工知能「スカイネット」が人間に反乱をおこして世界がメチャクチャになりました。
私は、映画・ターミネーターのようにはならないと思いますが、AIで偶発的な戦闘が起こってしまうリスクはあると考えています。

長年グーグルの社訓(行動規範)のひとつに、「Don’t Be Evil(邪悪になるな)」という有名なスローガンがありました。
※2015年に「Do the right thing(正しいことをしよう)」に変更されています。
このスローガンなどに惹かれてグーグルに入社した人も多かったと思います。
こういった意識の高い人たちが多かったため、今回の様な事態になったのかもしれませんね。
“グーグルがやらなきゃ他の企業がやるだけだ”と私は冷静に考えています。

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